過去16年間の記録 1995-2010
年別比較    通過割合   最大羽数/日
サシバ(日別)   ハチクマ(日別)   飛来時間別    タカ総数(日別)
1995年から1997年までは、人手不足もあって何日かは調査できていない日があるので誤差のあることをご承知ください。
1997年は9月21日の1日に調査期間中の70%を記録するという特異な年でした。
また1998年は季節の移り変わりが早く、定点調査期間中以前からタカが渡っていましたが、調査期間中天候が悪く多くをカウントできませんでした。調査ポイントより下を飛んでいた可能性もありますが、繁殖時期も天候が厳しく、個体数そのものの減少を心配した年でもありました。
1999年は出足が遅くてどうなることかと心配しましたが、結果としては多くのタカを観察することができました。 9月25日から28日までの4日間に総数の約82%、サシバに至っては約90%が集中するという、はっきりとしたピークのあった年でした。 2000年は観察する者にとってはありがたく、それなりに毎日そこそこ飛び、波の少ない年でした。
いずれの年も特徴があり、それぞれの要因があるのでしょうけれども、それを解明するには気象条件や生息環境など様々な調査が必要だと思われます。

調査状況の説明
調査年 全調査
実施日数
期間中雨天
中止日数
期間中合計 岩間山
合計(注4)
岩間地域
最大数(注5)
1995 18日間 2089羽 2089羽 2089羽
1996 18日間 3265羽 3989羽 3989羽
1997 13日間 5865羽 6391羽 6391羽
1998 29日間 6日 1943羽 2296羽 2907羽
1999 29日間 4日 5092羽 5230羽 5256羽
2000 48日間 0日 4895羽 6033羽 6236羽
2001 57日間 1日 4912羽 6425羽  
2002 53日間 1日 4506羽 5736羽  
2003 52日間 3日 5288羽 6047羽 6047羽
2004 40日間 4日 6047羽 7385羽  
2005 54日間 - (注6) 7478羽  
2006 56日間 8日 - 6828羽  
2007 61日間 5日 - 5371羽
2008 62日間 6日 - 7238羽
2009 61日間 7日 - 8094羽
2010 60日間 5日 - 8378羽

(注1) 全調査実施日数とは、連続調査期間以外の調査日数も含めた、岩間山での調査日数。
(注2) 期間中とは支部公式連続調査期間のこと。9/15-10/10までの26日間。1998年は10/11まで27日間。
(注3) 雨天中止日数の、1995年から1997年までは連続調査中雨天以外の中止も含まれるため記載しない。
(注4) 岩間山合計とは、その年の岩間山調査で観察された数の合計。
(注5) 岩間地域最大数とは、岩間山近辺で行われた他の調査ポイントでの数を含む重複しない最大合計数。直線距離2.5km以内の奥宮神社展望台、笠取山、黒出原山、アクトパル宇治を岩間地域とし、数に含めた。
(注6) 2005年からは支部公式調査は一斉調査だけとなり、その他の調査はすべて任意調査となりました。

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1 日 の 最 大 羽 数 
1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003
サシバ 319
(9/21)
1017
(9/28)
3144
(9/21)
480
(10/3)
1451
(9/27)
1005
(10/1)
1320
(9/23)
1561
(9/20)
994
(9/23)
ハチクマ 64
(10/3)
52
(9/28)
290
(9/21)
78
(10/3)
93
(9/27)
88
(9/24)
588
(9/23)
82
(9/19)
125
(9/28)
ノスリ - - - - - 248
(10/24)
564
(10/20)
157
(10/14)
219
(10/27)
総数 390
(9/21)
1087
(9/28)
4179
(9/21)
584
(10/3)
1618
(9/27)
1185
(10/1)
1972
(9/23)
1596
(9/20)
1069
(9/23)

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
サシバ 684
(9/25)
1237
(9/27)
1042
(9/24)
436
(9/21)
823
(9/17)
1121
(9/18)
2577
(9/26)
ハチクマ 259
(9/25)
153
(9/27)
291
(9/24)
130
(9/26)
266
(9/22)
105
(9/16)
268
(9/24)
ノスリ 209
(10/12)
178
(10/19)
135
(10/26)
144
(10/12)
275
(10/28)
301
(10/18)
394
(10/11)
総数 1009
(9/25)
1419
(9/27)
1395
(9/24)
451
(9/21)
904
(9/17)
1216
(9/18)
2821
(9/26)

*総数は上記3種以外のタカとタカspの数も含む

連続調査の始まった2000年から2006年までの岩間山で記録されたタカのうち約63%がサシバでした。 「その他」には、ミサゴ・チョウゲンボウ・チゴハヤブサ・ハヤブサが含まれます。
アカハラダカ(成鳥)が1998年に初めて観察されています。

2000年からノスリ調査を実施した結果、その割合は大きくかわりました。
ノスリがこれほど多く岩間山を通過しているとは思いませんでした。

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「日別」に見てみると、内陸ルートのサシバの渡りの多くは20日すぎから本格的に始まり、10月初旬にかけてピークを迎えます。
21日の突出した数は、1997年の記録的な飛来によるものです。(最大羽数/日参照) シーズンに2回のピークがあるようです。


岩間山でのハチクマは、例年小さく2〜3度のピークがあるようです。 今までの調査で、ハチクマは琵琶湖の北を多く飛ぶことがわかっています。他の地点の記録などを見ると、かなりの数が琵琶湖以北を飛んでいるようです。ハチクマはサシバに比べて渡りの時期が早いのが定説ですが、岩間山ではそんなに差はないと思われます。 

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長雨で記録の少なかった1998年と、9月末にはっきりとしたピークのあった典型的な渡りパターンの1999年を比べてみると、出現時間のピークには2時間ほどのずれがあることがわかります。
雨の多かった1998年は、少ないながらも8時台から11時台に多く、天候が悪くても低いところを羽ばたいて渡る個体もいました。順調だった1999年は、ここでは標準的なピークの10時台から13時台に集中しました。
天候のいい年は充分な上昇気流を待つ余裕が、また天候不順の年はタカ達の焦りを感じ取れるような気がします。2000年は岩間山での標準的な出現パターンでした。

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