胎児への話しかけ

 妊娠中にぜひやっていただきたいのがお腹の赤ちゃんへの話しかけです。

本来でしたら、無意識のうちに本能的にやっているはずだと思うのですが、最近は女性も仕事で忙しい為か、妊娠してもお腹の

中で子供を育てているという自覚が乏しく、お腹の赤ちゃんに気持ちを向けるということが難しいようです。

ここで改めて話しかけの大切さを説明してきたいと思います。

良い出産を迎え、そして快適な育児生活を始めるには、妊娠時からお母さんとお腹の赤ちゃんの気持ちを合わせることが大切です。

お母さんが育児本をどんなに一生懸命に読んで赤ちゃんに必要そうなもの与えようとしても、赤ちゃんがそれを望んでいなければ、

逆に負担をかけてしまうことになります。

いろいろと情報を収集して、何を与えるべきか、何をしてあげるべきかを考えるより、何を必要としているのか、何を望んでいる

のか、を理解するお母さんとしての感性を養うことの方が大切だと思うのです。

それには、妊娠時からお母さんがお腹の赤ちゃんと気持ちを合わせることが大切です。

そのもっとも有効な方法が、この
『話しかけ』なのです。

まだ生まれてもいない見えない相手に話しかけをすることは、なんだか恥ずかしさを感じてしまったり、躊躇してしまったりする

かもしれません。

ですが、お腹の赤ちゃんに話しかけを行なうことはとても重要なことで、産後の赤ちゃんの人格に大いに影響を与えることがある

のです。

ここで言う、
『話しかけ』とは胎教とは違います。

音楽を聞かせたり、本を読み聞かせたりなどをして赤ちゃんの知能を高めようと努力しているお母さんがいらっしゃいますが、

気持ちはわかりますが、赤ちゃんの為といえど、ある意味、親の傲慢とも言えます。

それはそれでよいとは思いますが、ここで説明させていただきたいのは胎教ではなく、胎児とのコミュニケーションということ

なのです。

胎児に言葉のわかる一人の人間として接するのです。

ですから、ただ独り言を言うのではなく、本当に話しかけるようなつもりで気持ちを込めてお腹の赤ちゃんに話しかけを行ないます。

では、どんなことを話しかければよいのでしょう。例えば・・・

              『おはよう、今日はいい天気ね、お散歩に行こうか!』
               
                 『どこがいいかなぁ。公園がいいかなぁ』
      
                   『青空だよ。気持ちがいいね』
  
                  『花が咲いてるよ。きれいだね』

                 『鳥が気持ちよさそうに飛んでるね』
      
                『今日もパパ早く帰ってくるといいね』

                 『そろそろ、お風呂に入るよー』

                 『今夜のおかずは何がいいかな』

                 『ママはイチゴが大好きなのよ』
      
              『ママはこの歌が好きなの、いい歌でしょう♪』、

         『転びそうになってごめんね、驚いたでしょう。今度から気を付けるね』、

          『パパと喧嘩しちゃったけど、すぐに仲直りするから心配しないでね』、

          『今度の日曜日、パパと一緒にお出かけしよう、どこに行きたいかな?』・・・など、

日常のさりげないこと、なんでもよいのです。

赤ちゃんと同じときを過ごしているこの瞬間を味わうように、そのままの状況で話しかけてあげればよいのです。

このような話しかけを行ないますと、自然と赤ちゃんに気持ちを向ける時間が長くなりますので、赤ちゃんにとってとても安心する

のです。

何も難しいことはありません。

最初は恥ずかしく感じるかもしれませんが、慣れると自然に話しかけができるようになります。

何事も、“慣れ”です。

こうして日頃から話しかけを行なっていますと、お腹の赤ちゃんが胎動で返事をしてくれるようになってきます。

経験のない方には信じてもらえないかもしれませんが、話しかけたタイミングで確かにお腹の動きで合図を送ってくれることが

あるのです。

そして、なんとなくですが、お腹の赤ちゃんの言っていることが分かるようになります。

これはお母さんの単なる思い込みの部分もあるかもしれませんが、それでも『そんな気がする』という感覚で、お母さんにお腹の

赤ちゃんの要求が伝わることがあるのです。

そこまできますと、話しかけがとても楽しくなってきます。

お腹の赤ちゃんも気持ちを理解してもらえるととても嬉しいはずです。

妊娠時に、この話しかけを行なっているのと行なっていないのでは、産後に大きく差が出ます。

話しかけを行なうこともなく、つまり、お腹の赤ちゃんと対話することなく、いざ出産を向かえ育児に入りますと、赤ちゃんの

自然な要求を読み取ることがなかなかできないのです。

赤ちゃんがなぜ泣いているのか感じ取れないのです。

こうなりますと誰にも頼れないお母さんは、赤ちゃんの機嫌をなんとかごまかそうとします。

ですが、自然の要求をごまかされたら、たとえ赤ちゃんでも欲求不満になります。

それが原因となって身体の不調として表れることも少なくないのです。

それで赤ちゃんの様子がおかしいと病院へ連れて行き、薬などで解決させる。

お母さんとしては最善を尽くしていると思うのですが、これではちょっと赤ちゃんがかわいそうです。

ですが妊娠中から話しかけを行なっていますと、赤ちゃんと既に気持ちが通じ合っていますので、赤ちゃんの要求していることが

たとえ100%までいかなくても、だいたいのことが分かってくるのです。

また、妊娠時に話しかけを行なってきた赤ちゃんは、出産直後の表情が他の赤ちゃんとは違います。

話しかけをしてきた赤ちゃんは表情のある、人格のある顔をしているのです。

それから、欲求がはっきりとしていて、聞き分けがよく、無駄に泣くことをしません。

お母さんの伝えたい言葉の意味がちゃんと通るようになっているのです。

お母さんの話している言葉を目で追い、口の動きに目で納得するのです。

言葉の意味はまだ理解できないと思うので、おそらく言葉の雰囲気やその背景を読み取るのでしょう。

例えば、授乳している最中に誰かが訪ねて来たとき、『お客さんだからちょっと待っていてね』と話しかけてあげると、おとなしく

待っていてくれたりするのです。

ですが、これが妊娠時に話しかけを行なっていなかった赤ちゃんの場合、おとなしく待っていてはくれません。

お腹の中で過ごしているとき、お母さんから気持ちをあまり向けてもらえず、寂しい思いをしながら生まれてきた赤ちゃんは、産後、

お母さんと常に一緒にいたい欲求が強いのです。

一人ではとても不安で、いてもたってもいられないのです。

子供の人間性は、お母さんお父さんによる胎児のときからの話かけで育てられます。

出産後、子供さんが人生を生き生きと意欲的に送れるかどうか、この妊娠の時期にかかっているといってもいいくらいなのです。

妊娠時からコミュニケーションを行なってきた親子は以心伝心のように繋がりが深く、子供は親を自然に助けてくれたりもします。

そうした親子の心の触れあいが、親子間の愛情を育て、そして深めていくのです。

                    





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