サラ金が社会問題となり、サラ金規制法が施行された頃、
この人はよくTVに出演していた。ミッキー安川から
「あなた、何人のたちを死に追いやりましたか?この
お金が人の顔に見えてきませんか?」と責められると、
さらに逆上して「金が欲しいのか、金が欲しいん
だろう!」と言って札束をばらまく杉山会長のお姿は
「ワイドショー傑作選」などといった類のTV番組で
見たことがあるんじゃないでしょうか?5年程前には
「浅ヤン」で再びミッキー安川と対決していた。表紙の
右上には赤文字で一家心中と書かれた分類ファイルが
見え、他にも死亡、自殺、逃亡、保険金といった分類が
ある、と会長は誇らしげに教えてくれる。97%取り
立てる杉山式取り立て法の項目にはその条件が列挙
されていて、その第二を見ると「いざとなった場合
相手から消される前に消してしまうぐらいの攻撃精神が
必要」らしい。「わし名義の資産は120億」と豪語
する会長は若い女がお好みだそうだ。「地方へ出張へ
行くと社員や組関係者らとよく飲みに行く。その場所
には当然女も同席するのだが、ときたま中学生も
まじっていたりするからこたえられない。家出してきた
小学5年生の娘もいた。からだを開いて見ると、まだ
男を知っていないが、充分に男を受け入れる下地は
出来上がっている。突き刺すとさすがに激痛に耐え
かねて泣きじゃくっていたが、それもまた男には最高の
音楽である」だそうだ。浅草キッドの水道橋博士はあるパーティーの席で杉山会長からサインを
もらったが、その時会長は「お前たけし軍団か、お互いワルだのう!」とご満悦だったそうだ。
REVEL STREET/1982 ジャパンレコード
1980年前後のインディーズロックバンドの曲が聴けるオムニバスアルバム。
チャンスオペレーション、リザード、P・モデル、ゼルダ、突然段ボール、
他全12バンドによる。このLPを聴くとせつなくなるのには、いろいろな
意味がある。数年前に自殺した漫画家の山田花子、ミルクというグループの
メンバーの中の一人の子(名前は忘れた)のそれぞれが、このあたりのバンドが
好きだったそうだし、ぎりぎりのところでなんとか生きている大槻ケンジに
いたっては、初期の筋肉少女帯の曲の元ネタになっている。例「釈迦」
「夜歩く」はミラーズの「BLOCK OUT」から派生してる。この種の人たちが
この種の音楽に何を求めたのか。何故、尾崎豊やRCサクセションでは救われなかったのか。
はっきり言ってこのLPに入っているバンドの類なんて演奏力は別として、楽曲の
レベルは高くない。だからこそという部分があるのだ。自分が世間から疎外されている
ことを感じ、内向していくしかない人にとっては、今では一体どうしているのか誰も
知らないこんなバンド達だからこそ信用でき、熱狂できたのだろうと考えるから、だ。
参考までに”じゃがたら”のボーカル江戸アケミは世はイカ天ブーム真っただ中、自殺。
中でもロンド/シャンプーとエル・ア・エラ/チャンスオペレーションは必聴。
タイトルなし/ポール・デイビス
田中康夫氏の小説「なんとなく、クリスタル」の中で「I GO CRAZY」
がFENから流れてくるという場面があり、また映画化の際に同曲がテーマ
ソングになったことで、1980年前後に若き日々を送った世代の人達の
中の一部の間では有名なシンガーソングライター”ポール・デイビス”
による同曲は1977年の全米ヒットチャートに40週間もランクインした名曲。
ついでに1984年に配巻されて大人気だった裏ビデオ「ワイドショー」
でもこの曲が使われていた。一般的には後に出した「クールナイト」
のほうが知られているのかもしれないけど、私はあの曲は嫌いだ。このLPは輸入盤の方は
タイトルは無いのだが、日本盤には「パステルメッセージ」というタイトルが付けられている。
名曲「I GO CRAZY」はこのLPではなく「Singer of Songs・Teller of Songs」
というタイトルのLPに入っていますが、これらのLPがCD化されているのかどうかは
知りません。グラフィックデザイナーのポール・デイビスとこの人とは別人です。念のため。
フーコーやマルキシズムをも語る彼らしいインテリジェンスを感じ取れる
音楽だと思う。トーキング・ヘッズみたいな雰囲気です。たぶん80年代の
初め頃に出ていますが、日本盤があるかどうかは判りません。
名盤ですので、A−5「Without Love」は静かな夜に聴きましょう。
フォーリン・ラブ・アゲイン/デビット・ゲイツ 1980 日本盤=ワーナーパイオニア
元ブレッドのメンバーです。当時アダルトコンテンポラリーなんて
言われていた音の典型です。一人でドゥービー・ブラザーズって感じ。
これがもう少しロックになればロジャー・ヴァンドリスですね。
A−1はビリー・ジョエルの「ストレンジャー」の雰囲気と言えます
ので、西城秀樹の「ギャランドゥ」の雰囲気とも言えましょう。
黒澤明氏死去のニュースでその一場面が取り上げられたりでタイトルはかなり知れ渡ったが、
何しろ三時間程の長編なのでテレビではなかなかお目にかかれないため、見る機会に
恵まれない。昭和二十年代にこんな作り方の映画があったことに、まず驚いた。と言う
のは、まず食うことが先決だっただろうこの時代ならもっと即物的な内容のものしか
成り立たないと思っていたが、この作品のような、人間としてのあるべき姿といった
形而上の問題を提起したものが、はたしてどの程度受け入れられたかを考えるからだ。
今の時代に見ても内容は全然古くはない。このことは保証する。主演の志村喬も素晴
しいが、私は伊藤雄ノ助に心を奪われた。飲み屋で二人が知り合い、自らの死期が迫って
いることを告白し、今まで自分は生きていなかったと悔やみ、これまでの時間を取り
戻したいとの主人公の決意に感銘し、それを受け入れることで自らも変わろうとするに
いたる場面は、インテリでないと、自分の言葉に出来ないとあのセリフは説得力を持たない。
伊藤雄ノ助を見たくなった方は「女のつり橋」「関東女賭博師」等をご覧下さい。
最終更新日 1999年4月11日This content is edited by Hachiyama