新聞の小ツボ
2000/5/28



今週の注目記事 5/21 - 5/27

・土田正顕さん (P2・ひと)

この日は、東京証券取引所の土田正顕新理事長である。一般的にはそれほど知られた人物ではないと思うが、谷沢永一・渡部昇一の両氏による「誰が国賊か(文春文庫)」によれば、この土田氏こそ国賊、平成不況の張本人であるという。

土田氏が大蔵省銀行局長のときに出した総量規制の通達により、銀行は不動産業・建設業・ノンバンクへの融資を停止した。それにより、土地を担保に銀行から金を借りていた不動産業者は返済を迫られ、手持ちの土地を売る羽目になった。これが全国的に行われた結果、地価は下落し、660兆円とも言われる土地の価値が消えてなくなった。また、その通達の対象外であった住専が不動産業者に金を貸したが、その後も地価は下がる一方であり、融資は不良債権となった。谷沢氏は平成不況を、「土田正顕という一人の官僚が、自分の職権を濫用した結果生まれたもの」であり、「経済犯罪」であると批判している。朝日新聞のこの記事内でも、「不動産融資の総量規制で、対象から住宅金融専門会社(住専)を除外した。後に国会で住専問題のきっかけを作った、と責任を問われ」た、とは書いているが、今の不景気はこの男が発生させた、とは書いていない。だが、日本人は、この土田正顕という人物の罪を忘れてはならない。土田氏によって財産を消された人などは特に、であろう。



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