測量山(199.4m)・女測量山(約160m)

 絵鞆半島を代表する山。明治の始めにお雇い外国人陸地測量長兼道路築造長「わるふぃーるど」が測量したから測量山というらしい。わるふぃーるどサンの頃は測量と言うよりは見当をつけただけなので「見当山」と言ったらしい。その後、ケショラプモイとの関係からか鳳栖山などと気障に呼んだ人もいたようだが定着しなかったらしい1)。女測量山は測量山に唐松平の鞍部を挟んで対峙する標高165mくらいの衛峰で、バードウォッチングに適らしい。確かに小鳥は多かった。測量山は小鳥より電波アンテナの方が多いかもしれない。

そくりょうざんのちず

★登り方

 車道で良ければ様々な方向から登れる。自動車は車道でもそれほど多くない。歩道として優れている雰囲気がするのは清水町はマスイチセ展望台から。清水町からの道は旧車道のようだが、すっかり芝生に覆われたような道で歩きやすい林間の小道だ。マスイチセ展望台からの道は少し泥の部分もある。山頂直下の唐松平には水道を始めいろいろ建物があるが売店は山頂を含めて無い。女測量山の山上は幼稚園の運動場のような雰囲気であった。測量山の山頂は駐車場からの展望で満足して少しだけの階段を登らず最高点まで行かない観光客も多いようだ。

 沢町と幕西町の間の尾根の上に「喫茶測量山」と言うオシャレのカフェがあった。測量山中腹の広い道路から少しだけ幕西町方面へ下りた地点で、道路の北側なので所在地は沢町となる。店内もオシャレだが、見下ろせる室蘭の街の景色もきれい。夜景を眺めるには最高だろう。旧室蘭駅舎から日本一の坂を登り、室蘭八幡宮に参拝して、更に尾根を登って喫茶測量山で一休み、英気を養ってから最後の登りに掛かるというのも面白い登り方ではないかと考える。

 小橋内町の室蘭家禽野鳥園から唐松平への歩道はシットリとした雰囲気の道である。駐車スペースは家禽野鳥園にある。家禽野鳥園は少し時代を感じさせる施設で、あまりこの施設だけを目的に来る人はもういないのかもしれない。なぜか猫が多かった。測量山の登山上のポイントとしてはアクセントになる。

 アイヌ語名はホキサンベhoski-san-pe[先に・浜へ出る・もの]。室蘭から白老沖の漁師が山当てで沖へ進む際、最初に鷲別岬の陰から現れてくると言うことらしい。続けて出てくるのは鍋島山である。この二つの山を用いて漁師は自らのいる位置を確認して漁をしたという2)

 2009年4月と5月と6月に登りました。


参考文献
1)池田実,漁労と地名-「胆振の山立て」から-,アイヌ語地名研究,6,25,北海道出版企画センター,2003.
2)室蘭市役所,室蘭市史 上巻,室蘭市役所,1941.


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(2009年5月8日上梓)