[10] Apple Pro Keyboard


現時点での純正キーボードの集大成です。

 Pro Keyboard は、2000年7月発表のPower Mac G4 Cube(発売は8月末)と同時に登場しました。G4 Cubeの外観にマッチした透明のボディーが特徴です。基本的にApple USB Keyboardの発展形で、外形デザインはUSBキーボードをほぼ踏襲しています。キー配列が改良され、Mac本体の機能の一部をコントロールできるキーが追加されています。反面、従来あったパワーキーが廃止されてしまいました。
 フォルムだけで見れば、Design KeyboardのUSB版のようでもあります。



Cubeと同じ手法のボディーです。

 基盤等、インナーパーツをシルバーグレーのパネルの内側に配置し、その外側を、透明のケースでパッケージングするなど、外観は、G4 Cube の本体とのマッチングを考慮してデザインされています。また、Power Mac G4、iMacにも、この Pro キーボードが付属するようになりました。グラファイトのりんごマークは、しばらくの間、Appleのメインストリームマークとなりました。



標準サイズとなったファンクションキーと、矢印キー

 USBキーボードで、一部のユーザーの不評を買った、最上段キーと近接したハーフサイズのファンクションキーは、標準サイズに変更されました。近接したファンクションキーを誤ってタイプしないよう、ファンクションキーの前面は斜めにカットされ、最上段列のキーとの間隔をあける工夫がされています。
 同じく、USBキーボードでは、最前列キーの右端で凸状に配置されていた矢印キーが、拡張キーボードと同様にテンキーとの間に、標準サイズで配置されるようになりました。



さらに理想に近づいたキー配置

 標準サイズとなったファンクションキーの前面が、斜めにカットされているのが判るでしょうか? このおかげで、ファンクションキーと本体キー列が近接していても、ミスタイプを防止する事ができます。それ以外の配置に関しては、USBキーボードから特に変更ないようです。標準サイズのファンクションキーを採用しながら、上記のアイデアにより、奥行きはUSBキーボードに比べ、わずかに長い程度です。



USBキーボードと同じスタンドですが、ボディー同様、透明です。

 スタンドの機構は、USBキーボードと同様です。可動部の部品点数は減らされていますが、確かなロック感はそのままです。滑り止め用のパーツは従来の黒色ゴムから、Proキーボードでは、半透明のシリコンタイプに変更されています。ささやかですが、細かい改良が施されています。



ラベルは目立たなくなりました。

 表示ラベルは、USBキーボードで使われていたホログラムタイプを廃止し、シルバーグレーに、白抜き文字で書かれたものが貼付されています。落ち着きのある上品なラベルになりました。このキーボードでは、組み立て国はマレーシアとなっています。



キーの色も微妙に変化し、機能キーが追加されました。

 細かい部分ですが、キートップの色も USBキーボードの黒い半透明から、グラファイトカラーに変更されています。また、キー側面の梨地はなくなり、透明感が増しています。テンキー部の number lock キーもLEDが点灯するようになりました。
 テンキー上部のファンクションキーには、新たに、Mac本体の機能の一部をコントロールする項目が割り当てられています。写真では、左から、ボリューム(小)、ボリューム(大)、ボリューム(OFF) が写っています。枠外のいちばん右端には、CD取り出しキーがあります。さらに、Mac OS Xを使用すると、F14キーにモニター輝度(暗)、F15キーにはモニター輝度(明) の項目がデフォルトで割り当てられています。



USBコネクター端子も透明。単体販売品には延長ケーブル付き。

 徹底したこだわりが感じられる Proキーボード。USB コネクターまで透明になっています。ケーブルはPower Mac G4に付属していた USBキーボードと同じ、インナーがメッシュの太いタイプです。長さは約810mm(コネクタ部除く)と短くなっており、磁気除去コイルは装着されていません。これでは、用途によって長さが足りない事は明白です。よって、キーボード単体で販売しているものには、約920mmの延長ケーブルが同梱されています。



入手まで、長い道のりだった単体販売品。

 Proキーボードが登場した当初、機能キーの関係から、対応するOSがバージョン9.0.4以上でなければ動作しない、という制約がありました。2000年9月上旬からアップル・ストアにて単体発売される予定でしたが、途中、従来機種での使用に不具合が出たため発売が延期され、結局入手出来たのは、発売予定日から4ヶ月半後の2001年1月下旬でした。発売予告と同時にアップル・ストアに予約を入れていたのですが、販売延期によりキャンセルになり、2000年末にようやく正式リリースの案内をもらい、再度予約して入手したものです。パッケージには、OS 9.1のアップデートCDも同梱されていました。iMac登場以降、Appleの主流となった、シンプルなホワイトパッケージが洒落ています。



 なにはともあれ、現在いちばん重宝しているキーボードです。まだ一度も分解して、内部構造を確認した事がないのですが、最近の製品はあまり分解できるような設計になっていないので、下手に触らない方がいいと思います。なにしろ、これだけの機能と、デザインを備えたキーボードにも関わらず、¥7,500(税抜き)で買えてしまうのですから、修理云々という事は考えてないのかも知れません。

 細かい事を言えば、キータッチはやはり、ふかふかした印象です。しかし、それはGSキーボードに触れてしまったからそう思うだけなのでしょう。それまでは気持ち良く使ってきたのですから。

 キー配列の巧みさと、Macと連動した機能コントロールキーは、一度病み付きになると、もう手放せません。


おまけのUSB→ADB 変換アダプターは、この下に続きます。





おまけ

USB→ADB 変換アダプター
u・Key


ADBのお気に入りがまだまだ使えます。

 u・Keyは、インターフェイスにUSBしか備えていないMacでも、ADBの優れたキーボードが使用できる変換アダプターです。u・keyのUSBコネクターをMac本体のUSBポート(HUBはダメ)に接続するだけで、2つのADBポートが増設出来ます。電源はUSBポートから供給されます。G3/G4をイメージしたデザインがグッドです。ボディーは半透明で、Macのデザインにマッチします。(ボンダイブルーバージョンもありました)



一度に使えるポートはひとつ。

 一度に2つのポートを使用する事はできないため、本体中央の切り替えスイッチを使って接続先を選択します。ADBは一系統に数台の機器を接続できますので、キーボードと、マウス/トラックボール程度なら、ひとつのポートでも実際の使用には充分です。このADBポートは、Quark XPress等のDTPソフトが必要とするドングルにも対応していますので、従来の使用環境でそのまま作業ができます。



英語の取説と、ドライバCD-ROM

 もともと海外の製品なので、同梱の取説は英語です。ドライバーCD-ROMも同様ですが、USB/ADB Installerアイコンをシステムフォルダ内の機能拡張フォルダに入れるだけなので簡単です。なお、Mac OS X環境で、u・Keyを使用し、ドライバーソフトのインストール無しでGSキーボードを接続してみたところ、マウスも含め、何の問題もなく動作しました。(OS Xは不思議です)



パッケージ。ちゃんと日本語で書かれています。

 発売元は、「atessa」ブランドで、Mac用キーボードも販売しているアストロインターナショナル社です。日本語で保証書もついています。当然サポートも日本で受けられます。箱の裏面には、ドライバーのインストールの仕方などが日本語で記載されています。

 u・Key以外にも、USB→ADB変換アダプターには、フォーカルポイントコンピュータ社から「iMate」などが販売されていました。

・・・余談ですが、アストロ社の販売する。クリスタル・プロ・キーボードは純正Proキーボードの外観に、機械式キースイッチを採用したモデルで、とても気になる存在です。なんといってもProキーボードで廃止された、パワーキーが付いている点が、とても魅力的です。