ー 薔薇の苗を作ってみましょう −
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薔薇は普通、台木にそれぞれの品種が接いであります。ここでは台木を育てて薔薇を接いで苗を作る手順(芽接ぎ・切り接ぎ)を載せていきたいと思います。
接木とは活発な原種薔薇の根を利用して、生育旺盛な薔薇を作る技術です。そして台木にはノイバラやオドラータなどがあります。自家製産をすることによりガンシュ病などに罹っていない健全な薔薇を楽しむことができます。鉢やプランターでも出来ますので一度チャレンジしてみてはどうでしょう。
ー 台木になるノイバラの種を採取する −
河原などにノイバラがよく生えており、春には花を咲かせて良い香りを漂わせます。
そして秋になれば0,5センチ位の実が赤くなります。
11〜12月頃になったら収穫して、中の種を取り出します。収穫が遅いと鳥に食べられてしまうのでご注意を。
果肉には発芽を抑制する成分があるのでよく洗います。後は陰干しをして保存しておきます。
よく購入した薔薇苗の台木部分から芽が伸び出しますがそれを挿し木などで生育すればトゲの少ない選抜種のノイバラが手に入ります。
左上は4〜6月頃のノイバラの花です。(一期咲き)
右上は10〜11月頃の赤く色づいた実です。
左は収穫した状態です。この後果肉を取り去り、水洗いをして陰干しします。そして2〜3月頃に種まきをします。
ー 種を蒔いてみる −
実から取り出した種には発芽阻害物質が含まれていますので、よく水洗いをして新聞紙に広げて陰干しして保存します。
2〜3月頃に土に少しスジを付けた所に種を蒔きます。この時の土には肥料を混ぜたり、与えたりしないでください。
その後フルイなどで軽く土を被せて潅水します。プランターでも作れますが風で種が飛ばされないように気を付けます。そしてワラやモミガラを乗せておけば安心です。

中々、芽を出しませんが水を切らさないように待ちます。やがて芽が出て10センチ位になったら植え替えです。注意深く掘り取り、深く穴を開けた土に入れて植え付けます。
植え付けの土は本格的に生育させる為、牛糞堆肥や腐葉土をよくすき込んでください。1週間後位から肥料を与え始め多肥栽培で株元を太く長く育てます。
実を潰して種を取り出します。そしてよく水洗いをして陰干しして保存します。 フルイにかけた土にスジを入れて種を蒔きます。
10数センチになったら畑に植えます。なるべく高い畝にして芽接ぎ作業を楽にします。植える間隔は10センチくらいでいいでしょう。
土を被せた後は乾燥防止にワラやモミガラなどで覆います。発芽後は取り除きます。
ー 芽接ぎをしてみる −
事前に切り花を水揚げしておきます。(数時間)
芽のすぐ上に真横に切れ目を入れ、下のほうからすくうように切り取っていきます。
芽を挿入したところ。
芽にかかる部分は一回巻くだけにします。
ー できた芽接ぎ苗の定植をする −
12月の終わり頃〜2月頃に掘り取ります。長い根やノイバラの枝は切り詰めます。(植えやすいように)
そのまま植える場合は芽接ぎ部分の上1センチ位で切って接木テープに縦にナイフで切れ目を入れて芽が伸びるのを助けます。そして伸び始めたらテープは取り去ってください。
芽接ぎはシュートが次々と出ますので小さな蕾が付いたら上から数えて5枚葉を2つ付けてピンチしていきます。一年苗は花を咲かせないと言いますが無理をしなければかまわないと思います。薔薇屋さんはピンチ2回で状態の良い花は出荷するくらいです。それでも秋にはりっぱな薔薇になります。
春になり芽が吹き出してきました。
同じ所から数本の芽が出ます。
蕾が見えてきたら次々にピンチをしてください。
寒くなれば枝を取り、去り掘り上げます。
根は20センチ位に切り詰めて植え付けます。テープは縦に切れ目を入れておき、芽吹きで自然に取れるようにします。
ー 切り接ぎをしてみる −
@冬季に行う切り接ぎは、夏に芽接ぎを失敗した台木も使えますので利用しましょう。

A掘り取った台木は株の茶色の部分を残してカットします。

B根も切り詰めて、箱にオガクズやピートをパッキンにしてぎっしり詰めて暖かい場所で活動を促します。

C1週間〜10日で芽も根も動きはじめますので、切り接ぎが出来るようになります。なるべくなら休眠中の枝を接ぎますが接木後の管理がよければ普通の切り花でもいいです。

D市販のロウソクを湯煎して溶かしておきます。

E次に台木の頭の一部をななめに少しカットします。

F表皮に木質部がわずかにかかる位切り下げます。

G接ぐ穂木は芽の付いたものを下の部分を少し斜めにカット(台木の皮に差し込む時フィットするように)そして反対側をやはり表皮に内側の部分がわずかにかかる位添ぎます。

H台木に差込み、皮で覆って接木テープで数回巻き縛ります。

Iほんの一瞬溶かしたロウの中につけてコーティングします。そして箱の中にオガクズやピートでパッキンをして詰めフレームや覆いをして湿度(温度も)を保ちます。

J当園では地面を掘りそこに箱ごと入れます。

K新聞紙でフタをします。

切り接ぎは接いだ後の管理で決まりますので十分な湿度と温度(できれば15〜20度)が必要で当初は日光は必要ありません。
芽が伸び始めてから少しずつ日光に当てます。箱に中で芽も根も成長しますのであまり成長しない内に鉢や地面に植えます。
ロウによる瞬間的なコーティングは必ず必要なものではありませんが穂木の保護には有効な方法です。
薔薇の品種によってはパテントがあり営利栽培の増殖には許可が必要です。
○薔薇苗作りは芽接ぎ、切り接ぎ、接ぎ挿し、挿し木など色々あります。わからないことがございましたら私のわかる範囲でお答えできますのでお気軽にメールください。              
メール minchika@h9.dion.ne.jp