薔薇を植える方、いま育てている方に・・・
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この時期から病害虫が発生してきます。当園で実際におこなっている防除法を載せていますが農薬以外の散布剤も予防に使えば効果的な場合が多いようです。天候を見ながらこまめな予防散布をお薦めいたします。
3,4月(バラの防除と春苗の植付け、芽の整理)
◎ー治療より予防ー(低農薬栽培の薦め)
薔薇の主な病気はカビ菌の仲間で、どこにでも存在していると思ってください。当園では長年病気の治療に追われていましたが、予防に切り替えてからほとんど気にならなくなりました。しかも散布時間もとても短く、薔薇への負担もかなり減ります。そして薬の抵抗性(菌が薬に対して効かなくなる)ことも無く、安心して薔薇を育てる方法だと思っております。
気になった時(雨の前後など)にハンドスプレーなどで何度でも散布できますので安心して栽培に専念できます。
少しずつ暖かくなり雨も定期的に降り芽も伸び始めましたね。薔薇は病気に弱いですから今から予防しましょう。当園の経験によりあらかじめ予防をすれば病気になりにくいと分かりました。病気の治療は大変ですが予防は3〜4日毎にフワッと散布するだけです。薬の倍率も2〜10倍位と薄くてすみます。(殺虫剤は除く)薔薇は生長が早く、薬のかかっていない部分がすぐに出来てそこから病気になります。ハンドスプレーなどでいつでも散布して菌が侵入しないよう薔薇にバリアーをしましょう。この作業は毎日でもかまいません。
ー予防散布の例ー(治療は普通の散布器で)
このようにスプレーでいつでも散布できるようにしておきます。雨の前や後にもサッと散布して菌の進入を防ぎます。
ここで気を付けなくてはいけないことは作った薬剤は日光(紫外線)に弱く分解して効かなくなることです。普段は日の当たらないところに保存してください。
〇当園が普段使っている予防薬を紹介します。雨の前日や長雨後には特に効果的です。       (3〜4日毎に軽く散布してかなりの効果が出ています)
ジマンダイセン7千倍 + ボトキラー5千倍 + サンヨール2千倍 + アブローチBI、3千倍
                          又は           又は
                       イオウフロアブル7千倍     石鹸水
これは展着剤です。(薬剤をまんべんなく薔薇の付着するために使います。石鹸を泡が出る位に溶かした水でもいいです。
うどんこ病
(この病気が見られたらすぐにミラネシン2千倍やトリフミンを散布することをお薦めします。)
納豆菌の仲間でできた薬で花にシミや腐れを起こすボトリチスに大変効果があります。
通常は5百倍の薬です。
くろほし病
べと病
はいいろかび病
さび病
ー 春苗の植え付け −
バラは直根性で1〜1,5M下まで根を伸ばします。しかもあっと言う間にです。植える土には有用微生物の為に完熟牛糞堆肥や腐葉土、そしてペーハーを長く訂正に保つ天然のカルシウムを入れて混ぜます。
下に方法を載せていますが、古い薔薇から新しい薔薇に植え替える場合は掘り取った古い薔薇をよく見て下さい。根や地上部にコブ(ジァガイモのようなもの)があったら、根頭ガンシュ病でその土は使えません。新しい土を入れ替えて下さい。バラ苗も同様に買う時に注意が必要です。根が異常に短かったり地上部で削ったあとがある物は避けて下さい。この病気は数十年も生きていますから最初から入れない事が肝心です。最近はガンシュに罹らないように、バクテローズ接種の苗も出回っています。できるならこの苗を手に入れてください。
ー植付けに際して注意することー
厳寒期は根を広げて植付けますが、これからの季節は苗を良く観察して根に白い根が伸びていたらそのままそっと植付けます。無理に広げなくても根は広がって伸びていきますので心配はありません。白い根を傷つけるほうが生育にとって致命傷になることが多いので注意しましょう。
スコップが全部入る位掘って下さい。幅は要りません。(直径3 0センチくらい)堆肥や腐葉土と酸度調整の天然カルシウムをまぜて戻せば完了。(もし掘っている時に水が出たらそこから上にスコップの長さに土を盛り上げれば良いと思います。)
植付け後は2日くらいは水をたっぷり与えその後は土の表面が乾いたなと思ったらたっぷりと与える潅水法を続けます。施肥は1〜2週間後から様子を見ながら少しずつ与えたほうが安心です。
ー 剪定ばさみの消毒の例 ー
春の芽かき作業は一年の薔薇の姿や、花の数を決定する大事な作業といえます。もちろん後で修正ができますが、この時期にうまくコントロールすることは良い花を咲かせる近道と思います。旺盛な芽吹きに病害虫も寄ってきますので防除も考えておきましょう。
ー芽の整理ー
春になると枝から芽が一せいに吹き出します。これは剪定をしたことと、冬の間に蓄えたエネルギーが芽を出す為です。ここで注意するのは細い枝でも沢山の芽がでることです。このまま放置するとエネルギーが分散して良い花が期待できません。そして枝が混んだ状態になり病気の原因になります。ある程度芽の整理をしますが蒸れ防止に薔薇の内側に伸びる芽は原則として取り除きましょう。どれを残すか迷う場合は、ある程度のばしてから判断してもかまいません。(10センチ)
ガンシュ病の薔薇は無理に芽を沢山出さないようにして丁寧に扱ってください。無理な剪定は症状を悪化させます。無理をしなければりっぱに花を楽しませてくれます。

−芽が伸びず花芽が出る場合ー

せっかく芽吹いてもスッと伸びず、花の蕾が付いてしまう品種があります。これはオールドローズやイングリッシュローズなどに見られます。この場合は蕾だけを取り除きます。この繰り返しで葉が増え枝の途中などからシュート(素直に伸びた芽)が出るようになります。こうなれば花を楽しんでも安心です。花を楽しんだ後は上から数えて5枚葉(5枚以上付いた葉)を2つ以上付けてピンチ(カット)します。ピンチは葉の付け根で切ってください。

−ピンチはなぜ5枚葉を2つ付けるのか?−

5枚葉を2つ以上付けた所から出る芽が、長く良い花を咲かせる芽だからです。それより上の芽は伸びてすぐ花を付けてしまいます。これでは葉も増えず旺盛な生育も阻害されやすいのです。本格的な花シーズンまでに葉数を増やすことが良い花を咲かせるコツといえるでしょう。
 
一枝に沢山の芽が吹き出します。
なるべく上の芽を残すようにします。
普通は一番上の芽を残しますが時により花をすぐ付けてしまう芽もありますので気をつけましょう。(枝の上部の芽を2〜3残し様子を見るのも有効です。)
春の芽の整理はこれからの枝作りの大事な作業ですからあわてずに芽を選んでください。芽かき作業後でも取り除いた所や別の所からも又芽が吹き出しますので時々点検します。
〇わからない事がございましたらお気軽にメール下さい。
メール minchika@h9.dion.ne.jp