※ 編成について
   M : 2パートのマンドリン・マンドラ・マンドロンチェロ・ベース・ギターの6パート
   P : 打楽器
   F : フルート

組曲「風の大地」
 1.砂漠の花  2.草原の遠方へ  3.遊牧の歌  4.風の大地

 作曲 : 1996年
 初演 : プロムジカマンドリンアンサンブル
 演奏時間 16分  編成 M

  本曲は4つからなる組曲で、マンドリンを抱えて大陸を旅するイメージで作られています。
 「大草原の真ん中でマンドリンを奏でると、遠い昔からこの地で愛されてきた民族楽器のように思えて
 きます。そして、その音は人が忘れてしまった事を思い出させてくれます。自然とのハーモニー。大地
 の風に逆らわない事がこの地で生きていく条件なのかも知れません。人もいずれは自然に帰っていくもの
 ですから…。」


組曲「自由なき翼」
 1.ももいろペリカン  2.笑うシロフクロウ  3.空色ペンギン

 作曲 : 1998年
 初演 : ABENDMUSIK
 演奏時間 14分  編成 M

  子供の頃より大好きだった動物園。大人になって行ってみると、今までとは違う気分になってしまい
 ました。オリの中とオリの外。いったい自由とは何だろうか。いろんな事を動物達から学んだような気
 がします。


タッタラター組曲
 1.ワラカス・マラカス  2.カタカタ・カスタネット  3.バリバリ・タンバリン

 作曲 : 1998年(ワラカス・マラカスのみ)
 初演 : 広島市民マンドリンクラブ(ワラカス・マラカスのみ)
 編成 M P

  「魔法使いの弟子」という曲をご存知でしょうか? ほうきに魔法をかけて仕事をさせる物語です。
 この曲は私の部屋にころがっていたマラカスに魔法をかけたら…という発想で作曲しました。私のかけた
 魔法は「タッタラターのウッタッタ♪」です。この呪文は誰が作曲したのか不明ですが、笑いのとれる
 世界共通のオチですよね。その後この曲がうけて、カスタネットとタンバリンをプレゼントされました。
 やれやれ…。


組曲「芳香螺旋」
 1.Ylang Ylang  2.Bergamot  3.Rosewood

 作曲 : 2007年
 初演 : マンドリンアンサンブル Ofa 
 演奏時間 15分  編成 M P

  2007年、私が音楽監督を務めるマンドリンアンサンブル Ofaの為に作曲したものです。
 この曲はそれぞれのタイトルの香りからインスピレーションを受けて作りました。一曲目「Ylang Ylang
 (イランイラン)」は、ジャスミンやくちなしの花に似た、甘美で濃厚な香り、異性をひきつける作用が
 あるそうです。二曲目「Bergamot(ベルガモット)」は、シトラス系の爽やかで甘酸っぱい香り。私は
 南方のリゾートアイランドをイメージしました。そして三曲目は、マンドリンの材料にもなっている
 「Rosewood(ローズウッド)」。木の幹を割ったら、瞬間たちのぼる若々しい芳香に、バラの花の甘さを
 加えた独特の香り。ぜひこの三つの香りも楽しんで音楽を聴いて頂ければと思います。

  この曲を書くにあたり、Ofaのメンバーから香りを選んで頂いたり、たくさんの助言を頂きました。この場
 を借りてお礼申し上げます。

  この三曲は単独での演奏も可能です。また「Rosewood」は、パーカッションを省いて演奏することもできます。
 聴覚だけでなく、視覚や嗅覚までを刺激する音楽となることを願っています。
 

幻想的間奏曲 T

 作曲 : 1989年
 初演 : 広島市民マンドリンクラブ
 演奏時間 3分  編成 M

  「朝もやの樹海。日の光にキラリと輝き、ポトンと滴り落ちる朝露。」この曲は八ヶ岳に行った際、あまり
 にもきれいな朝の風景を目にして、手書きの五線紙を作りスケッチしたものです。自然はたくさんの感動を与
 えてくれます。絵を描くのが下手は私にとって、音符はその風景を人に伝える手段のひとつになっています。
 この曲をお聴きになってどんな風景を感じますでしょうか?


幻想的間奏曲 U

 作曲 : 1998年
 初演 : 広島文教女子大学マンドリンクラブ
 演奏時間 3分  編成 M

  私の曲のファンでいてくれた文教女子大学マンドリンクラブのみんなに、最後のコンサートで「幻想的間奏曲」
 を演奏したいとの相談をうけ、卒業していく彼女達へのプレゼントとして作曲しました。もちろん原曲と同じ
 イメージを持ちながら、ひたむきな彼女達の思い出を綴ったつもりです。このコンサートを最後にマンドリン
 クラブが廃部となってしまいましたが、いつかまたクラブが復活する日を願っています。


マンドリンソロとアンサンブルの為の幻想曲「夢」

 作曲 : 1999年
 初演 : ソリスト 佐々木 敏氏と楽団「プロムナード」
 演奏時間 17分  編成  マンドリンソロとM

  私の尊敬するマンドリニスト佐々木敏氏の為に作曲させて頂きました。佐々木氏はコンピュータとのデュオ
 による演奏活動や、新作を積極的に取り上げられるなど、マンドリンの世界を広げられている注目のソリスト
 です。私もいろんな勉強をさせて頂き、佐々木さんの考えに影響された一人です。曲は三つに分かれ、マンド
 リンの多様な表現を楽しんで頂けるように作りました。私達世代(30代、40代)の好きな幻想的なバラード
 の1楽章、佐々木氏の奏でるマンドリンよりインスピレーションをうけた2楽章、先輩方に楽しんで頂きたい
 と思っています。そして、これからの世代の方に挑戦してもらいたい、ストリート系の3楽章。マンドリンを
 知らない方にも聴いてもらいたい作品です。マンドリンはまだ無限な可能性を秘めているのです。


PASSION

 作曲 : 2006年
 初演 : 新日鐵マンドリン合奏団
 演奏時間 15分  編成  M

  2006年新日鐵マンドリン合奏団創部60周年コンサートの為に作曲。同年11月に初演。
 タイトルの「PASSION」は合奏団の方々に付けて頂いたものです。これから長い年月のうちに、メンバーが
 変わっていっても、いつまでも活動を続けられている事を願って、また、60年の歴史に敬意を表して、60個の
 8分音符を色々な拍子で表現しました。マンドリン音楽に対する情熱を感じて頂ければ幸いです。
 

BLACK OUT

 作曲 : 2006年
 初演 : CONCERT 1961 オーケストラ
 演奏時間 12分  編成  M

  「ブラックアウト」とは一般的に「一時的な記憶喪失や停電」を意味しています。また様々な業種の専門用語
 としても使われています。さて、私のイメージした「ブラックアウト」とは?


 目を覚ますと私の身体にはたくさんの管がつけられていました。病室のベッドでしょうか。徐々に意識がはっきり
 していくのですが、自分がどこにいるのか理解できません。その時突然、赤色灯がまわり、非常サイレンが鳴り響き
 ます。慌てふためく館内、いや宇宙船の中のようにも感じます。休むことなくSOSが打たれ、まるでSF映画の
 ようです。現実か夢かわからない時間が過ぎていきます・・・。

 やがて静けさが戻ってきます。まわりの方々の落胆した寂しそうな顔。何か不幸な事があったのでしょうか。
 重たい空気、心臓の音が聞こえてきそうです。そんな中、強烈なメロディーが流れてきました。そのメロティーに、
 力と勇気が湧いてきます。ここから脱出しなければ。早くブラックアウトを止めなければ・・・


 曲は「SOS」のモールス信号からモチーフをつくり、私の少年時代(70年代)風に仕上げました。映画を見ている
 つもりでお楽しみ頂けたらと思います。

BLACK OUT 2

 作曲 : 2008年
 初演 : マンドリンオーケストラ Ofa
 演奏時間 10分  編成  M

  この作品は「BLACK OUT」の続編で、今回のテーマは「幸せ」です。
 「幸せ」は自分ひとりで感じるものではなく、人を幸せにした時に自分に本当の「幸せ」がやってきます。
 音楽であれば、奏者がお客様を幸せにする事が奏者の幸せであり、コンサート本来の姿だと思います。

  前作はどちらかというと絶望的なテーマでしたが、前作によって多くのものを手にすることができました。
 傍らに仲間がいてくれる幸せ、人間はひとりでは生きていないという実感。人間が病気や色々な危険(ピンチ)
 に立たされた時、救ってくれるのはやはり人間。いつも傍らに当たり前のように居てくれる・・・。でも感謝の
 気持ちを伝えるタイミングがなかなか無くって。その気持ちをこの曲に込めました。だから、幸せに包まれて
 聴いて(演奏して)頂きたいと思っています。


神々の夜

 作曲 : 2008年
 初演 : 宮崎マンドリン連盟
 演奏時間 9分  編成  M

  神々が住む高天原はスサノオの乱暴狼藉に悩まされていた。これに太陽神アマテラスは怒り、天岩戸という
 洞窟に隠れてしまった。世界は闇に包まれ、神々はアマテラスを岩戸から出す為に、岩戸の前で大宴会を開き
 踊り始める。この計画で、アマテラスは岩戸から出て、世界はまた元の明るさを取り戻す。
 
 *宮崎・高千穂の夜神楽にも出てくる物語です。スサノオはアマテラスの弟神。
  曲中のリズムはメロディーは神楽のものではなく、私のイメージで書きました。踊りと光を表現しています。


One for All

 作曲 : 2007年
 初演 : マンドリンアンサンブル Ofa
 演奏時間 4分  編成  M

  「ひとりはみんなの為に」・・・こんな気持ちで演奏してほしい曲です。
 ひとりひとりの力は小さくてもみんなが集まれば何でもできます。
 【合奏=楽奏】を感じて頂けたらと思っています。

 演奏会のアンコールピースとしてもオススメ致します。


海神〜わだつみ

 作曲 : 2010年
 初演 : 宮崎マンドリンクラブ・フェニックスマンドリーノ
 演奏時間 10分  編成  M

  天照大神(アマテラスオオミカミ)の孫・邇邇芸命(ニニギノミコト)とその妻・木花咲耶姫命
 (コノハナサクヤヒメノミコト)の間に三人の息子がいました。その長男・海幸彦と末っ子・山幸彦
 の物語に出てくるのがこの海神。
  山幸彦が海幸彦の大事な釣針をなくしてしまい、海辺で悲しんでいると、塩土老翁神(シオツチオジノカミ)
 が言葉を告げに来る・・・「このまま潮に従っていけば海神の宮に行けるだろう。着いたら門の脇の
 桂の木に登って待つといい。そうすれば、海神の娘が出て来て相談にのってくれるだろう。」
  その海神の娘が豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)で、やがて二人は恋に落ちることになります。

 (宮崎県日南市鵜戸神宮を舞台にした日本神話です)


侍〜SUMURAI

 作曲 : 2010年
 初演 : テスタカルド
 演奏時間 7分  編成  M

 月明かりの下、蠢く黒い影。

 辺り一面に漂う殺気が夜風を震わせ
 草木を揺り起こす。

 抜かれた白刃に朧月が踊り、
 今か、今かとその時を待つ・・・

  本曲はテスタカルドさんのドイツ公演の為に作曲したものです。
 時代劇大好きな私がモデルにしたお侍さんとは?
 エンターテイメント型マンドリン音楽をお楽しみ下さい。



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