宇治橋       

ながいきをしたい
いつかくる宇治橋のわたりぞめを
おれたちでやりたい


ながいとしつき愛しあった
嫁女(よめじょ)ともども
息子夫婦ともども
花のような孫夫婦にいたわられ
おれは宇治橋のわたりそめをする


ああ おれは宇治橋をわたっている
花火があがった
さあ おまえ わたろう
一歩一歩 この橋を
泣くでない
えらい人さまの御前(ごぜん)だ
さあ、 おまえ


ぜひとも ながいきをしたい

「戦死やあわれ」岩波書店 小林察編 より

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