06.肩はバストショットの基本



 肩の骨は大きく分けると肩の球状関節と鎖骨と肩甲骨に分けることができます。
 筋肉は球状関節を包み込む「三角筋」(オレンジ)がメインで、肩を挙げるために背中の「僧帽筋」(緑)、前へ傾けるための「大胸筋」(紫)の大きく3つがあります。首や胸部で「僧帽筋」「大胸筋」の説明はしていますので、ここでは「三角筋」のみを覚えておけばよいでしょう。
 上腕の前面の上腕二頭筋(肌色)、後ろの上腕三頭筋群(紫・緑)がメインになります。
 以上が肩を取り巻く骨格と筋肉です。これらを意識しながら肩のラインを描くと「らしく」見せることができます。


01.肩の構造

肩の骨格図
 左は正面、中央は側面、右は背面です。
 いちばん目立つのはオレンジ色の「三角筋」です(青紫部分も三角筋に入れる本もあります)。逆にいえば、この筋肉さえ正確に押さえることができれば、肩はものにしたも同然です。
 前面では肌色の「上腕二頭筋」が最も目立ちます。この筋肉だけ押さえおけば、上腕前面の筋肉は理解したと思ってよいでしょう。
 背面で「胸」のところで説明しなかった上腕部では、「上腕三頭筋群」が目立ちます。紫色の部分は付け根が2つに分かれていて少し複雑ですが、絵として描くときは1つの筋肉として理解し、上腕の背面は緑色の筋肉と合わせて2つの筋肉で構成されていると解釈してよいでしょう。

 上のように、正面では「三角筋」と「上腕二頭筋」が目立ち、その脇から「上腕三頭筋群」が見えます。
 側面では「三角筋」が、上は丸く、下は文字通り三角のように付いています。そして前面に「上腕二頭筋」が付き、後方に「上腕三頭筋群」が付きます。
 背面を見ると「上腕三頭筋『群』」と呼ばれる理由が分かります。外側と内側にそれぞれくっついているからです。分かれているなら別の筋肉の名前で呼べばいいように思いますが、中間地点は癒着していてほぼ一体化しているので、分けて考えるのが難しいのです。だから「上腕三頭筋『群』」という呼び方をします。




 肩の上がり具合は鎖骨と肩甲骨の動きに注目してください。肩が上下に動くとき、鎖骨と肩甲骨は必ずそれについていきます。肩を引き上げるのは「僧帽筋」の役割のひとつです。



02.肩の描き方


 肩の簡単な描き方です。上段は男性の正面、下段は女性の側面の描き方になります。
[上段:男性正面]
 1.まず胸を描いて、鎖骨の先から三角筋を意識しながら丸みを描いていきます。筋肉量を考えながら丸みを変えていきます。女性は小さな丸み、男性は大きな丸みにします。だいたいですが、左右の肩幅は首の太さの3倍に鎖骨の付け根がくるくらいがちょうどよいバランスになります。
 2.腕を前に向けたとき、上腕二頭筋は内側上部を向きます。内側下部に上腕三頭筋群の内側の筋肉がきます。外側には上腕三頭筋の外側の筋肉がきます。腕が前に向くと、肩は若干上がり、鎖骨と肩甲骨がそれに伴って傾きます。
 3.腕を上に向けたとき、腋の下が正面を向きます。上腕の筋肉はちょうど正面を向いたときの背面を描くのと同じ配置になります。
 4.腕を横に向けたときは、2と同様に肩が若干上がり、鎖骨と肩甲骨がそれに伴って傾きます。
 肩でいちばん難しいのは動きです。可動域の広さでは人体の中でも屈指の広さです。こればかりは想像や理論だけではなく、実際に自分やモデルの肩周りを見て描いた方が上達が早いと思います。

[下段:女性・側面]
 1.女性は男性よりも肩幅が狭いですが、首の太さも細いので、肩幅(鎖骨の両端の幅)は男性と同じく首の太さ3つぶんだと覚えていましょう。
 側面はそれほど難しくありません。
 2.「三角筋」形をまず描いてしまいましょう。上腕の筋肉はそのあとでかまいません。
 3.腕を上に上げると腋の下が表に出てきます。それにつれて乳房も持ち上がりますので注意しましょう。
 4.腕を横にしたときも2とときと同じくらいの肩の上がり具合てす。



03.肩の描き方


 肩周りを中心にこんな描き方もありますよ、という例をいくつか挙げておきます。
 肩はこれよりも数多い表現ができますので、実物を見ながら練習することをお勧めします。


04.肩の描き方2


 肩は三角筋という筋肉一枚がチーズが溶けたように覆いかぶさっています。肩関節は球形の関節ですが、腕を上げると肩関節も自然と持ち上がるのです。胸の「箱」の肩ラインよりも高い位置に肩関節がきます。
 肩関節をいちばん上まで上げると腋の下が正面を向きます。





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