北陸クライミング旅行(2005.10.10〜2005.10.13)



冶部煮  職場で休暇がもらえた事もあり、のんびり旅行を企てる。今回は北陸方面へ。 国内旅行は残すあと1県で制覇目前のYUK2Oも北陸へ行ったのは幼少の遠い昔、記憶も日本海をバックに1枚のビキニ写真?というくらい、という訳で白峰百万貫岩も訪ねつつ秋の味覚と加賀温泉郷でのひとときを楽しむために出発した。 秋雨の続く東京はやっぱりこの日の朝も雨。それも結構などしゃ降りだった。現地の予報は晴れでほっとしつつ陽の光をあびながら雲の上を飛ぶこと45分、小松空港から車で走ること1時間、金沢市街に到着。今回もまたお約束な所…という事で日本3名園である兼六園へ向かった。 兼六園の定番 まずはお腹を満たしてからという事でお土産屋さんが建ち並ぶ中、金沢名物の"治部煮"(麩や筍と一緒に小麦粉をまぶした鴨肉を炊き合わせワサビをつけて戴く椀物)が食べられる所を探す。頼んだのは治部煮丼と治部カツ。今まで食したことのない味に顔を見合わせつつ旅のスタートの一品として満足した。兼六園はツアーの御一行様の群れを避けながらの散策で…2人でぽつり"やっぱり自然派には感動が薄いかも?!"。花咲き乱れる季節でもなく紅葉にも雪吊りの季節にも少し早かったからか寂しい印象だけが残った。早々に切り上げて古都風情の残る東茶屋街へと向かった。車を停めるのに少々苦労した甲斐あり、ここはなかなか雰囲気のある街並になっていて楽しめた。 東茶屋町 格子戸や石畳が趣を感じさせ隠れ家的なお店もあったり昭和初期を思うようなレトロなお店も残っていたりして東京では見られない一角をとても気に入った。ただ、唯一これは何だというのがあった。コールドパーマ!ほんと何?どんなパーマか気になりつつも、宿を取っている香林坊・片町方面へ早めに移動する事にした。ここは北陸一の繁華街らしくファッションビルやショップが集中する街でかなり賑やかだった。宿は静かな裏通りにありほっと一安心。 コールドパーマ?! 旅の前半はチェックインの時間を気にしなくて済むビジネスホテルで夕食は地場の居酒屋というのが定番スタイルになりつつあるようだ。おじさんの笑い顔ののれんに誘われるかのように入ってみた"味処 ぶん家"は日本海の幸と加賀野菜を中心に気取らない加賀料理を容赦なくとり揃えていてくれた。金時草(もろへいやに似た食感でシャキ感とネバ感が程よい赤紫の草)の酢の物、甘エビのお造り、加賀れんこんの天ぷら、のどぐろ(赤むつの高級魚、のどが黒い事からこの愛称)の焼魚、加賀きゅうりの田舎味噌添え、白エビのから揚げ…どれを食べても思わず高音で唸ってしまった(笑)いつものごとく食べ過ぎて宿に戻っても動けず早々に就寝。 やっぱ地物! 今回のホテルはリーズナブルな割にリニューアル後だったのか清潔で家庭的な朝食までついていたので二重丸。 2日目は白峰の百万貫岩を目指して出発。天気も陽がさしているしまずまずな感じ…。夏の観光シーズンが終わってスキーシーズンが到来する前のこの季節が最適なのか、道路公団が民営化された影響なのか途中猛スピードで行き交うダンプカーやミキサーカーと何度もすれ違った。しかし金沢市街の狭い道路とは違いカーブの多い道ながらも快適なドライブだった。たどり着いて駐車して河原の方面を見るとドーンと迫力あるでかさで立ちはだかる岩がただ一つある。 百万貫岩すごい! 百万貫岩だ。とりあえず、マット無し・スポッター無し状態ではトライする気にもならず、ぶら下がって記念写真の撮影だけ。さて、実際登るのは下地が砂浜のビーチ岩に。なかなか面白そうな岩で左端に2級と派生の1級がありこれに取り組むことにする。最初に、だいたいのムーブは予想ついたのだが、トライしてみるともう一足がたりなかった。何度もトライを重ねるうちに、足の運びの順序が悪いことが判明!それにより、足位置は同じなのだが、向きが良くなって足に体重移動が容易になり、核心部を左手の飛ばしムーブで切り抜けることが出来た。あとは、この2級ができたので、更に左のガバスタートからのトラバースからつなぐ1級も戴いた。トライすること1時間ほど、時間も正午になりお腹がすいたので、食べに出ることにした。 ビーチ岩にて しか〜し、昼食を終えて岩場に戻ってみるものの雨(泣)。今日の予定は1日ボルダリングだった訳で、さてはてどうしようかという事になり、ならば隣の岐阜県白川郷まで合掌造りの街並を観に行ってみようという事になった。YUK2Oが程好く揺れる車の中で昼寝から目覚めた時には白山スーパー林道の入口。片道?往復?と聞かれ片道と答え通行券を買おうと思ったところ、ふと気になって往復の方がお得ですか?と聞いてみた。そこで返って来た答えが"いや〜、林道は5時に閉鎖するからね、行って帰って来るのはぎりぎりか厳しいくらいだよ。" その晩の宿は白峰に民宿を取っていたため戻って来なければならなかった。結局、林道の入口でUターンさせてもらい戻る事に…。緑濡れる渓谷の数々を眺めながらのドライブとなった。 民宿つるの その後ひょっとしたら雨がやんで登れるかも?ともう一度百万貫岩に戻った…やんでなかったけど登って見たが、たいした課題も出来ず終了。 その日は日が沈むまでボルダリングをやるつもりだったため宿には食事を頼まず素泊まりでお願いしていた。予約する時に食事が売りなのにーと一言あった所を断っていたので、あまり早く宿に行く訳にもいかなかった。しかしまだお腹がすいておらず白峰の民宿街はこのシーズンどこも店を閉めており軽く食べられそうな所もなくしんと静まり返っていた。昼間買っておいた名物の栃の実せんべいで今夜はしのぐ事にするか?と思いかけた時に遠くに"喫茶・うどん・そば"の看板に電気が灯っているのを発見! 那谷寺 喫茶なら少し時間をつぶせると思いきや早く食べて帰ってちょうだいという雰囲気で結局おそばをすすって早々に出た。心配する事もなく気の良さそうなおばちゃんが迎えてくれて部屋に案内してくれた。これがあちこち窓が開いていて寒いのなんの…布団にもぐりこんでみるも今度はこの布団が重いのなんの…。夜うなされそうと思いつつ就寝。 前日の雨が嘘の様に3日目は晴れた。特に行き先を決めずそばの畑や田んぼを横目に目についた所にのんびり立ち寄りながら加賀温泉郷へ。最初は境内に岩窟がそびえ立っているという那谷寺に立ち寄った。 栢野(かやの)の大杉 洞窟内に本殿があってとても珍しいお寺だった。境内には"護美小僧"なるお地蔵さんもいて見張り番になっていた。次にゆのくにの森という所に寄ってみた。ここは北陸の伝統工芸を集めた村でテーマパークのようになっていた。その中で九谷焼のろくろ体験が出来るところがあり、旅の記念にお茶碗作りに挑戦してみた。手を沿えて徐々に引き伸ばしていくとものの20分ほどで完成。ちょっと物足りなかったかなぁ・・・。その後、山代温泉に到着。戦国時代には武将たちが好んで入湯し栄えていたそうだが立ち並ぶ建物はかなり古くなっており、 芦原温泉の宿 思ったよりずっとさびれた温泉街の中でレトロな雰囲気の喫茶店を見つけ軽食のランチをとった。カウンターの中ではきちんとネクタイをしめた味のあるマスターが独り忙しそうに動き回っていて、出て来た梅シラスピラフとピザトーストもかなりの美味しさだった。お腹のいっぱいになった所で国の天然記念物でもある栢野(かやの)の大杉、総檜造りのこおろぎ橋を見に山中温泉へ。こちらは山中漆器の故郷として名高く渓谷沿いに旅館が並びなかなか風情のある感じだった。数ある加賀温泉郷の中で宿泊するなら山中温泉が一押しかもしれない。 海・山あぶり焼〜 という私達は翌日に福井県の東尋坊岬を目指す事にしていたのでそちらに近い芦原温泉という所に宿をとっていた。ここのところ旅の最終日は隠れ家的な宿に泊まることを楽しみの1つにしているが、今回の宿もまたリストの1つになった。"芳泉ゆとろぎ亭"、グランディア芳泉の数奇屋造りの離れで、畳敷きの廊下を進んだ奥にある部屋には露天の石風呂がついていた。いきなり小さなカエルとバッタに歓迎されたのには驚いたけど…。なる程"虫もお友達です"と書いてある、自然の中にある訳だ。部屋付きの露天は、気持ちよく入浴ができて、最後には椅子に座って足湯を楽しんだ。また、食事はあぶり懐石というもので海の幸、山の幸を個室であぶりながら戴くというもの。 東尋坊 ちなみに旅館の周辺は見渡す限り福井こしひかりの田んぼで何も他にないけどこの宿は絶対にお奨め! 最終日はゆっくり起床し東尋坊岬へ。荒波が打ち寄せる豪快な景観をイメージして行ったからか快晴で海は穏やか、思ったより小さめの断崖絶壁は少々寂しい印象だった。…ってクライマーって岩壁の見すぎで感動が薄くなっちゃってるのかしら??  何はともあれ2日目のボルダーの日が雨だった事だけが悔やまれるがのんびり旅行としては楽しい旅だった。おしまい




ホームへ