素晴らしきエロゲーたち 2003/10/19


 モエかん

のストーリーって理解しましたか?

 きたじゃわはダメでした。それというのも、キャラクターの設定が複雑な割にゲーム本編で消化できていないのが原因だと思います。
きたじゃわの読解力が足りないせいだけじゃないです。

 ということで、公式ビジュアルファンブックを買ってきて理解に努めました。そんなわけで、この本を頼りに「モエかん」を解説していきたいと思います。



1 NURSERY CRYMEとは

「NURSERY CRYMUE」とは、世界の存在の根源に関わる存在であり、その圧倒的な力はあらゆる人間の尺度を超越している。表面上は人の形をとっているものの、あくまでもそれは外見上のこと。その存在は「神」に近いものである。要は「人間じゃない」んですね。

「リニア」シナリオでリニアが千歳であった頃の貴広との記憶は、100年以上前とされている。また、貴広と同じく「NURSERY CRYMUE」の極東日没が100年以上生きていると本編で語られている。「NURSERY CRYMUE」は人間じゃないという一つの表れですな。きたじゃわはゲーム本編をプレー中、この設定を理解できずに
「貴広コールドスリープ説」「貴広アンドロイド説」を想像していた。





2 NURSERY CRYMEの5人

「NURSERY CRYMUE」はゲーム本編に3人出てきました。

「神崎貴広」 「極東日没」 「霧島差異」

の3人ですが、この他に本編に登場しなかった2人がいます。

「榊千尋」 「不明」

の2人です。これら5人の「NURSERY CRYMUE」の関係は、陰陽五行思想に基づいています。

「木」は「火」を生み出し、「火」は燃えて灰という「土」を生み出し、「土」から「金」は掘り出され、「金」はその表面に結露させることによって「水」を生み出し、「水」はその育みによって「木」を生み出す。逆に「木」は「土」の養分を奪ってこれを殺し、「土」は「水」の流れを堰き止めその力を殺し、「水」はその力で「火」を消し去り、「火」は「金」を溶かし、「金」は刃となって「木」を切り倒すというのが、陰陽五行思想の基本的な考えです。

 この陰陽五行思想の関係が、そのまま「NURSERY CRYMUE」の5人に当てはめられ、ストーリーの根源になっています。下の関係を抑えておけば「モエかん」マスターだ。

「土気」の極東日没
●自分を滅ぼす関係にある「木気」の「榊千尋」は現在消滅している。
●「土気」の極東日没は、天敵である「木気」の「榊千尋」を復活させることができる「水気」の「神崎貴広」を滅ぼそうとする。


「水気」の神崎貴広
●「金気」の霧島差異によって「NURSERY CRYMUE」の力を覚醒させられた。
●「木気」の「榊千尋」を復活させることができる。


「金気」の霧島差異
●「木気」の「榊千尋」を消滅させたのは霧島差異である。その上で、「木気」の「榊千尋」は恋人であった。
●「木気」の「榊千尋」を復活させるためにカンパニーを設立した。
●復活させる手段として神崎貴広を「NURSERY CRYMUE」として覚醒させた。
●神崎貴広を極東日没から護り、再度覚醒させるため、あらゆる情報網から隔離・水に囲まれた「萌えっ娘島」に配置させる。
●「隷」が「NURSERY CRYMUE」の力の中でも「水気」の力を持っていたのは、「木気」の「榊千尋」を復活させるためにカンパニーができた経緯を考えれば当然である。「水気」でなければ意味がない。


ゲーム本編中、ほとんどこの設定は明かされることはなかった。





3 「Jesus and Mary chain」と「朱キ日」

「Jesus and Mary chain」
●霧島差異が神崎貴広を「NURSERY CRYMUE」として覚醒させた日。世界規模の水没がおき、核戦争の引き金になった。

「朱キ日」
●神崎貴広と極東日没が戦った日。これにより神崎貴広は「NURSERY CRYMUE」の力を失う。

ごっちゃになりがちだが、全く別の日です。





4 計画

 萌えっ娘カンパニーの前身になったのは、2004年に設立された情報だけの連合企業、通称「ACカンパニー」である。これの設立より100年を数えて「萌えっ娘カンパニー」になるのだが、その発生の契機は極東日没の登場である。現実に存在した不老不死を研究しようとしたのである。

 不老不死の研究から始まったナーサリークライムの研究だったが、次第に不老不死の研究からナーサリークライムそのものの存在を研究するようになった。そして研究はナーサリークライムの力を解析し、人工的にナーサリークライムを生み出す計画へとなっていた。

 この研究に絡むナーサリークライムの登場で、この計画は加速度的に現実味を増してゆく。霧島差異の計画への協力である。彼はその恋人である「榊千尋」を復活させるため、ナーサリークライムとは何なのかということを解析しようとしたのである。彼はナーサリークライムの強大な力、不老不死、その存在とはどういったものなのか、それらを解析することによって「榊千尋」が復活できると考えたのである。

 世界最高の頭脳達と霧島差異は、ナーサリークライムの解析と言う点において利害の一致がある。こうして両者は「N計画」にとりかかることになる。霧島は自ら献体となって世界最高の頭脳に研究させたのである。この世界最高の頭脳集団が「LAB」なのである。

「N計画」によって「隷」が人工ナーサリークライムとして生み出されるが、「榊千尋」の復活を一つの目的にしていることから「隷」が「水気」のナーサリークライムの力を持っていたのは当然である。「隷」としては違った意味があるのだろうが。





5  Girl

 つねに頭からマントを羽織り、「笑う仮面」と呼ばれる奇妙な仮面(ミラージュナイツみたいだな。ナンバーがあるし)を付けている社長の親衛隊、N Girl(エヌ ガール)。国家的企業連合体「萌えっ娘カンパニー」を統べる社長「田中太郎」の護衛をし、彼の命令にのみ従う、12億のメイド達の頂点に立つ12人の戦闘メイド。だが、社長「田中太郎」はすでに存在しない。その死を報じられないまま、情報としてのみ存在する。実在しない社長を護衛するN Girl(エヌ ガール)とはどんな存在なのか。

 簡単に言うなら、「N Girl」(エヌ ガール)は霧島差異の分身であり、手足である。霧島差異は、カンパニーの設立にあたり、自らの身体を献体として研究施設の最下層に拘束されている。自ら動きのとれない霧島は、その手足となる分身が必要だった。霧島は自分に忠誠を誓う12人の戦闘メイドに、自らの「金気」のナーサリークライムの因子を分け与えたのだった。「エヌ ガール」のNはナンバーのNであり、ナーサリークライムのNなのである。

 作中に登場したN・4やN・12の実力は、はっきり言っていまいちでした。覚醒しきってない神崎に敗れるし。それは「エヌ ガール」の霧島差異から与えられた力が、その時々によって変わってくるからである。常時圧倒的な戦闘力を振るうことができないのである。

 そんな「エヌ ガール」において例外的存在がいる。
霧島香織(N・0 ノーナンバー)である。N・1〜N・12は、少なくともかつては人間であり、霧島差異がその因子を分け与えた存在である。しかし、霧島香織は差異が自らの因子を切り出した存在であり、ナーサリークライムの持つといわれる力をほとんど受け継いでいる。他の12人の「N Girl」と違い、常時圧倒的な戦闘力(霧島差異の力)を振るうことができる、完全な分身ともいえる存在なのである。

 ちなみに作中登場した「N Girl」は

●N・3(二つの笑い)
 鈴希シナリオにおいて登場。大きな盾が印象的である。前髪で顔が隠れている(萌え要素)。切り抜かれた空間をそのまま圧縮する必殺技をもつ。何故か冬葉調教シナリオにおいても一般メイドとして登場。よく見るとヘッドドレスに「NO・V」の文字が入っている。

●N・4(悲しき笑い)
 霧島シナリオにおいて大柴が連れてきたメイドの片割れ。複雑な設定を知ってから改めて考えてみると、大柴の命令で戦ったのではなく、神崎の「水気」の力を再び覚醒させるために霧島差異の指示で戦ったのではと思う。「N Girl」と言えど、「水気」を生み出す「金気」の因子をもっているのだから。そうでなければ、大柴ごときの指示に従っている説明がつかない。
 飯島と同じく単分子ワイヤーの使い手。
縦巻きロールがドリルになるナイスな技をもっている。霧島差異も得意とする「空間切断」という必殺技をもつ。

●N・12(踊る笑い)
 霧島シナリオにおいて大柴が連れてきたメイドの片割れその2。どうやって隠し持っていたのか、マントの中から馬鹿デカイ大砲を取り出す。すべての物体を灰にする必殺技をもつ。

●N・0(冷酷な笑い)
 霧島差異の分身とも半身ともいえる存在。他の「N Girl」と違い通常時と最強時の力の差がない。極東日没曰く、
五行の輪廻を打破する鍵である。彼女が10年間同じ姿なのは、霧島差異の因子によるものだったんですね。





6 Alice in Chains

 社長室・LABともに「N Girl」、「NIN」と強力な実戦部隊をもっているが、取締役会は「朱キ日」以後「Pixies」という最強のエキスパート部隊を失ってしまう。そのため代わりとなる、LABにも対抗できる部隊の創設が急務となった。まず商品管理部監察課粛清係を取締役会の意向で動く機関に自立させた。

 これが後の「商品管理部監査室 粛清部隊 Alice in Chains」になるのだが、本編で神崎曰く、「アリス イン チェインズすべてであっても伊勢に勝てない」と評されるように一段低く見られてしまっている。これは「隷」、「神崎」、「N Girl」というようなスーパーエースの不在が大きい。

 では、実際にスーパーエースが不在かというと、そうでもない。そもそもこの「Alice in Chains」の名は、最強最悪の人造メイド「First Alice」(ファースト アリス)が封印されている地「Alice in Chain」に、研究所が設立されたことに由来する。この「First Alice」はピクシーズ解体以前に実験中に暴走を起こし、当時のカンパニーの首都を消滅させる事件を起こしている。通称「Alice事件」である。この暴走の鎮圧にエヌガールが総動員(霧島香織を除く)されたが抑えることができなかった。

 制御できずに封印されている人造人間「First Alice」の研究により、現在の「Alice in Chains」のエースである「Second Alice」(セカンド アリス)が誕生する。「Second Alice」は「First Alice」の力を暴走しない範囲で抑えこむことに成功したと言われ、その実力は「伊勢」「N・1」と互角ともそれ以上とも言われている。

「Second Alice」の存在は、神崎の認識不足であり、飯島が隊長職で「Alice in Chains」に心血を注いだ努力の成果である。





7 Pixies

 萌えっ娘カンパニー情報管理部 特殊情報課 伊部隊ピクシーズ。特殊情報課とは、一般に公開できない極秘情報、その中でも極秘とされる国家機密扱いの情報を集め、管理する課である。伊・呂・波の3つの部隊が存在し、それぞれピクシーズ、フェアリーズ、ゴブリンズという通称で呼ばれる。その中の神崎貴広率いるピクシーズは、ずば抜けて高い生還率と情報奪取率を誇っていた。

 ゲーム本編でも語られているように36人いるメンバーは、幼い頃に資質ありそうな子供として様々な方法により集められ、エキスパートになるための過酷な訓練を生き残った者達である。200人ほどの子供たちを訓練ごとに同期の者と戦わせ、その中で生き残った選りすぐりの1人がピクシーズのメンバーとなれるのである。仲間の死をもって完成された殺人者の集団と呼ばれる所以である。
 このピクシーズでさえ霧島差異にとっては、神崎を短期間で人間ではない存在へと至らしめるために用意されたものでしかない。

 悲しいまでに残酷な部隊の中でエースなのが、「漆黒の神崎」「神風の伊勢」「神風の五十鈴」「豪速の島風」「浮沈の雪風」「壮絶の矢矧」の「六天」である。

 神崎以外の六天

●神風の伊勢
 神崎をして「人間最強のエキスパート」と言わしめる、ピクシーズのナンバー2。上空から目標物に対して重圧をかけて潰す「重風」を得意とする。また、鋼鉄のように硬化させ鋭くなった風で目標を切り裂く「鉄風」も使いこなす。普段は物静かな性格で、読書をこよなく愛する。犬好き。


●神風の五十鈴
 伊勢の双子の弟。兄と同様に風を操る。主として、上昇気流のような特性をもつ風を使う。兄、伊勢との合体技は台風すら消し飛ばすと言われている。ゲーム本編で見たかったものの一つである。五十鈴は音楽をこよなく愛し、趣味で琴を奏でる。


●豪速の島風
 似非関西弁をあやつるナイスガイ。その脚力をもって進めぬ道はない。故に「豪速」の異名をもつ。太平洋を半日で走りぬけ、超高層ビルの壁をも駆け上がることができる。なぜか、すでに滅んだ大阪を愛し、その言葉を使う。当然ながら、大阪を壊滅させた極東日没に対する憎悪は激しいどころではない。それが災いしたか、霧島シナリオで霧島の後をつける極東日没と戦っている。本望ではあったと思う。


●浮沈の雪風
 生還率100%を誇る雪風は、どのような過酷な場所からも、どのような絶望的状況下であっても、己の足で生還する。故に脅威と賛嘆を込め、彼を浮沈と呼ぶ。六天の中でもあまり交流をもたず、決して他人と組もうとしない静かな男である。


●壮絶の矢矧
 矢矧は、養成施設の時代から拳一つで生き残ってきたような男である。まっすぐな男で、闘いは正面から挑み、まさに「壮絶」と言わんばかりである。公式ビジュアルファンブックの中に、「10年前のPixies」なる漫画で「隷」「飯島」とともに登場している。この漫画の見所は若い飯島が見られるとこだろう。ゲーム本編を見ると画像がない矢矧は別として、飯島だけが歳をとってるように見える。「隷」「神崎」「霧島」は歳をとらないもんね。








以上の設定を頭に叩き込んで、
ファンディスクが出るまで悶々としてください。


トップページに戻る