ゴブリン/シモネッティCDガイド


ド・ルーベやモリコーネ同様、ゴブリンもまた独特の「音色」を持った作家でした。あえて作家と呼んでおきましょう。すぐゴブリンとわかる特徴的な音色は、デロデロ〜ンというねちっこいベースにあると思うのですが、最大の魅力は彼らの紡ぎ出すメロディです。元々はサントラと無縁のプログレ・ロック・シーン出身で、一時、イギリスに渡ってライブ活動などしていましたが、ロックの世界では泣かず飛ばず、イタリアに戻ってダリオ・アルジェントに発見されサントラの世界に入ってから大ブレイクしたのは、彼らのメロディ・センスが映像という目的素材を得て俄然、開花することになったからではないでしょうか。さらにロック・インストゥルメンタルをホラーに持ちこんだ(アルジェントの先見性も有り)「新しさ」も衝撃的でした。一般的にロック・アーティストは、その詩心(メッセージ性)や技巧が大きなポイントですが、映画音楽の場合には超絶テクニックはあまり関係ありません。映画音楽はメロディです(きっぱり)。宿命的な運命を暗示するドラマチックなスコアや緊迫感を盛り上げるスピーディでシャープな旋律、シンセの無機質な音にもどこかアナログ的な丸み、温かみが。そしてそのメロディ自体にスケール豊かなストーリー性が感じられるところに彼らの優れた作家性があるといえるでしょう。主に作曲を担当したクラウディオ・シモネッティの功績大と思うのですが、彼はサンタ・チェチリア音楽院でピアノと作曲を専攻した英才でありました。そう、モリコーネの後輩にあたるわけです。度重なるメンバー交代も災いし、ゴブリンは映画以外の世界で代表作といえる作品を残せませんでした。しかしロック・バンドがサントラの一部を担当して話題になることはよくありますが、全スコアを作曲・演奏してプログレやユーロ・ロックといったジャンルでサントラ・ファン以外から刮目されたのはゴブリンだけだったでしょう。彼らは映画のために生まれ、映画に育てられた稀有なバンドだったのです。

以下、曲数はゴブリン関連曲だけを表します。
主なパーソネル...K:キーボード  G:ギター  B:ベース  D:ドラム  V:ボーカル

ORIGINAL SOUNDTRACK
PROFONDO ROSSO(1975)
「サスペリアPART2」
CINEVOX CDMDF301(IT 1996) 17曲
GOBLIN  Simonetti(K)-Morante(G)-Pignatelli(B)-Martino(D)
Co-composed by Giorgio Gaslini

イタリアン・ヒット・チャート連続12週第1位300万枚セールスのゴブリン鮮烈のデビュー・アルバム。元々はジョルジョ・ガスリーニの音楽担当のところをアルジェント監督が、CINEVOXでスタジオ・ミュージシャンとしてくすぶっていたシモネッティたちのデモを聴いて気に入り、彼らにもサントラ参加を要請。このメインテーマは一晩で書かれたという。ガスリーニの曲もゴブリン演奏によるもので、もはや巨匠ガスリーニもゴブリンに食われてしまった感じ。このCDでは全28曲中ゴブリン作曲は12曲、ガスリーニ作曲をゴブリンが演奏したもの5曲となっている。オリジナルLPは全7曲だけであった。日本盤もあり(ただし7曲のみ)。2001年、イタリアDAGOREDからLPもリリース。2006年10月には本家イタリアCINEVOXから36曲2枚組完全盤リリース。その2枚組は日本でも2009年8月、HQCD(High Quality CD)で再発。

  AMORE LIBERO(1975)
QUARTET QRSCE012(SP 2010) 15曲
GOBLIN(Performance only)
Composed by Fabio Frizzi

(工事中)

GAMMA(1975)
CHERRY RED CASA10CD(UK 2007) 12曲
GOBLIN(Performance only)
Composed by Enrico Simonetti

クラウディオの父エンリコの作品をゴブリンが演奏したイタリアのSFテレビ・シリーズ。チプリアーニが書きそうな甘いラウンジ・ミュージックが主体で、その後のゴブリン、というかクラウディオらしいプログレッシブ・ロックの趣は全くない。ジャケット・デザインはちょっとコワイが中味はバラエティ番組のBGMみたいな心地よさだ。

PERCHE' SI UCCIDONO(1976)
CINEVOX CDMDF321(IT 1999) 11曲
IL REALE IMPERO BRITANNICO(GOBLIN)
Frizzi(K)-Simonetti(K)-Morante(G)-Pignatelli(B)-Martino(D)
Co-composed by Willy Brezza

長い間、幻のレア盤だったアルバムのCD化。「イル・レアーレ・インペロ・ブリタンニコ」というのは実はゴブリンの変名で、「サスペリア2」のメンバーにファビオ・フリッツィ(のちに「サンゲリア」作曲)が加わっている。4曲はこの5人の作曲で、演奏は全11曲すべて彼らによるもの。また「チェリー・ファイブ」のトニー・タルタリーニが1曲歌っている。エッダのスキャットによる"EDDA"という曲もあって、おそらく唯一のゴブリン・ミーツ・エッダでは。曲調は全体的にポップで明るくイージーなムード。「殺意の動機」として日本盤あり。

SUSPIRIA(1977)
「サスペリア」
CINEVOX CDMDF305(IT 1997) 12曲
GOBLIN  Simonetti(K)-Morante(G)-Pignatelli(B)-Marangolo(D)

「決してひとりでは見ないで下さい」という名コピーで日本でも大ヒットした話題作。初のゴブリン単独作である音楽も、気味悪いボーカルや風の音など様々なSEを交えてかなりビジュアルなイメージを喚起する野心的な作りになっている。ホラー・サントラのクラシックと呼んでいい名盤。このCDはオリジナルLPに4曲追加の完全盤。日本盤もあり。イタリアDAGOREDからLPもリリースされている。2009年8月、さらに4曲追加の全16曲がHQCDでリリース。

LA VIA DELLA DROGA(1977)
「ローマ麻薬ルート大追跡」
CINEVOX CDMDF319(IT 1998) 13曲
GOBLIN  Simonetti(K)-Morante(G)-Pignatelli(B)-Marangolo(D)

日本ではテレビ放映のみ。「サスペリア」のベスト・メンバーによるサントラだが、アルバム化はこれが初。ホラーではなく、エンツォ・G・カステラーリ監督ファビオ・テスティ主演の麻薬捜査官の活躍を描いたクライム・アクション。テーマ曲は前作と180度変わって都会的にシャープなサウンド。曲のタイトルが"SEQ.1..."という連番だけなのがわかりづらいが、曲調としてはサイケからカリプソ風まで様々。ドスのきいたベースのアクション・テーマがかっこいい。「ザ・ドープ・ウェイ」として輸入盤に日本語解説付けてリリースあり。

ZOMBI(1978)
「ゾンビ」
CINEVOX CDMDF308(IT 1998) 17曲
GOBLIN  Simonetti(K)-Morante(G)-Pignatelli(B)-Marangolo(D)-Guarini(K)

個人的にはこれがゴブリンの最高峰と思う。生者を追い詰め肉を食らう死者の群れに囲まれた主人公たちの極限のサバイバル。音楽は、ホラーというよりSFアクションの雰囲気を活かすアプローチとなった。心臓の鼓動のリズムに打つベースに宇宙的な電子音のハーモニー「生ける屍の夜明け」(邦題は単に「メインテーマ」だが直訳の方がいい)。マシンガンのようなキーボードの早撃ちにドラムが激しくチェイスする「ゾンビ」。サックスとギターが切なく孤独を奏でるバラード「忘却」。他にハードロックありシェイクありカントリーあり、曲の多様さも随一。オリジナルLPは全10曲。日本盤もリリース済み(ただし10曲のみ)。またイタリアDAGOREDからは11曲入りLPがリリースされている(2000年)。2009年9月、HQCDで日本盤再発。

SOLAMENTE NERO(1978)
LUCERTOLA LMCD005(GE 1995) 35曲
GOBLIN(Performance only)
Composed by Stelvio Cipriani

ダリオ・アルジェントに影響を受けたアントニオ・ビド監督が、音楽ゴブリンを強く希望したもののゴブリン側がCINEVOXとの契約上許されず、演奏のみクレジットなしの条件でゴブリンが担当したもの、とライナーで監督が告白している。代わりに作曲はチプリアーニ。というわけでほとんどの曲にチプリアーニの面影は全くなし("LA DOLCE SANDRA"あたりはチプリアーニしてるけど)。映画の方は連続殺人鬼スリラーらしい。1分に満たない短い曲が多く少々食いたりないアルバムだが、"OPENING TITLES"などはベコベコいうベースに疾走感あるムーグが気持ちよくすべりこんで王道をいくかっこよさだ。

  UN'OMBRA NELL'OMBRA(1979)
DIGITMOVIES CDDM052(IT 2006) 22曲
GOBLIN(Performance only)
Composed by Stelvio Cipriani

キーボードはクラウディオ・シモネッティによるものだとチプリアーニが明かしているが実はゴブリン全面参加による隠れた名盤。メロディラインの哀愁はチプリアーニだがキラキラしたキーボードとダークなベースとドラムのリズムは「ゾンビ」や「サスペリア」を彷彿とさせるゴブリン・サウンドそのもの。やはりチプリアーニよりもゴブリン色の方が濃厚だ。

SQUADRA ANTIGANGSTERS(1979)
CINEVOX CDMDF324(IT 1999) 9曲
GOBLIN  Simonetti(K)-Pignatelli(B)-Marangolo(D)-Pennisi(G)

ブルーノ・コルブッチ監督トーマス・ミリアン主演の刑事コメディ。アルバムにはアーシャ・プトゥリによるディスコ・ソング2曲も収録。残り9曲をゴブリンが作曲・演奏しており、うち1曲はチャーリー・キャノンによる歌。歌に目覚めたマッシモ・モランテが脱退し、かわりにカルロ・ペンニージがギターを受け持った。ホラーでないせいか曲調はガラリと変わって従来のゴブリンを期待するとまったく異なる軽薄さにびっくり。「アンチギャングスターズ」という題で日本盤あり。オリジナルLPは全8曲。

AMO NON AMO(1979)
「抱いて...」
CINEVOX CDMDF347(IT 2002) 10曲
GOBLIN  Simonetti(K)-Pignatelli(B)-Marangolo(D)-Pennisi(G)

ジャクリーン・ビセット主演のラブ・ドラマというゴブリンの音楽にしては異色な作品。オリジナルLPはA面4曲のみだったが、このCD化では全10曲の完全盤となった。ヘヴィ・ロックの名演"MANIERA"は2曲目。甘さを狙ったようなぬるい曲調が多いが、この1曲のためにこれは買い。

BUIO OMEGA(1979)
「ビヨンド・ザ・ダークネス嗜肉の愛」
CINEVOX CDMDF304(IT 1997) 15曲
GOBLIN  Pignatelli(B)-Marangolo(D)-Pennisi(G)

ビデオ発売のみで劇場未公開。グループの要シモネッティが脱退し、こころなしか音色にモノトーンな寂寥感を帯びてきたように思う。同年の「パトリック」と非常によく似た系統の曲が続く。「アンチギャングスターズ」でも聴かれたリゾート感あるギターによる"BIKINI ISLAND"がいい。「ブイオ・オメガ」という題で輸入盤に日本語解説付けてリリースされている。2008年、イタリアで24曲入り完全盤リリース。

PATRICK(1979)
CINEVOX CDMDF330(IT 2001) 19曲
GOBLIN  Pignatelli(B)-Marangolo(D)-Pennisi(G)

SLCから日本盤も出ていたゴブリンの隠れた傑作の完全盤再発。オーストラリア製ホラーでオリジナル音楽はブライアン・メイ。イタリア版ではゴブリンに差し替えられた。メロディはほとんどなく全編に渡ってテンションの低さが逆に強い印象を残す。はでなカタルシスは一切ないがむしろ癒し系な音色が心地よい酩酊感を誘うようだ。宗教的な雰囲気さえ漂う静かな作風。

CONTAMINATION(1980)
「エイリアンドローム」
CINEVOX CDMDF340(IT 2000) 16曲
GOBLIN  Pignatelli(B)-Marangolo(D)

こちらもビデオ発売のみ。オリジナルLPの11曲に5曲追加されている。なかなかにシンフォニックな音色を操ったドラマチックなメロディ。
"BIKINI ISLAND"、"PILLAGE"、"RUSH"、"QUIET DROPS"の4曲はLPにも収録されていたが、本来は上の「ビヨンド・ザ・ダークネス」からの曲である。

TENEBRE(1982)
「シャドー」
CINEVOX CDMDF302(IT 1997) 19曲
Simonetti(K)-Morante(G)-Pignatelli(B)

アルジェントの号令一下、重鎮シモネッティ、モランテ、ピニャテッリが再び結集。ゴブリンはピニャテッリが率いていたのでここではグループ名は名乗らず、音楽は3人の連名となった。しかしここで聴かれたのは往年のまごうかたなきゴブリン・サウンド。初めて聴くような気がしない。タイトル曲のかっこよさは「フェノミナ」と並んでベスト。中でも好きなのはふわふわと浮遊感あるギター、スタッカート・ビートにキーボードがちょっととぼけたムードで主旋律をリードするフュージョン・サウンド"LESBO"(「犯人は誰だ」)。冨田勲みたいな"FLASHING"(「殺人鬼のテーマ」)もいい。オリジナルLPは全8曲。日本盤あり(ただし8曲のみ)。イタリアDAGOREDからLPもリリース(2001年)。2009年8月HQCD仕様で日本盤再発。

NOTTURNO(1982)
「スパイ・コネクション」
CINEVOX CDMDF320(IT 1998) 14曲
GOBLIN  Pignatelli(B)-Marangolo(D)-Guarini(K)

「ブイオ・オメガ」以後のゴブリンはファビオ・ピニャテッリ中心に引き継がれていく。これはローマを舞台にスパイの暗躍を描いたテレビ用映画。主演はトニー・ムサンテ。日本ではビデオ発売のみ。タイトル曲はけれん味たっぷりなエレキギターとキーボードによるスリリングなアクション・テーマ。全体的に音楽は「パトリック」「ブイオ・オメガ」の延長線上にあるハデさのない静かなサウンドが多い。"EST"は同年のアルバム"VOLO"のラストトラックをリアレンジしたもの。日本盤もあり。オリジナルLPは全7曲。

CONQUEST(1983)
「SFコンクエスト魔界の制圧」 9曲
MORIRAI A MEZZANOTTE(1986)
「キャロルは真夜中に殺される」 5曲
BEAT CDCR41(IT 1998)
Claudio Simonetti

「アンチギャングスターズ」を最後にゴブリンを離れたクラウディオ・シモネッティは、ディスコ・ミュージックの作曲やプロデュースを手がけるようになる。一方で単独でサントラにも関わり、この2作品14曲は"RITRATTO D'AUTORE"というタイトルでLPリリースされていたものの再発。LPには"VENDETTA DAL FUTURO"5曲も収録されていたが、そちらは未CD化。シンセ中心のどちらかというと安っぽい印象の残る凡作。メロディも演奏もゴブリンの持っていた雰囲気は皆無。両作品ともビデオ発売のみ。

I NUOVI BARBARI(1983)
「マッド・ファイター」
BEAT CDCR57(IT 2000) 14曲
Claudio Simonetti

ビデオ発売のみ。TV放映時のタイトルは「カー・バイオレンス」。激しいビート・リズムのシンセ・サウンド。いかにもB級センスなチープさ。このCDはエンツォ・G・カステラッリ監督2作品のカップリングで、もう一方はウォルター・リザッティ音楽「ブロンクス・ウォリアーズ1990年の戦士」(未公開、1982)。

PHENOMENA(1985)
「フェノミナ」
CINEVOX CDMDF303(IT 1997) 16曲
Simonetti-Pignatelli

アルジェント監督の呼びかけで再びシモネッティとゴブリンのピニャテッリが組んだが、「シャドー」と違ってここではふたり別々に作曲を残している。すなわち「フェノミナのテーマ」はシモネッティ作曲・演奏。「ジェニファー」はピニャテッリ作曲ゴブリン演奏。「ザ・ウィンド」「スリープウォーキング」「ジェニファーの友人」がふたりの共作ゴブリン演奏ということになっている。あとはこの5曲のヴァリエーション。LPにはゴブリン関連が7曲収録されていたが、そのうち「フォリー」「トランスミュート」は「パトリック」からの転用だったためこのCDには未収録。 「テーマ」でソプラノ・スキャットを聞かせるのはモリコーネの「デザート・ソルジャー」でもおなじみのピナ・マグリ。ピニャテッリの「ジェニファー」が泣かせる。かっこよさとサスペンスと哀調がバランスよくまとまった屈指の好アルバム。2007年9月、19曲入り伊盤リリース。2009年9月、HQCDで日本盤再発。

EVIL TRACKS
RCA OST104(IT 1991)
Claudio Simonetti
DEMONI(1985) 「デモンズ」 6曲
NIGHTMARE BEACH(1988) 「ゾンビライダー」 5曲
RAGE(1989) 「ザンゴリラ」 5曲
LOVE THREAT(1988) 7曲

シモネッティ作曲作品集。4作品から23曲を収録。ここではやはりアルジェント製作の「デモンズ」が出色。「ヤ、ヤ、ヤ、ヤバイ、ヤバイ」「ウーアッ、ウーアッ」という体育会系ボーカル・エフェクトの主題曲がかっこいい。オリジナルLPに収録の"OUT OF TIME"は未収録。「ゾンビライダー」「ザンゴリラ」はビデオ発売のみ。前者はアップテンポなロックビートが続き、後者は「コンクエスト」に似た無機的なシンセ・サウンドの後、"PRIMAL RAGE"では「ゾンビ」風ロックが炸裂したりしている。"LOVE THREAT"はボーカル1曲含むサスペンス・ムードな7曲。なお「ゾンビライダー」はRCAライブラリ・ミュージック集(プロモ)で他に数曲CD化されている。

DEMONI(1985)
 「デモンズ」
DEEP RED CDDR002(IT 2003) 12曲
Claudio Simonetti

シモネッティ自身のレーベルからリリースされた完全盤で、LPと同じ7曲にデモ・バージョンなど5曲が追加してある。しかも1曲目の主題曲"DEMON"は5:40のロング・バージョンである。"OUT OF TIME"は、シモネッティの最初のアルバム"CLAUDIO SIMONETTI"の曲のリミックス・バージョンで、実際に映画に使われたのかは未確認。ダンス・ミュージックに傾倒してゴブリンを離れたシモネッティの初のアルジェント作品(監督はランベルト・バーヴァ)での単独サントラで、リズミックでパーカッシヴな打ち込みが現実感を欠いたまるでゲームのようなホラー・サウンドを作り上げた。"DEMON"のボーカルはCHARLIE CANNON、"KILLING"のギターはゴブリンのMASSIMO MORANTE。
ミケーレ・ソアビ監督によるヴィデオ・クリップと、オリジナルLPのTVスポットも収録。

OPERA(1988)
「オペラ座・血の喝采」
DEEP RED CDDR003(IT 2003) 13曲
Claudio Simonetti

この作品のサントラ盤は元々、ブライアン・イーノ&ビル・ワイマンらの作品としてリリース(もちろん日本でも)されたが、実はシモネッティ版もシモネッティ自身のプロデュースでイタリアのみマイナー・リリースされていたのだ。「蝶々夫人」や「椿姫」などオペラを含む全14曲中、シモネッティ作曲作品は6曲のみであった。本CDはLPからSteel Graveのヘヴィ・メタ・ソング2曲を残し、あとはすべてシモネッティによる楽曲だけで構成された全15曲。女性スキャットを入れた哀愁の主題曲は、タイトル通り一幅のオペラを見るような格調に邪心のないかわいらしさを併せ持つ。シモネッティのおセンチな面が最もよく出た1曲になった。スキャットは「ポケットの中のこぶし」などモリコーネの初期作品によく登場したMaria Rigel Tonini。
シモネッティ監督によるヴィデオ・クリップも収録。

LA CHIESA(1990)
「デモンズ3」
AVANZ SP/CR20013(JA 1997) 3曲
GOBLIN  Fabio Pignatelli

アルジェント製作のホラー。ピニャテッリ作曲ゴブリン演奏とクレジットされているが、もはやメンバーは不明。ゴシック・ムードの荘厳なシンセの響きに中盤重いドラムビートが加わり哀愁たっぷりに運命的な悲劇を暗示するタイトル曲"LA CHIESA"がすばらしい。サントラは「ザ・チャーチ」という題で、中心はキース・エマーソンになっている。2001年、ピニャテッリ&ゴブリンの未発表曲3曲約15分を追加したイタリア盤もリリース。

THE VERSACE MURDER(1998)
「ベルサーチマーダー」
SELF LOGO007CD(IT 1998) 22曲
Claudio Simonetti

劇場未公開、ビデオ発売のみ。ボーカル2曲含む。"CLASSICS IN ROCK"のベートーベンのピアノソナタ「月光」も収録。"AT THE BAR"、"THE LIMOUSINE"のようなこじゃれたサックスもあり。激しいロックや静かなピアノ曲も時折、挿入されるが全体的にはピコピコしたシンセ主体のお手軽ムードが漂い、シモネッティ独自と感じられる音色がないのが残念。2003年1月にアヴァンツより日本盤リリース。

NON HO SONNO(2000)
「スリープレス」
CINEVOX CDMDF342DK(IT 2001) 14曲
GOBLIN  Simonetti(K)-Morante(G)-Pignatelli(B)-Marangolo(D)

アルジェント監督がゴブリンのゴールデン・メンバーを再結集させたというだけでも記念碑的な作品。かつてほどキャッチーなメロディはないが、おどろおどろしいホラー・ムードが全編に漂いサントラとしての成熟さを感じさせる。"KILLER ON THE TRAIN"や"ENDLESS LOVE"に熱いゴブリン節が健在。これはデジパック仕様だが、イタリア国内盤はプラケースで12ページのカラーブックレット付きだそうな。内容は同じ。ジャケちょい違い。日本盤(「沈黙」)もリリース。

IL CARTAIO(2003)
「デス・サイト」
DEEP RED CDDR004(IT 2004) 28曲
Claudio Simonetti

コテコテのテクノ・サウンド。サントラとしてどうかというと本編を見ないと何とも言えないが、アルジェント監督作品にはとても似合いそうな雰囲気。ダンス音楽指向のシモネッティの趣味性が暴発したような激しいビートの連続。「ベルサーチ・マーダー」よりは個性が出ているように思う。

JENIFER(2005)
「マスターズ・オブ・ホラー/愛しのジェニファー」 24曲
PELTS(2006)
「マスターズ・オブ・ホラー2/愛と欲望の毛皮」 19曲
SIMONETTI MUSIC CD DGP001(IT 2008)
Claudio Simonetti

アメリカのケーブルTV用に作られたホラーシリーズのうち、ダリオ・アルジェントが監督した2本のカップリング。いかにもTV番組っぽい安いシンセ・サウンドが続くが少女の声を使ったララバイ風な曲や緊迫感あるヴァイオリンと電子音のユニゾンなどにさすがイタリアン・ホラー音楽の旗手たる格の違いを感じる。ところで「愛と欲望の毛皮」は筆者がこれまで見たスプラッタものの中でも群を抜くすさまじさで、この音楽の雰囲気と相まって、これはこのサントラ聞くだけでもうショックがまざまざと思い返される。

LA TERZA MADRE(2007)
「サスペリア・テルザ最後の魔女」
DEEP RED US209CD(IT 2007) 46曲
Claudio Simonetti

オケとコーラスを使ったこれまでにない大規模なアレンジだ。メイン・テーマは「オーメン」のような魔女の饗宴的な地獄のコーラス。なんと46曲78分という特盛りで、この音楽だけで映画の大作感がずしんずしん伝わってくる。エンドタイトルはもちろんシモネッティ率いるデモニアのデスメタル・ロック。サントラは単独盤と「DAEMONIA LIVE... OR DEAD」との2枚組の2種がリリースされた。

PROFONDO ROSSO IL MUSICAL(2007)
CINEVOX CDMDF627(IT 2008) 19曲
Claudio Simonetti

なんと「サスペリア2」がミュージカルの舞台に!アルジェント監修の元、演出はMarco Calindri、音楽はシモネッティだ。ガスリーニ作1曲含む全19曲を作編曲・指揮した。2007年10月初演。シンセやエレキビート中心のロック・オペラといった雰囲気でホラー映画っぽさはほとんどなし。むしろ暗い青春映画みたい。デモニアのようなヘヴィメタではなく、ごく素直なロックソングばかり。歌っているのは主演のMichel AltieriやSilvia Specchioといった人たちでシモネッティ自身はオモテには出てきていない。「サスペリア2」テーマ曲の変奏ヴァージョンもこれまでいろいろあったが、ここにも2曲収録。ゴブリンの他のメンバーは関係していないようだ。

COMPILATION
THE GOBLIN COLLECTION 1975-1989
DRG 32904(US 1995) 27曲

アウトテイク満載の激レア音源集。数あるゴブリン・コンピの中で筆者イチオシ盤。イタリア公開時にゴブリンの音楽にさしかえられた「マーティン呪われた吸血少年」「パトリック」(未発表曲)や演奏のみ担当したテレビのショー番組のテーマ曲"CHI?"、アメリカに招かれてオーケストラ付きで作曲・演奏した「セントヘレナズ・ピーク恐怖の大噴火」等々。「ザ・ドープ・ウェイ」や「ブイオ・オメガ」はこのアルバムが初出である。

GOBLIN VOLUME 2 1975-1980
DRG 32923(US 1998) 16曲

第2集のメダマは「アンチギャングスターズ」「コンタミネーション」からの未発表曲や「チェリー・ファイブ」(3曲)あたりか。

GOBLIN VOLUME 3 1978-1984
DRG 32924(US 1998) 16曲

第3集になると少々息切れ気味。ダブリも多くなる。"YELL"は「アモ・ノン・アモ」からとなっているが実際はテレビ・シリーズ"SETTE STORIE PER NON DORMIRE"(1978年)のテーマでマランゴロとピニャテッリの作。これは「パトリック」にも収録されていた。
「アンチギャングスターズ」「デモンズ3」「ローラー」から全19曲をセレクトした第4集もあり。

ARGENTO VIVO
CINEVOX CDMDF170(IT 1986) 8曲

ダリオ・アルジェント監督作品集(全14曲)。他にモリコーネやキース・エマーソンなど収録。ここでの「サスペリア2」はファビオ・ピニャテッリによるリミックス・バージョン(前述「サスペリア2」完全盤にも収録済)。
このアルバムは全16曲(うち初物1曲)で再発された(2000年)。VOL.2もあり。

ECCITANTE! GOBLIN
AVANZ SP/CR00009(JA 1997) 26曲

「THE GOBLIN COLLECTION 1975-1989」を再編集した日本初のゴブリン・コンピ。オリジナル・アルバムからもれた短い曲ばかり集めたような感じで小粒な印象はぬぐえない。

THE FANTASTIC JOURNEY IN THE BEST OF GOBLIN VOL.1
CINEVOX CDMDF336(IT 2000) 23曲(2CD)

Disc1は「サスペリア」「サスペリア2」「シャドー」「フェノミナ」からのベスト集。Disc2はシモネッティ、モランテ、ピニャテッリ、マランゴロ兄弟の1979年のライブから「ローラー」(2曲)「サスペリア2」(1曲)「マークの幻想の旅」(5曲)。かなわない願いとは知りつつも是非ナマでライブ見たかった。ビデオくらい残っていないのだろうか。

DARIO ARGENT'S HORROR MOVIES
VIVI MUSICA VCDS7002(IT 1993) 10曲
Claudio Simonetti
Simonetti(K)-Maurizio Colori(B)-Giacomo Castellano(G)-Giulio Sirci(D)

アルバム"SIMONETTI HORROR PROJECT"(1991年)の再発で、アルジェントのためにシモネッティが関わった作品のベスト盤。すべて新アレンジになっている。中でも「サスペリア2(ラップ・バージョン)」がかっこいい。この"SIMONETTI HORROR PROJECT"はビデオも出ていたらしい。

A FANTASTIC JOURNEY ADVENTURE & HORROR
VIVI MUSICA VCDS7010(IT 1995) 12曲
Claudio Simonetti
Simonetti(K)-Maurizio Colori(B)-Donato Lozzelli(G)-Simon Pouds(D)

シモネッティのアルバム"SIMONETTI HORROR PROJECT DAYS OF CONFUSION"(1992年)の再発。「ニューヨーク1997」「ハロウィン」等、SF・ホラー作品のカバーの他、シモネッティ自身の歌を2曲収録。

X-TERROR FILES
UNIVERSO FILM CD300440/2(IT 1996) 14曲
Claudio Simonetti
Simonetti(K)-Pick Holsen(B)-Andrea Fois(G)-Makis P.Topolinos(D)

"A FANTASTIC JOURNEY ADVENTURE & HORROR"から「ニューヨーク1997」「ブレードランナー」「ハロウィン」"ZOMBIE ZONE"の4曲、"DARIO ARGENT'S HORROR MOVIES"から「オペラ座血の喝采」がダブるが、あとはすべて新アレンジ。

THE END OF MILLENIUM
SELF CS501CD(IT 1998) 16曲
Claudio Simonetti

初のソロ・アルバム"CLAUDIO SIMONETTI"からの1曲("PLANET ISABEL")を含むシモネッティのベスト盤。新曲6曲収録。ただし「デモンズ」「オペラ座血の喝采」「サスペリア」「サスペリア2(ライブ・バージョン)」「サスペリア2(ラップ・バージョン)」「シャドー」"OZONE FREE"の7曲は"DARIO ARGENT'S HORROR MOVIES"と、「フェノミナ」"GAMMA"は"X-TERROR FILES"とダブる。

DARIO ARGENTO TRIBUTE
SONY 4961702(IT 2000) 13曲
DAEMONIA
Simonetti(K)-Nicola Di Staso(G)-Federico Amorosi(B)-Titta Tani(D)

クラウディオ・シモネッティがこのアルバムのために結成したのがDAEMONIA。ダリオ・アルジェント監督作品からゴブリン以外の「インフェルノ」「スタンダール・シンドローム」「オペラ座の怪人」も含め全て新録音、さらに弦・金管も加えたオーケストラによる新アレンジの豪華盤。原曲にないフレーズもあり。編曲・指揮はシモネッティで、やはりモリコーネのカバーは興味津々である。オーケストラで聴く「フェノミナ」や「サスペリア2」「オペラ座血の喝采」はある種風格が加わってこれはもうロック・オペラだ。サントラ・ファンだけが聴くアルバムではもったいないオススメ盤。ただしゴブリン的音色は希薄。

DAEMONIA LIVE... OR DEAD
DEEP RED CD DR001(IT 2001) 18cuts
DAEMONIA
Simonetti(K)-Bruno Previtali(G)-Federico Amorosi(B)-Titta Tani(D)
Movie Strings Orchestra arranged and conducted by Claudio Simonetti
Violin: Andrea Cortesi
Soprano: Elena Berera, Vesna Duganova

上のアルジェント・トリビュート盤のライブ盤で曲目はほとんど同じ。ギターだけが入れ替っている。拍手などの雰囲気からすると、ホールというよりライブハウスという感じ。「デモンズ」や「サスペリア」など、有名なフレーズの登場するところで会場の盛り上がりが伝わってきてライブ感がある。

DAEMONIA LIVE IN TOKYO
BELLE ANTIQUE BELLE03834(JA 2003) 18cuts
DAEMONIA
Simonetti(K)-Bruno Previtali(G)-Federico Amorosi(B)-Titta Tani(D)
Soprano: Elena Berera

2002年10月25日、原宿RUIDOにおけるライブ盤。日本初公演である。立ち見でぎゅうぎゅう詰めの超満員であった。演奏は2時間の前座のあと2時間たっぷり。合計4時間の轟音はちとつらかったが、ゴブリンの曲をナマで聴けるとあって、会場にはホラー・ファンも大挙来場していたようである。その中から17曲を収録。が、なぜか「スリープレス」未収録が残念。

DAEMONIA LIVE IN LOS ANGELES
DEEP RED DVC DR001(IT 2006) DVD:21cuts CD:14cuts
DAEMONIA
Simonetti(K)-Bruno Previtali(G)-Federico Amorosi(B)-Titta Tani(D)

2002年11月9日、ロサンゼルスの Seeley Mudd TheaterでのProgwest Festivalのライブの模様を納めたDVD(16パート70分+ビデオクリップ5曲)とDAEMONIA版「ゾンビ」11曲+「ローラー」「トッカータとフーガ」「デス・サイト」を納めたCDのセット。DVDの内容は東京ライブとほぼ同じでシモネッティ自身の編集とプロデュースによるもの。約4年後の今再び映像で見られるのはうれしい。CDの方はサントラとは違ってギター、ドラムス、ベース、キーボードのそれぞれテクニックを駆使したエキサイティングな演奏を聴ける。音質はサントラより格段に良し。

NEW AGE FOR YOU
IT 496153.2(IT 1999) 9曲
Claudio Simonetti(Performance only)
Composed by Stelvio Cipriani

出所不明の作品集で、サントラではないように思われる。チプリアーニの作曲をシモネッティがアレンジ・演奏している。お約束の「ベニスの愛」もあるが、ダイアナ妃をモデルにしたと思われる"PRINCESS OF WALES"がちょっと久石譲タイプでいい。全体的には特色のない電子音の平板な演奏。

X-TERROR FILES 2
UNIVERSO FILM CD300446/2(IT 1997) 1曲
Remixed by Julian B

「アルジェント・メガミックス・メドレー」と題した8:21の曲を収録。「フェノミナ」「サスペリア」「シャドー」「サスペリア2」がつながっている。

GOBLIN THE ORIGINAL REMIXES COLLECTION VOL.1
CINEVOX CDN.FARCD417(IT) 14曲
Remixed by Leandro Papa, Simone Capitani, Domenico D'Angelo

一連のCINEVOX「完全盤」再発でおなじみのカルロ・バノーロのプロデュースによるゴブリン・クラブ・リミックス集。このアルバム、なぜか日本盤もあり。

NST
CHERRY FIVE(1975)
VINYL MAGIC VM035(IT 1993) 6曲
CHERRY FIVE(GOBLIN)
Simonetti(K)-Morante(G)-Pignatelli(B)-Bordini(D)-Tartarini(V)

作曲はシモネッティとモランテのふたり。「サスペリア2」直前のアルバムでバンド名は「チェリー・ファイブ」とされている。「白鳥の殺意」として日本盤もあり。全曲トニー・タルタリーニのボーカルだが、インスト部分がかなり長く、本来めざしていたブリティッシュ・プログレッシブ・ロックに対する彼らなりの解釈と挑戦が結実した作品集となった。

IL FANTASTICO VIAGGIO DEL BAGAROZZO MARK(1977)
KING KICP2836(JA 1998) 8曲
GOBLIN Simonetti(K)-Pignatelli(B)-Marangolo(D)-Morante(V,G)

ゴブリンとしての非サントラ・アルバム第2弾。邦題「マークの幻想の旅」。日本盤再発あり。(第1弾は「ローラー」(1976年)で、「ゾンビ」のメンバー5人によって作られたインスト・アルバム。このアルバムから"SNIP SNAP"が「パトリック」に流用されている。CDリリース済み。)
まさに脂がのりきっていた時代のゴブリン・サウンドなのだが、8曲中6曲に及ぶマッシモ・モランテのボーカルはちとつらい。映画的にシンフォニックな奥行きを感じさせる「舞踏」が出色。ボーカルさえなければ...。2002年にイタリア盤もリリース。
このあとゴブリンは1982年に非サントラ・アルバム第3弾"VOLO"を発表。全8曲中7曲はボーカルで、メンバーもピニャテッリ、グァリーニ以外は新人3人という構成。なんだか普通のポップスといった感じの内容で、これは未CD化。

CLASSICS IN ROCK(1997)
UNIVERSO CDHM012(IT 1997) 14曲
Claudio Simonetti
Simonetti(K)-Diego Reali(G)-Federico Amorosi(B)
-Daniele Conte(D)-Maurizio Giammarco(Sax)

シモネッティがクラシックの名曲をプログレ・ロック風にアレンジ(シモネッティ作曲1曲含む)。厳かなパイプ・オルガンの響きが途中からパーカッションを交えて軽やかに疾走する「トッカータとフーガ」、スクラッチで始まりピアノからサックスへとやがてメロディが横道にそれまくる「エリーゼのために」、ハモンドとシンセが軽薄に奏でるモーツァルトの「交響曲40番」、各種映画の予告編で使いまくられてる「カルミナ・ブラーナ」等々。シモネッティはメロディ・メーカー、キーボード・プレーヤーとしては非凡だが、どうもアレンジャーとしてはいまいちか。

BACK TO THE GOBLIN 2005(2006)
BTTF001(CA 2006) 8cuts
GOBLIN Pignatelli(B,K)-Marangolo(D)-Morante(G)-Guarini(K)

なんとシモネッティを除くゴブリン・オリジナル・メンバーによる奇跡の新作アルバムがネット通販のみでカナダからリリース。ピニャテッリとモランテの発案による再結成だが、なぜシモネッティがいないのかの説明はライナーにはない。さて、その内容はスケール感の大きいプログレ・ロック・インストゥルメンタル全8曲で、どの曲も風格すら感じさせる大物的な音の厚み。繊細な美メロを聴かせたかと思えば風音の吹きぬけるホラー的な音効ありハイテンションな疾走系ロックありと、息の抜けないスリリングな演奏がたたみかけるように続く。一言で言えば「かっこいい」。非サントラの中では最もスピーディでエネルギッシュなアルバムになったと思う。