ー薔薇の話ー
(季節毎の薔薇の管理について)
トップページへ
当園の薔薇防除の考えを元に当園で使っている薬を載せました。参考にして下さい。
春に吹きだした芽が成長してきました。ここで芽の整理などをしながら一年の姿を決めていきます。同時に病害虫も防いで葉や芽を保護をして、健全な薔薇に仕立てて花を楽しみましょう。芽をどのくらい残すかは薔薇公園や本などで同じ品種を見て参考にするといいです。      
5,6月号(薔薇の成長に伴う作業)
5月になると薔薇の成長は著しく、そのままにしておくと細い枝ばかりで風通しの悪い病弱な姿になります。薔薇を強健でりっぱな花を咲かせるためにも芽かきは必要です。
花を咲かせた後のピンチ(上から数えて5枚様を2つ以上付けて切り取る)や、切り花をした後に芽が吹き出します。全体のバランスを考えながら上の芽から1〜2本を残して取り除きます。前からあった細い枝も、風通しなどを考えながら切り詰めたり残したりします。
根元から芽が吹き出す(ベーサルシュートといいます)場合は枝が硬くなってから半分位のところでカットします。これは大事な母枝になります。通常は複数の芽を残します。

この時期は薔薇の病気の菌にとって好適温度になります。昼と夜の温度差で朝露が付着し、雨も時々降るようになります。このような時は病気が出てから薬剤散布をしても思うような効果は期待できません。定期的な予防散布、特に雨の前後の散布は効果的です。予防散布ですと2〜10倍の薄い濃度でフワッと散布するだけですので気がついたらいつでもハンドスプレーなどでシュッとかけてバリアーを作ってください。
ー治療より予防ー(低農薬のすすめ)病気が来る季節でも薔薇を守る為には。
薔薇の病気は予防散布をすることにより、手間やお金そして薬に対する菌の抵抗性を抑えることができます。当園では普通の2〜10倍薄い濃度であまり間隔をおかずに(3〜4日毎)軽く散布しています。これは春と秋の雨シーズンには有効です。日々成長した部分にバリアーする気持ちで散布してください。
気になる気候であれば毎日でもかまいませんし、曇りの日でもフワッと散布するだけですので乾きます。(薬剤配合については3,4月号を参照してください。)
散布のために作った薬剤は日光(紫外線)で分解して効かなくなりますので日陰に置いてください。この時期は害虫の発生が多いので殺虫剤も入れておくと良いでしょう。どのような薬を入れたかラベルを貼っておき薬の効果を次に反映させます。そうすれば無駄なお金を使わずにすみます。
このように常備して気になったら軽く散布します。
○ 治療に際しては適正倍率で散布圧を高く(強く)かけもれのないようにしましょう。
ー害虫の防除ー
薔薇に来る害虫は見つけ次第薬剤散布します。たっぷり散布する必要はなく軽く散布するだけで効きます。たっぷり散布するのは(ダニとアブラムシ)などです。
害虫駆除は薬剤の袋(ビン)に書いてある倍率で散布してください。適用害虫(袋、ビンに書いてある虫の種類)以外は効かないと思ってください。害虫の種類と適用薬剤は「害虫の画像と対処法」をご覧になってください。
ー展着剤についてー
展着剤は薔薇に薬剤を満遍なく付着させるためのものです。気を付けなくてはいけないのはそれ自体、薬害がでるものがあることです。展着剤は主に水和剤(粉剤)に使い、液剤はあまり使いません。当園では花王のアプローチBI(ビーアイ)3千倍を使っています。他には石鹸を泡が出る位まで溶かした水でもいいです。
ー複数の薬を使う場合の注意点ー
複数の薬剤を使う場合、注意しなくてはいけないのは相性が悪く効果が無くなる薬剤の組み合わせがあることです。ですので園芸店より農業関係のお店で買うことをお薦めします。種類も多く詳しく教えてくれます。出た虫も病気もできれば持ち込んでください。診断と薬剤選びの手助けになります。
○お店で農薬混用適否表をもらってください。大変に役にたちます。
ー ブラインド −(芽が伸びても蕾を付けない症状と改善策)
ブラインド枝の付け根付近を数箇所ペンチなどで軽く潰しながら90度以上曲げます。すると曲げた付近から新しく芽吹きます。曲げた枝の葉の作用もあって蕾の付いた枝になる可能性がでます。でも品種によっては効果はまちまちですね。
これは芽吹きの悪い品種の葉の確保にも役立ちます。
矢印は曲げたブラインド枝、円内はそれによる芽吹き
ー 蕾の先が縮む症状 −
これは病気ではありません。蕾が低温(夜温)に遭うとこのような症状が出ます。ですから温度が上昇すれば、やがて症状は消えていきます。これは温度が下がり始める秋にも起こります。
ー当薔薇園での使用農薬例ー
当園で使って効果と薬害の少ない物を載せています。わからない事などは当園の掲示板やメールなどでお気軽にお尋ね下さい。
○ 治療に際しては散布圧を高く(強く)かけもれのないようにしましょう。
ー予防ー ー治療ー
ー備考ー
治療はたっぷりと葉の裏も散布します。散布の間隔も当園では3〜 4日です。新しい所に症状が出なくなれば予防に切り替えます。
ほとんどの病気は予防で防ぐ事ができますので備考を参考にして適切な散布をして下さい。
いつでも散布出来る様にハンドスプレーなどを利用してもいいです。紫外線で薬は分解してしまいますので、作り置きは冷暗所に!
病気の詳しい説明については病気の画像と対処法をご覧になってください。
線はよく効きました。
線は当園で普段使っている薬です。
うどんこ病
ミラネシン1500〜2000倍
ストロビー 1万5千倍
うどんこ病の跡は残りますがカビが盛り上がってこなければ効いています。そして新しく発生しなければ予防に代えます。
(少しでも白いカビが出たら散布しましょう)
イオウ・フロアブル7千倍
トリフミン3000〜5000倍
サンヨール 1000倍
ジマンダイセン 7千倍
べと病
この病気にかかったら葉はほとんど落ちます。治療薬を2〜3回散布して様子をみましょう。
ベンレート 6千倍
(雨季が終わったら使用を止めて抵抗性が付かないようにします)
リドミル 規定倍率で
ダコ二ール 2000倍
灰色かび病
ジマンダイセン 7千倍
ベンレート6千倍
(抵抗性に注意)
当園では予防を一年中することによりほとんど出なくなりました。
やはり予防は大事です。
ゲッター 規定倍率で
ダコ二ール 2000倍
くろほし病
ジマンダイセン 規定倍率で 
雨にあたる事で発病しますから雨の季節前に予防として何回も散布しておきましょう。
ジマンダイセン 7千倍
ベンレート6千倍
(抵抗性に注意)
ボトリチス
雨のシーズン2週間位前から散布を度々しておきます。
ボトキラー5千倍 ボトキラー千倍
(注)残念ながらうどんこ病の特効薬ミラネシンが05年11月で生産中止のようです。(登録が主に薔薇なので効率が悪いみたいです。)トリフミンやサプロールに切り替えて治療してください。又、ダイセン類もジマンダイセンのみになりそうです。
〇 わからない事がございましたらお気軽にメール下さい。
メール minchika@h9.dion.ne.jp