映画館大賞 2010 2010.3.28
全国の150館もの独立系映画館スタッフが投票した、 純粋に「映画ファンにスクリーンで観てもらいたい」という
映画ファンによる映画ファンのための賞。
http://www.eigakanshugi.com/eigakantaisho/
第1位『グラン・トリノ』
第2位『ディア・ドクター』
第3位『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』
第4位『愛のむき出し』
第5位『劔岳 点の記』
第6位『サマーウォーズ』
第7位『母なる証明』
第8位『スラムドッグ$ミリオネア』
第9位『イングロリアス・バスターズ』
第10位『沈まぬ太陽』
予告編制作は儲かるのか? 2009.7.31
数年前にキャメロン・ディアス主演の「ホリディ」という映画が公開された。主人公がアメリカの予告編制作会社の社長という設定だったので、予告制作について関心を持たれた方が増えたようだ。豪邸暮らしのキャメロン・ディアスの生活ぶりに、日米の予告制作の待遇はかくも違うものかと暗惨たる思いがしたが、アメリカの予告制作会社を実際に見て来られた同業者のOさんによると、あの映画に描かれていた事は、あながち誇張でもないらしい。簡単に比較はできないが、1本あたりのギャランティは日本の10倍〜数十倍との事。
予告にかかる制作費のほとんどは現像所費用、ダビング(音入れ作業)などのスタジオ費、ナレーター費、音楽使用料で、予告は他の宣伝素材に比べて請求金額が高いと言われるが、実際には演出料となる手残りの部分は非常に少ない。これはあくまで私の場合だが、まともに人並みの収入が得られるようになったのは、独立して会社を作った頃なので。恥ずかしながら40歳過ぎてからである。よほど映画が好きという事でもなければ、モチベーションを保ち続けるのは非常に難しいと思う。身も蓋もない書き方で大変に申し訳ないが、普通にお金を儲けよう、とか安定した生活がしたいと考えている方々には、この仕事はお勧めできない。
予告編制作のコツ 2009.7.25
スタイリッシュでかっこいいのだけれど、本編を全く見たくならない予告編に出くわした事はないだろうか?
予告制作のコツについて、黒澤明監督が非常に面白い事を言っている。
以下は日本編集協会が出版した「編集者 自身を語る」(非売品)という本に掲載されている、沼崎梅子さんのインタビューの抜粋である。
沼崎さんは「ねむの木の詩がきこえる」や「ヒポクラテスたち」などの本編編集をされた編集者で、
黒澤監督の「酔いどれ天使」の予告編を制作したときに、このようなアドバイスをされたという。
沼崎 今お話しした『女優』を一番として、次は翌23年の作品、『酔いどれ天使』ですね。
黒澤さんも気軽に黒澤さんと言っていい頃で、若くて黒光りする感じで、一緒に仕事をしていて張り合いがありましたね。
編集の助手としてまだ新参だったけど、予告編をやってみたいとプロデューサーに申し入れたところ、簡単にああいいよ、となった。
ご注文により、ただ画をつなぐと言うものではなく、タイトルの文案も自分で考えて、独創的なものにしたいと、
たとえ短くても(昔の予告編は長かった。5分くらいを越えても良かった)これはこれでひとつの創作だぞーと、心中ひそかに。
ほとんどNGよりキープよりのカットを拾って組み立てた。
一応、監督試写があって、見終わった時の感想が面白い。
「あのさァ、女の人だから丁寧過ぎるのかなァ。(ちょっと間があって突如)ホラ、紙芝居があるだろ。
(と言われても何のことか察しがつかず、一瞬、我々はポカン。)紙芝居がさ、チョットだけ見せてさ、
では明日のお楽しみって言うだろ、アレだよね。(そこで初めてはっと気づく)あのさァ、ハイスピードのカット、
尻があるからアレをあげるよ」
以上で終わりだったが、この事は後々、ハサミを持ったときの、私のいい薬になった。一緒の薬に—。
黒澤さんがアレと言ったのは、主役の三船さんが波打ち際を右へ走る横位置のカット、いい心理描写になっていた。
当時、劇映画でハイスピード撮影をすること等は全くなくて、画もよかったけれど、とても斬新だった。
この予告編はキネマ旬報誌上にも登場して、予告編でコレだから、本編はさぞやかし、とあった。
そんなことより、俯瞰のFS、闇市の人混みの中を、チンピラやくざが肩で風きって歩いて来るところへ
「街に咲く悪の花—」というタイトルを乗せてみたら、画も文も活きて一種の快感になったのか、私は少々得意だった。
正面を左に行ったプロデューサー室の窓から、藤本真澄氏(故人)が首を突き出して、歩いていた私を手招きで呼んだ。
何でしょう?と寄って行ったら「酔いどれの予告編、良かったねぇ」と激賞された。
「でも現像所の人たちは新東宝の何とか(題名失念)というのが、とてもいいと言ってましたけど」と言ったら
「あんなの目じゃない」と言われた。目であったのか、目でなかったのかは、その時観ていないので何ンとも判らない。
よく高名なCMプランナーが予告編を手がけて失敗することがあるが、このような予告編には黒澤監督が言う、
“紙芝居の精神”が欠けているのである。
そして自分も含めて、今作られている予告編も案外、この基本的な事が守られていないような気がする。
カミングスーンTV 2002年予告編大賞 2003.3.18
カミングスーンTV 2002年予告編大賞は以下の通り
■【外国映画】
1位:「ロード・オブ・ザ・リング」
配給:日本ヘラルド映画 株式会社/松竹 株式会社
2位:「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
配給:ワーナー・ブラザース映画
3位:「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」
配給:20世紀フォックス(極東)映画会社
■【日本映画】
1位:「ピンポン」
配給:アスミック・エース エンタテインメント 株式会社
2位:「模倣犯」
配給:東宝 株式会社
3位:「突入せよ!『あさま山荘』事件」
配給:東映 株式会社
■【審査員特別賞】
「8人の女たち」
配給:株式会社 ギャガ・コミュニケーションズ
「es(エス)」
配給:株式会社 ギャガ・コミュニケーションズ
「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
いつも疑問に思うのだが、オリジナル・トレーラー生かしで文字を日本語に差し替えたものと、
日本版として1から作り直したもの(ローカル・プロダクション)を別枠にする事はできないのだろうか?
どうすれば予告製作の仕事に就けるか 2003.1.15
このサイトを始めてから沢山のメールを頂くようになった。
最も多いのが“どうすれば予告制作の仕事に就けるか”という問い合わせである。
ほかの業種と同じで、たとえばこの学校へ行けば・・とか具体的な方法はない。
私の場合はどこか潜り込む所はないかと求人誌をまめに見ていたような気がする。
アダルトビデオの助監督をやっていた頃、たまたま“池ノ辺事務所(現・Baca the bacca)”という
予告制作会社の募集告知を見つけて面接を受けた。
そこでアルバイトという形で入れて頂いて、小松敏和さんという演出家に助手として付き、
3年ほどでVシネマの予告をぼちぼちやらせてもらえるようになった。
(この3年というのは、この業界では相当遅い方。)
その後、相澤雅人さんの会社“仕事主義”で一年ほどお世話になり、昨年ようやく独立。
現在はフリーとして個人で仕事をさせて頂いている。
予告製作会社は現在7社ほどあるが、定期的に人を採用している会社はない。
どこも、欠員が出るたびに求人誌か新聞に募集告知を出したりしているようだ。
ここからリンクを張っているガル・エンタープライズや、baca the baccaのHPを作っているので
まめにチェックされる事をお勧めする。
しかし、本当に大変なのは入ってからなのだ。
Baca the baccaでは10年ほどお世話になったが、その間に会社に入って辞めた人は
延べで100人ほどいたように思う。
ここまで読んで、それでもやってみたいという人だけメールを送って頂きたい。
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