EVIL MASQUERADE / Welcome to the Show
分類:メロディック・パワー・メタル
価格:1200円
備考:国内盤A
Total:★★★★☆
Power:
★
★★★★
Speed:★★★★☆
Melody:★★★★★
Symphonic:
★
★★★★
Dramatic:
★
★★★★
ROYAL HUNTの初代ヴォーカリスト、ヘンリック・ブロックマンと、現在WUTHERING HEIGHTSで辣腕を振るうヘンリック・フリーマン<g>を中心としたネオクラシカル・パワー・メタル・バンドのデビューアルバム。
冒頭を飾るのはワーグナーのオペラ「ニーベルングの指輪」より“ワルキューレの騎行”をモチーフにしたインスト曲。その後も有名なクラシックを大胆に引用したドラマティックかつクラシカル・フレーヴァーに溢れた快作が目白押し!特に前半@〜Dのテンションの高さは目を見張るものがあり、非常にキャッチーでフックのあるヴォーカル・ラインはイヤでも聴くもののシンガロングを誘う。
全体的に疾走感も高いし気持ちよく聴き通せる内容の上、また聴きたくなる印象深い曲が多いのがいいですね♪ また、ヘンリック・ブロックマンのベテランらしい安定感に包まれた歌唱もまた見事で、ROYAL HUNT時代も好きなシンガーだっただけにまた格別の感慨が芽生えてくる。まずは復活に乾杯だ。
しかしヘンリック・ブロックマンの戦線復帰以上に話題をさらったのが、魅力的な楽曲を彩る二つの大輪の華…ゲストとして参加したアンドレ・アンダーソン、リチャード・アンダーソンの2大鍵盤魔人。B“The Wind Will Rise”のみだがスリリングな超絶鍵盤バトルは一聴の価値あり!D“Suprises in the Dark”で参加しているラーズ・ブートラップなる人物のキーボード・テクもなかなかです。
しかしながらこのバンドでの一番の収穫はギタリスト、ヘンリック・フリーマンのメロディ・メーカーとしての卓越した才能。WUTHERING HEIGHTSではエリック・ラヴン<g>の影に隠れがちだが、このバンドではハイレベルな作曲、演奏能力をもって自信の才能を高らかにアピールしている。本当にいい曲を書きますよ、この人。
AT VANCE系統の歌えるネオクラシカル・パワー・メタルで特に目新しいスタイルではないが、メンバーのキャリアを考えると安定した作品の供給が期待できそうなので早くも次のアルバムが待ち遠しい^^
<蛇足的追記>
この作品で引用されているクラシックの名曲。
@…ワーグナー オペラ「ニーベルングの指輪」より“ワルキューレの騎行”
D…ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」より第1楽章
モーツァルト セレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」より第1楽章
ベートーヴェン ピアノ曲バガテル「エリーゼのために」
F…ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」より第4楽章
H…J.S.バッハ 管弦楽組曲第2番より「バディネリ」
すぐに気づいたのはこれくらいです、いっぱいありますね(笑)
EVIL MASQUERADE / Theatrical Madness
分類:メロディック・パワー・メタル
価格:1200円
備考:国内盤A
Total:
★
★★★★
Power:
★
★★★★
Speed:★★★★☆
Melody:★★★★☆
Symphonic:
★
★★★☆
Dramatic:
★
★★★★
バンド内のケミストリーは非常に良好のようで、同じメンバーでわずか1年足らずという短いスパンで制作された2ndアルバム。
有名なクラシックのフレーズを引用したりキャッチーなメロディが一聴したインパクトを強くしていた前作に比べるとちょっと地味な印象。耳に残るメロディよりも、単調さを嫌ったかのような展開とひねりを利かせた演出の旨味の方がさりげなく前に出始め、その分歌えるネオクラシカル・パワー・メタル色は若干影を潜めた気がする。
全体的に前作の作風を大きく逸脱する感じではないが、ヘヴィ・メタルであることの意味を再度問うような正統的なギターワークもかなり盛り込むなどライブ・パフォーマンスを意識したかのような曲も目立つようになったりと微妙な変化はけっこう多岐に渡るかも。
そんな感じなんでさらっと聴いた感じでは捉えどころのなさがずっと目の前を覆っていた。でも独特のアクセントであるオペラティックなヴォーカルのハーモニーやシアトリカルな展開などはしっかり健在だし、ある意味「何が飛び出すか分からないおもちゃ箱」的な楽しさがこのバンドのポイントなのかもな。でも今回はクラシックの拝借はなし(笑)
アンドレ・アンダーセン<key>が再度ゲスト参加したB“Bozo the Clown”はそんなEVIL MASQUERADEらしさが全面に張り巡らされた名曲たる佇まいで、中盤のアンドレによるキーボード・ソロもかなりいい雰囲気。
曲単体でもアルバムの完成度でも前作の次点かなという気はするけど、それはあくまで高い次元での話であって出来そのものは決して悪くない。もう1,2曲パンチの効いた名曲があればかなり引き締まったのに、何となくダラダラ感があるのが玉に瑕かもね。