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14. 脚注

文章に脚注を入れるには,基本的には \footnote コマンドを用います. 例えば(文書の先頭近くで),

  脚注\footnote{これが脚注です.}を入れるには
  \verb/\footnote/コマンドを用います.

のように書くと,この部分は,

example of \footnote (1)

のように出力され,ページの下部に

example of \footnote (2)

のように出力されます. もちろん,\footnote コマンドを 2 回以上用いた場合には, 脚注の番号は 2,3 ..となります.

この例からわかるように,脚注は

  \footnote{footnote}

footnote は脚注にするテキスト)のように記述します.

また,脚注記号は自動的につきますが, (脚注記号に対応する)番号を指定したい場合には,

  \footnote[number]{footnote}

number は脚注の番号)のように記述します.例えば,

  脚注\footnote{これが脚注です.}について細かいことを述べます. 
  番号を指定した脚注\footnote[5]{番号5の脚注です.}は,
  \verb/\footnote/にオプション%
  \footnote{[,]で挟んだパラメータのことです.}をつけて出力します%
  \footnote[10]{ここでも2回用いています.}.

という記述を用いると

example of \footnote (3)

のようなテキストと,

example of \footnote (4)

のような脚注が得られます.ここで,番号を指定していない脚注の番号は, 番号を指定した脚注を無視して数えられていることに注意してください.

なお,((p)LaTeX の標準クラスファイルなどを用いている場合には) \footnote のオプションは脚注番号に対応する整数ですが, 脚注記号そのものではないことに注意が必要です. 例えば,(minipage 環境でのデフォルトの設定のように) 脚注記号を“a”,“b”, ... のようにつけることにすると, \footnote[3]{...} のように番号を指定した脚注の脚注記号は cになります.

したがって,脚注の番号を特定の番号 N から始めたい場合には, \section などの番号の指定の仕方と同様に,

  \setcounter{footnote}{N - 1}
N - 1の部分は計算後の数値を具体的に記述します) という記述を,番号 N の脚注の直前に入れます.

なお,脚注記号の形式を変更する場合には, \thefootnote または \@makefnmark の定義を変更します. 例えば,プリアンブルに

  \makeatletter
  \def\thefootnote{\arabic{footnote}}
  \def\@makefnmark{\textsuperscript{\nomalfont\@thefnmark)}}
  \makeatother

という記述を入れると,脚注記号が,“1)”,“2)”,... という形式(上付き)で出力されるようになります. ここで,\thefootnote は脚注記号の番号部分のみ (今の例では“1”,“2”の部分)の形式を表します. 番号部分に添える“装飾”は \@makefnmark の定義に補います. \@makefnmark の定義の中の \@thefnmark というのが脚注記号の“番号部分”なので, 今の例では \@thefnmark)を後置しています(*).

(*) この例では,\thefootnote\def\thefootnote{\arabic{footnote})} のように再定義するのは避ける方が無難です. (相互参照の際に脚注の参照を行わないか,相互参照の際にも脚注記号が “1)”の形式で出力されてもよいのであればこの限りではありません.)

また,\footnote コマンドを用いる場所によっては脚注が出力されないときがあります. 例えば,表の配列要素に脚注をつけようとして,

  \begin{center}
    \begin{tabular}{|c|c|c|}\hline
      月 & 回答者数 & 評価\footnote{アンケートの回答(1--5)の平均}
      \\ \hline
      4  &     30   &  3.067 \\ \hline
      10 &     25   &  3.120 \\ \hline
    \end{tabular}
  \end{center}

のように記述した場合,表の中には脚注記号がつきますが, 脚注自身は出力されません(実際に処理して確認してみてください). このような場合には, \footnotemark\footnotetext を用いて,

  \begin{center}
    \begin{tabular}{|c|c|c|}\hline
      月 & 回答者数 & 評価\footnotemark[1] \\ \hline
      4  &     30   &  3.067 \\ \hline
      10 &     25   &  3.120 \\ \hline
    \end{tabular}
  \end{center}
  \footnotetext[1]{アンケートの回答(1--5)の平均}

のようにします. ここで,\footnotemark\footnotetext は,それぞれ,

という処理を行うコマンドで,

  \footnotemark[number]
  \footnotetext[number]{footnote}

number は脚注の番号,footnote は脚注にするテキストで, [number] の部分は省略可)のように用います.

したがって,この例では表の部分は

example of \footnotemark

のようになり,また,

example of \footnotetext

という脚注がつきます.

注意 14.1 (minipage 環境内の \footnote


以上のことをまとめると,次のようになります.

  1. 脚注は \footnote で出力できます.
  2. 脚注の番号を一時的に変更して番号 number にするには, \footnote[number] のようにします. 脚注の番号を特定の番号から始めたい場合には, \setcounter{footnote}{...} を用いて脚注番号を設定します.
  3. tabular 環境の中のような \footnote コマンドが正しく機能しないところに脚注をつけるには, \footnotemark\footnotetext を組み合わせて用います.

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