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  皆さんはどんなふとんで寝ていますか、それは誰が作ったのか知っていますか。今、町からふとん屋さんがどんどん少なくなっています。

  私たちの周りには工場で機械生産された物が溢れています、ふとんも例外ではありませんが、昔は生活必需品を作る人が売る人でした、だから素材の持ち味を生かした品物を作ったものです。

  最近は、化学繊維や羽毛で作られたふとんが多くなり、消費者に作った人の顔が見えません、これは作る側からすれば使う人の顔もまた見えません、そうなると出来上がる品物の責任は誰に対して負うのか不明確になるのです。

  私はふとん屋で、手作りふとんを毎日作っています、その技術は父や多くの職人の技術を見て覚えました、とは言うものの簡単には習得できるものではありません、小さい時からふとんの作り方を見てはいたのですが、いざ自分で作ってみると、とてもひどいものしか出来ませんでした。今やっと一人前らしくなったかなと思います

ふとんを作り、売るならば全ての責任を自分で持つべきと私は考えます。その為にはホコリになりながらも、ふとん綿を打って(作る事です)、自分の手で全てのふとんを作ります。

今の世の中、良いものを作る職人よりも、より高く・多く物を売る人が誉められる時代になってしまいました、残念です

例えば、もめんの事を色々書いているHP見ても、実際に栽培した事もないか、してもアジア綿もアップランド綿の差異も判らない人が多いように思えてなりません。

   職人の世界もただ経験や技能だけでなく、良いふとんは作れません知識も必要となって来ている現在では、いろいろな職業(133職種)に技能士と呼ばれる国が公的に証明する技能検定制度があります、『寝具技能士』もその一つで、ふとん作りの日本版マイスターのようなものです。ふとん店の中にはいかにも、公的資格のような呼称を標榜している場合がありますが厚生労働省の認めている資格は『寝具技能士』、以外何もありません。

   技能士の試験には経験年数と技術差により1級、2級とに分かれ実技と学科が課せられます、実技として1級は夜着の製作、2級は掛けふとんの製作をするのです。講義を受けるだけで得られる資格のようなものは信頼も信用も出来ないはずです、これらはほとんどが価格の高い羽毛ふとんを売るためのものと考えても過言ではありません。

1級技能士になり、県大会で優勝すると全国技能大会(技能グランプリ)への出場資格が出来るのですが、私に昭和61年、そのチャンスが巡ってきたのです。  大会は2日間で座布団5枚、掛敷ふとん1組、丸座布団2枚を規定通り作るのです。この 技能グランプリで優勝をした時に内閣総理大臣賞を受賞しました。内閣総理大臣賞はふとん業界では初となる,本当の意味でのふとん職人日本一と賞賛を受けました, をお陰で母校の名城大学理工学部・機械工学科の機械会より表彰をしていただきました

 今では受賞に恥じないふとん作りをしている毎日です、使い心地の良いふとんを作るためには時間がかかってしまい何年も待っていただくお客様が居ます。誠に申し訳ない事です。

 最近,「ふとん職人」は私にとって天職と思えるのです,家業のふとん屋に生まれたからだけでなく,良いふとんを作る事への情熱と工夫は常に持ち続けていることで,ふとんに関する素材や歴史の知識欲は,全て『ふとん道』への修業に思えるのです,ふとん作りは自分との対話とか挑戦のように思っています,常に「喜ばれるふとん作り」を目指すのが今の私に科せられた使命のようにも思っています 2011.1.9

 

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