THE ENNIO MORRICONE CHRONICLES
BMGファンハウス BVCM37063-37072 10CD BOX SET
初回完全限定盤(1000セット) 定価19,000円 2000年3月23日発売
Disc1 <モリコーネによる現代イタリアン・ポップス〜エンニオ・モリコーネ作曲作品ヴォーカル編>
モリコーネ作曲による、主に映画作品以外の歌唱曲。純粋なポップスから舞台使用曲、映画主題歌変奏版まで。
素晴らしい女(アルベルト・リオネッロ)
狸寝入り(エドゥアルド・ヴィアネッロ)
アリアンナ(ノラ・オルランディ)
私はパヴォーネ(リタ・パヴォーネ)
夢の楽園(ルイジ・テンコ)
ネル・コルソ(ジーノ・パオーリ)
あなたを想って(カトリーヌ・スパーク)
シロッコ(レナート・ラシェル)
愛は巡る(ローズィー)
束の間に燃えつきて(ミーナ)
ある夕食のテーブル(ミルバ)
メロディー(ミレイユ・マチュー)
もうこれ以上(トスカ)........................他
「素晴らしい女」はルチアーノ・サルチェ演出の舞台"IL
LIETO FINE"で使用された歌曲。このシングル盤は1959年録音でモリコーネ作曲作品では最も古い音源。超貴重音源なのである。指揮はフランコ・ピサーノで、はやくも女性バックコーラスなど使っており、この時期からモリコーネの肉声へのこだわりがわかる。サルチェに見出されたモリコーネは、この後サルチェ監督"IL
FEDERALE"で映画デビューを果たす。
エドゥアルド・ヴィアネッロはDansavio名義のモリコーネ作曲作品を筆者の知る限り最低5曲は歌っている。アレンジだけなら数知れず。ひとりの歌手にモリコーネ作曲作品がこれだけ提供されたのは異例なくらい多いのだ。ただDansavioは他の人も使っていた変名で、このCD収録の「恋のときめき」は1998年発売のリタ・パヴォーネ盤では(C.Rossi-E.Vianello)と表記し直されていた。すると実はモリコーネは無関係だったのかもしれない。が、真相はいかに。収録のヴィアネッロ版アレンジはモリコーネと言われているがローズィー版はバカロフ。するとこのローズィー版はモリコーネと全く無関係ということになってしまうのか?!
「アリアンナ」はノラ・オルランディ率いる"4+4"のコーラス。作詞がサルチェなので何かの舞台のための作曲だったのかもしれない。誰かのバックコーラスではない、彼女たち単独の録音は非常に珍しく、おそらくこれだけではないだろうか。一時期はオルランディのグループに、かのアレッサンドロ・アレッサンドローニが参加していたこともある。
「私はパヴォーネ」はモリコーネ作曲の映画"LA CUCCAGNA"と同じメロディだが、映画で使われたかどうかは不明。一方、テンコの歌う「夢の楽園」は"LA
CUCCAGNA"からのサウンドトラック。
「ネル・コルソ」は"I BASILISCHI"のテーマ曲で、サントラではファウスト・チリアーノが歌っていた。こちらは同じ演奏にジーノ・パオリが歌をつけたもの。「さらば恋の日」に似た感じの泣かせ節。
「あなたを想って」は「ゼロの世代」からのカトリーヌ・スパークのおなじみの歌。未見なので実際に映画で使われたのかは不明。この曲が「さいはての用心棒」で流用されていたのは有名。
「シロッコ」は何か舞台のための作曲らしいが、中盤からのラシェルの熱唱とエレキギターを交えたオーケストラの豪快な盛り上がりはまさにモリコーネならでは。
「愛は巡る」は歌い始めからいきなり炸裂するモリコーネ節全開の大盛り上がり曲。「ジーラージーラー」というイ・カントーリ・モデルニのコーラスがくせになりそう。おそらく初めての再発になると思うが、映画以外のモリコーネ作曲作品の中では最もモリコーネ・ファンが喜びそうな歌だと思う。この1曲のためだけにもこの作品集の価値は高い。と思う。
「束の間に燃えつきて」はもはや説明の必要ない大ヒット曲。随分CDも出ているが、やっぱりここにないと。
その他、ミルバやミレイユ・マチューの歌など。
Disc2 <モリコーネによる現代イタリアン・ポップス(1959〜1962)〜ヴォーカル編Vol.1>
モリコーネがアレンジ・指揮を担当した非作曲作品。
素敵なひととき(ミランダ・マルティーノ)
栄光への脱出(ニコ・フィデンコ)
種蒔く人(ヌッチャ・ボンジョヴァンニ)
あなたに捧げる(アリダ・ケッリ)
すべてをあなたに(イザベラ・フェデーリ)
悪くはないわ(ヘレン・メリル)
千人の中のひとりの女(テディー・レ‐ノ)
待ちましょう(フェルッチョ・タリアヴィーニ)
愛はスローテンポ(ジミー・フォンタナ)
南への長い列車(トニー・デル・モナコ)
占い師(ロザリオ・ボレッリ)........................他
ここから先の4枚は、ほとんどがモリコーネ作曲ではなく、編曲・指揮のみの作品である。「編曲・指揮だけ」という観点でひとりの作家の作品がこれだけまとめられたのは他に例がないのではないか。それだけモリコーネの編曲にオリジナリティがあるということ。もちろんカンツォ−ネの歴史という観点でも十分興味深い。(ただし収録曲にヒット曲は少ないようだ。あくまで演奏の方に注目したい。)
「素敵なひととき」は映画「くち紅」から。作曲はジョバンニ・フスコ。おそらく日本で最初にモリコーネがクレジットされたサントラではないだろうか。「栄光への脱出」からはあの有名なテーマ曲。ムチの(ような)音や汽笛みたいな木管など独特の不協和音を用いたモリコーネ・アレンジの息吹。「すべてをあなたに」は「日曜はダメよ」をモリコーネがアレンジしたもの。この当時は他の作曲家の映画音楽を結構とりあげていたようだ。
このCDの最大のメダマはヘレン・メリルがイタリアでイタリア語で吹き込んだ4曲だろう。彼女のイタリア語録音はほとんどピエロ・ウミリアーニだったが、この4曲だけモリコーネが指揮していた。当時、日本でもEPが出ており、すでにCD化もされている。今となっては歴史的なコラボレーションだったといえる。
Disc3 <モリコーネによる現代イタリアン・ポップス(1962〜1964)〜ヴォーカル編Vol.2>
モリコーネがアレンジ・指揮を担当した非作曲作品。
小粋なフランス・ピン(ディーノ・ジャッカ)
一年以上も(ドナテッラ・モレッティ)
苦い水(ニラ・ピッツィ)
アンケ・セ(オルネラ・ヴァノーニ)
夢の楽園(メアリー・ディ・ピエトロ)
フニクリ、フニクラ(マリオ・ランツァ)
嘘つき(ジミー・フォンタナ&ジャンニ・メッチア)
太陽の中の恋(ロビー・フェランテ)
みのりの牧場(ピーター・テービス)
君と一緒に(ジャコモ・ロンディネッラ)........................他
このあたりの頃からサントラでよく知っているモリコーネの顔がアレンジに頻繁に現れ出す。作曲者は別人であるにもかかわらず、モリコーネ・サントラのおなじみのフレーズが意外なところで聞こえてきたりするのだ。たとえば「みのりの牧場」は「さすらいの口笛」そのものなんである。びっくりするくらい同じ。作曲はウッディ・ガスリーで、この時のアレンジがそのまま「荒野の用心棒」に流用されたのは明らか。
ドナテッラ・モレッティのアレンジにはモリコーネらしいポップで元気いっぱいの曲が多い。「一年以上も」は彼女の張りのある歌声にイ・カントーリ・モデルニのボリュームあるコーラスが渾然一体で、是非、大音量で聞きたい。
「苦い水」はサスペンス映画風のちょっとサントラチックな演奏。金管とストリングスが交錯する間奏部がちょっとマンシーニを思わせるか。
Disc2のタリアヴィーニやマリオ・ランツァら有名テナーにもモリコーネは多くのアレンジを残しており、当時の人脈の豪華さ多様さには驚かされる。実際、この作品集に含まれる歌手の中には数曲歌っただけで消えていってしまった超マイナー歌手も少なくない。イタリア人ですらほとんど誰も聞いたことない曲も多いに違いない。話はそれるけど、これだけマイナーな古い歌をよく100曲以上も掘り出せたものだ。たぶんほとんどが初めての再発。マスターテープの所在とかそんなにきっちり管理されてるとは思えないのだけど、あるところにはあるんですねえ。
Disc4 <モリコーネによる現代イタリアン・ポップス(1964〜1966)〜ヴォーカル編Vol.3>
モリコーネがアレンジ・指揮を担当した非作曲作品。
恋の足音(リトル・ペギー・マーチ)
アヴェ・マリア(ウンベルト・ビンディ)
彼女の家へ(ミケーレ)
限りなき世界(ジミー・フォンタナ)
恋人たち(ジャンニ・メッチア)
小麦刈る季節(ルイゼル)
九月になれば(マリオリーノ・バルベリス)
ひとりぼっちで(ローズィー)
他人同士(クリスティアーノ・メッツ)
今夜はあなたと(リタ・パヴォーネ)
僕の兄弟(ロビー・フェランテ)
たそがれの瞳(ルイゼル)
僕のようにビートルズとローリングストーンズが好きな少年がいた(ジャンニ・モランディ).....他
アレンジだけと言ってあなどれないモリコーネ節のオンパレード。ただこの巻は全体的にテンション高いので、一枚通しで聞くとおなかいっぱいになりそう。
「アヴェ・マリア」はオペラを思わせるシンフォニックなオケとコーラス。ファンファーレ風のトランペットが歌謡曲らしからぬ格調を感じさせる大曲。
「恋人たち」は映画"L'ALIBI"でセルジオ・エンドリゴが歌った"CANZONE
DELLA LIBERTA"(ミルバも歌ってる)に非常によく似た底抜けに明るいマーチ。活気に満ちたイ・カントリ・モデルニのコーラスと手拍子で、聞いてるこちらの体も思わず揺れ出す。
「小麦刈る季節」を初めて聞いた日の感動は今でも忘れがたい。ギターによるマカロニ的リズムに哀調のコーラス、自分はこの演奏、このコーラスの使い方などモリコーネのオーケストレイションに魅せられているのだ、ということを再認識させられたものだ。ルイゼルはちょっと暗いけれど、モリコーネ・アレンジにまずはずれがない。「たそがれの瞳」もまぎれもないモリコーネ節の傑作。
「九月になれば」はマリオリーノ・バルベリスというあまり聞いたことない人が歌ってるが、歌手がマイナーだからといって演奏が地味ということは全然なくて、始めから終わりまでバックコーラス、思いきりパワフルだし、トランペットは脳天につきささってくるようだし、サントラと変わらない盛り上がり系の一曲。
ハイテンションな曲が続くけど「ひとりぼっちで」はローズィーの「愛は巡る」シングルの片面の歌で、切れのあるギターに、これもまたパワフル・コーラスを伴った熱唱。
「今夜はあなたと」はリタ・パヴォーネちゃんの数少ないモリコーネ・アレンジの一曲で、パヴォーネの2枚組ベスト盤にはこれだけもれてたもの。個人的にはパヴォーネの中で一番好きな歌。
「僕の兄弟」は史劇風の出だしから、がぜん疾走してくるハイテンポなロック。「かっこいい」とはこういう歌なんではないか。
Disc5 <モリコーネによる現代イタリアン・ポップス(1966〜1978)〜ヴォーカル編Vol.4+インストゥルメンタル>
モリコーネがアレンジ・指揮を担当した非作曲作品。
紙やすり(エドアルド・ヴィアネッロ)
ナイフ(パオロ・パオロ)
海の雫、太陽の雫(リタ・モニコ)
愛を告げる勇気(プラシド・ドミンゴ)
夏の或る夜(レンツォ・ゼノービ)
チェットの子守唄(チェット・ベイカー)
ボッカチオ'70(エンニオ・モリコーネと彼の楽団)
黄金の声(エンニオ・モリコーネと彼の楽団)
夏と霧(エンニオ・モリコーネと彼の楽団)
太陽の海(ガストーネ・パリージ)
グリーン・ベレー(エンニオ・モリコーネと彼の楽団)
星影のギター(エンニオ・モリコーネと彼の楽団)
チェロ、トランペットとガラス板の三重奏("Nuovo Consonanza")
カンタータ("Nuovo Consonanza")........................他
「紙やすり」はヴィアネッロのコミック・ソング。コーラス、トランペット、エレキギターとモリコーネの必須アイテムが盛りだくさん。
「ナイフ」は"長淵剛"そっくりの歌声に、モリコーネのオーケストレイションはチューバ、トランペットなど金管系主体にピアノの重い低音の間奏、女性コーラスを使ったミディアム・テンポのロック。
リタ・モニコは「スリリング」でおなじみだが、映画以外では3曲をモリコーネ・アレンジで歌った。どれもバリバリのモリコーネ節。「海の雫、太陽の雫」は何より同じフレーズのくり返しに印象的なイ・カントリ・モデルニのコーラスで、しばらく耳について離れなくなる歌。モニコは当時、16か17才くらいだったはずで、パヴォーネといいリトル・ペギー・マーチといい、こんなコギャルたちがモリコーネのオケを従えて歌ってたんですねえ。
現代三大テナーのひとりドミンゴもモリコーネ歌ってます。そういえば(ここには未収録だけど)カティア・リッチャレリも「ウエスタン」を歌ってますね。
レンツォ・ゼノービはぐっと新しくなって70年代後半の録音。モリコーネ・アレンジは円熟味を増してしっとり系となってきた。バックコーラスは神々しささえ感じさせる。
全10巻中、最大のメダマ曲はチェット・ベイカーの4曲だろう。トランペットというよりはジャズ・ソングだが、これは歴史的な再発に違いない。それにしてもチェット・ベイカーと共演していたなんて!
「ボッカチオ'70」はロータの曲をモリコーネがアレンジしたもの。サントラには未収録だった。子供のコーラスを使ったかわいらしい小品。「黄金の声」は同じシングルB面の曲。
「夏と霧」はモリコーネ楽団によるインストもの。アレンジの妙とはまさにこれ。ドラマチックなフル・オケをバックに哀愁のフィドル、次いで木管ときて、最後にエッダが現れる瞬間は鳥肌ものだ。エルマ・バーンスタイン作曲の映画音楽のはずだが邦題を忘れた。
「チェロ、トランペットと...」「カンタータ」はモリコーネ参加の即興音楽演奏グループ"Nuovo
Consonanza"の演奏。せっかくここまで気持ちよく聞いていたのに最後のこの2曲はなんだ!とびっくりしそうだが、どちらかというとこれがモリコーネ本来の姿である。スキップせずに一度はちゃんと聞きたい。「カンタータ」でうめき声をあげてるのはモリコーネご本人である。
Disc6 <エンニオ・モリコーネ、サントラの世界(1962〜1965)>
太陽の下の18才
狂ったバカンス
太陽のバカンス
狙撃手の婚約
貴方にひざまづいて
五つの想い出
リザード
マニアック
エル・グレコ
氷の少年
アルジェの戦い........................他
後半5枚は映画音楽から。「太陽の下の18才」「狂ったバカンス」はオリジナルEPからの初CD化で、「荒野の用心棒」以前のモリコーネの大ヒット作。「太陽のバカンス」は日本では同名映画の主題歌としてリリースされたが、実際は"I
MOTORIZZATI"という日本未公開作品の曲で、映画「太陽のバカンス」の方は単に当時の流行歌を集めた作品だったにすぎない。だからこの映画はモリコーネのフィルモグラフィには出てこない。この巻の「貴方にひざまづいて」以降のジャンニ・モランディの映画はすべてそうした歌謡映画で、モランディの歌はそれぞれ複数の映画に再登場している。「遠くにいる時」以外はアレンジのみだが、劇中にはモリコーネ作曲のインストが少なくなく、これらのCD化が待たれるのだ。モランディは、モリコーネ・アレンジが最も多かったスターで、CDリリースも多い。声質がパワフルなので、アレンジの方も大編成オケとイ・カントーリ・モデルニの爆裂コーラスで燃えますな。是非、他のCDもおすすめいたします。
この巻で最もレアなのは「僕のマニア」でしょう。ガストーネ・パリージのトランペットにコミカルなコーラスがからんで、こんなアレンジは他では聞けません。
ディーノもモリコーネ・アレンジ作品を多く歌った人で、この「氷の少年」もジャンニ・モランディを彷彿とさせる力強い熱唱。
Disc7 <エンニオ・モリコーネ、サントラの世界(1965〜1967)>
光の中の偶像
イタリア式家政
スリリング
パゾリーニの鳥
目をさまして殺せ
残虐の掟
盗みのプロ部隊........................他
「光の中の偶像」は主題歌のみシングル・リリースされていたが、インスト版がリリースされたのは1995年の作品集に1曲のみ。ここに収録の主題歌以外の5曲はRCAの有名な「SPシリーズ」と呼ばれたライブラリ・ミュージック集だけに収められていた8曲のうちの5曲。この作品集は70年代前半までに50種類以上作られたらしいが、すべて非売品でレア中のレアな逸品。ちなみに8曲のうち2曲は同じ曲だったので、実際に「SPシリーズ」に収録されていたのは6曲であった。
「スリリング」はイ・カントーリ・モデルニを従えたリタ・モニコ嬢のちょっとダークな雰囲気のボーカル。バックコーラスは「スリーリング、スリーリング」と言ってるのだろうか。
「パゾリーニの鳥」はタイトルクレジットをそのまま歌ってしまったという奇想天外な主題歌。ちゃんとメロディになってるところがすごい。ローマのライブ・コンサートでも歌われていた。
「イタリア式家政」「目をさまして殺せ」「イタリア式愛のテクニック」「残虐の掟」「盗みのプロ部隊」も元々は「SPシリーズ」でリリースされたもので、「イタリア式愛のテクニック」だけ2000年3月現在まだCD化されていない。
Disc8 <エンニオ・モリコーネ、サントラの世界(1968〜1975)>
ジェミナス
狼の挽歌
死刑台のメロディ
所有権のない盗み
ソランジに何をしたのか
マエストロとマルゲリータ
裂けた鉤十字
古い階段の下で........................他
アリダ・ケッリの「ジェミナス」は初のリイシューとなるモリコーネのTV作品主題歌。全体の音楽はブルーノ・ニコライの作曲でLP化もされているが、実際はモリコーネのペンによるものだったと当時のプロデューサーは告白している。
「スパスモ」「尊敬すべき人々」「古い階段の下で」はしみじみと聞かせる至宝の名曲。このあたりの曲になると何も解説いりません。ただ聞き入るばかり。「古い階段の下で」の「カーニバル」はシングルB面の曲で、CD化されたアルバムにはなぜか未収録だったタイトルクレジットに流れた曲。
Disc9 <エンニオ・モリコーネ、サントラの世界(1975〜1993)>
狼たちの影
愛のために
興味深いありさま
エーゲ海に捧ぐ
ヴァカンスはどちらに
ヒューマノイド宇宙帝国の陰謀
オリエント・エクスプレス
大泥棒
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
サハラの秘宝........................他
「愛のために」2曲は初CD化。モリコーネのラブ・テーマの隠れた傑作。
「興味深いありさま」2曲はプロモ盤でしか聞けなかったレア音源の初の正規リリース。
「エーゲ海に捧ぐ」はサントラ盤とは別バージョンのイロナ・スターラのボーカル、初CD化。この5曲がこの巻のメダマ的収録になるでしょう。後半はエイミー・スチュワートの歌が4曲収録されたが、モリコーネの90年代作品ではこの人の起用が目立った。モリコーネはミルバ、ミレイユ・マチュー以来3人目になる、彼女単独に捧げたアルバムを作っている。
Disc10 <鮮烈!モリコーネ・マカロニ・ウエスタンの世界>
赤い砂の決闘
荒野の用心棒
夕陽のガンマン
夕陽の用心棒
新夕陽のガンマン復讐の旅
ウエスタン
ライフ・イズ・タフ
帰ってきたプロビデンツァ........................他
最後はおなじみのマカロニ・ウエスタン集になるが、ほぼ出尽くしたとはいえ、ここには「SPシリーズ」でしか聞けなかった「新夕陽のガンマン」から「サイケデリックbQ」が収録された。主題曲の別バージョンでサントラ未収録のレア音源。あとはイタリアでリリースされた「ウエスタン」完全盤からようやく聞けた「モートンのテーマ」。「帰ってきたプロビデンツァ」から「口から口へ」はプロモ・シングルB面の曲で、これも珍しい。
特典盤 <太陽の下の18才 オリジナルEP復刻盤>
(アナログ17cm盤)
「太陽の下の18才」から4曲(Disc6収録)。伊オリジナル・シングル盤ジャケット仕様。
駆け足でレアもの中心のコメントになってしまいましたが、つまりは世の中にモリコーネ・コンピがこれだけあふれかえっているにもかかわらず、このセットにはどの1枚にも「ありふれてない曲」が必ず収録してある、ということ。ここにこのコンピ製作の「こだわり」が...。 |