what's fair trade?
フェアトレードって?

「フェアトレード」は問題解決型の貿易です。

何か問題を抱えた地域が、その問題を解決するために「貿易」というやり方を選び、それが「フェアトレード」と呼ばれます。

フィリピンのネグロス島で、飢餓が起こり、何万もの子どもが飢え死にする危険があったとき、日本からたくさんの支援がわたりました。
しかし、飢餓の原因は、ネグロスの特産品「砂糖」の国際市場が不安定だからです。
そこに気がついたネグロスの人たちが支援だけに頼るのでなく、安定した貿易を、と考えて砂糖を手作りし、日本の市民が買い支えました。
きちんとした値段で買う人がいるかぎり、生産者さんの子どもは飢えで泣くことはありません。
オルタートレードジャパンHP

インドのある州では、綿を栽培するときにたくさんの農薬を使います。
身体をこわす、水が汚れる、魚が取れなくなる、農薬のための借金がかさみ自殺する人が何千人も出ました。
この状況を変えたいと、農民たちが、無農薬栽培=オーガニックコットン栽培を始めました。
これを、全量買い取ると約束したのが日本の「フェアトレードカンパニー」です。

フェアトレードカンパニーが、おしゃれな服に仕上げ、日本やイギリスで販売しているので、オーガニックコットン栽培は続いて、広がっています。


コロンビアに、従来の取引からフェアトレードでの取引に変えたコーヒー生産者さんがいます。
彼らは、フェアトレードに変えてからは、生活が安定した、と言います。

それまでは、育てたコーヒー豆を、村に買いつけに来る仲買人に渡していました。
仲買人のいう値段で売るよりほかに方法がなく、相場の値段もわからないまま、どれだけ安くても売れないよりはまし、という取引になってしまいます。
買取値はとても不安定で、生産コストを下回ることもあり、借金をするようにもなってしまいました。

値段は、仲買人のいうままに上がり下がりし、来月、いくら収入が入るか、まるでわからないのです。
これでは、新しく苗を植えたり、家族のために何か計画することも無理です。

もともと、コーヒーの値段は、「需要と供給」つまりコーヒーを飲みたい人と、コーヒー豆を作る人との間のバランスで決まってきました。
流通量を調整するための国際機関もありました。

ところが、「自由に貿易したほうが世界のためになる」という考え方が広がるにつれ、コーヒー豆の流通を調整する仕組みは壊れてしまいました。
コーヒー豆の相場は、生産地を遠く離れたニューヨークの先物取引市場で、収穫のはるか以前に決められるようになりました。
「作る人」「飲む人」の都合よりも、投資家などの都合が大事にされるようになりました。
すべてが、ギャンブルのようになってしまいました。

たくさんのコーヒー産地がつぶれ、また、多くの産地で、コーヒーの味は悪くなっていきました。

先が見えない生活というものは、とても難しいものです。
そんな苦しさを何とかしたい、と思う農家さんたちと、「おいしいコーヒーを安定して飲みたい」という消費者の間で、フェアトレードが選ばれるようになって来ました。

・取引条件は、長い期間にわたって保障されている
・価格は、生産者の生活を大切に考えて決められている
・おいしいコーヒー豆を作る条件が大切にされている
・飲む人にとっては、どこで誰が作っている豆ががわかる

フェアトレードでは、一定の値段で、安心して作ってもらうことが出来ます。
「長いお付き合い」を前提として、作る側と買う側の、信頼関係を土台にした、お互いを幸せにする貿易。
フェアトレードはそんな貿易を目指した仕組みです。

フェアトレードのコーヒーはたくさんあります!
ほかにも、紅茶やチョコレート、スパイス、バナナ、洋服、アクセサリー、バック、雑貨などフェアトレードの世界は広がっています。

コーヒー豆では、フェアトレードの取引価格はきちんと決まっており、一般の取引額にいくら上乗せするか、ということや、国際市場が急騰したときにはどうするか、といったことも決められています。
基準を満たし、審査を受けた産地のコーヒーにはフェアトレードの認証マークがつきます。

その一方で、洋服、アクセサリー、雑貨などひとつひとつが細かく違う商品の場合は、一定の基準を作ることが出来ません。
なので、フェアトレードを行う団体そのものがIFAT(国際フェアトレード連盟)から「フェアトレード団体」認証を受ける、という方法が考えられました。

認証を受けるには、たいへんな手間ひまがかかるので、認証を受けないで、顔の見える間柄で品物をやり取りしてそれをフェアトレードと呼んでいるケースもたくさんあります。
(こちらのケースのほうが、多いかもしれません)

認証マークのついたフェアトレード品は広がってきていて、大きなスーパーで手軽にフェアトレードのものが買えるようになって来ました。
恩恵を受ける産地が増えてきたのは嬉しい事です。

しかし、大手のスーパーなどで、認証マークつきのコーヒーを販売しているけれども会社自体は、生産に関わらず、生産地のことに興味を示さない、そんな形もあります。
これでは、世界がよくなっていくことにつながらないのでとても残念なことです。

世界の人口の三分の二が、貧しく生活が不安定です。
貿易のルールは、三分の一の豊かな国が自分たちに有利なように決めている現実があります。

三分の二の人たちがちゃんと食べていける世界にするためには三分の二の人たちの声が世界に届くようにしなければなりません。

一日三食、心配せずに食べたい。
そんなささやかな思いが叶う世界にするためには、フェアトレードだけでは不十分です。

「フェアトレード」であることが、当たり前のことになるように。
そのためには、アルは商品の背景にある問題にいつも思いを寄せて、歩いていきたいと思っています。