| 〜建築逍遙〜 | |||
| (66)かってに・・・ | ![]() |
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| 「かってにスイッチ」という名の某メーカーのスイッチ。ど真ん中ネーミングに笑ったのも束の間。あっという間に広まっているらしく、娘の引越先の安アパートにまで付いていました。 スイッチプレートにセンサーがついており、人を感知するとスイッチが作動して照明が点灯し、いなくなると消える。お年寄りや子供の消し忘れ対策とか、両手に荷物持って真っ暗な玄関に入っても点灯するとか、売り文句は色々でなかなか便利かも知れないと思わせます。でもちょっと待って欲しい。本当に便利な節電グッズでしょうか。 感知は熱感知なので人間だけでなく猫でも感知するし、昼夜問わず感知すれば点灯消灯を繰り返す。蛍光灯の場合は特にオンオフを繰り返すことで寿命はぐっと短縮しますがそれも含めて果たして節電になりますか?そもそも単純なスイッチなら1,000円しないものがセンサー付きなら10,000円程度という値段の差額を節電で埋められるのはいつでしょう? 最近の住宅関連設備にはこの手の「かってに便利グッズ」が大変多い。便器でも、用を足して離れると勝手に汚物を流すものや、便器に座ると勝手に内蔵換気扇が回って臭いを床下へ排出するものなどが出回っています。ガスコンロも過熱を感知すると勝手に火力が弱まり、レンジフードにもコンロを使うと感知して勝手に換気扇が回り出すものがある。 可笑しくないですか?ひとはいつからこんなに無精になったのでしょう。 これらは身体の一部が不自由な方には優れモノですが、スイッチに手を伸ばして押せる人やトイレでレバーを回せる人には五感を退化させるだけの代物だと思います。 どうやら無精と便利を掃き違えている人は多いらしく、聞けば小学校でもこの手の勝手に流す便器がついているため、子供らは他所でもトイレの水を流さずに出てくるそうです。そう、怖いことに人間は習慣づけられてしまうのです。父親が半身麻痺になったため自宅トイレを改装して介護用にこの便器を使っている知人がおりますが、きちんとした大人である彼女が訪問先のトイレを拝借した後、水を流さずにお暇してしまって恥入っていました。習慣とはそういったものです。 夜トイレを使うなら照明をつけて用を足し、済んだら流して手を洗って照明を消して出ましょう。苦にもならぬ操作を無精して、明るさや臭いや火の始末に対する自分のひととしてのセンサーを鈍するなんて愚の骨頂。躾も何もあったもんじゃありません。 先述の娘の狭いアパートではトイレに行く度に玄関の照明が点いたり消えたりすると云うのでセンサーを切っておくよう教えました。ああ勿体ない「かってに浪費」(2012.4.26) |
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