
上腕:
肩から肘の上までの一本の太い骨を「上腕骨」といいます。これは一本なのでわかりやすいです。上腕骨の長さは1.6頭身くらいです。
前面に「上腕二頭筋」があり、背面内側と背面外側に「上腕三頭筋」群があります。「上腕三頭筋」は内外に分かれています。
上腕で意識するのは、肩の「三角筋」のほか「上腕二頭筋」と内外の「上腕三頭筋」群です。

前腕:
前腕部は、小指側の前腕骨(尺骨)と親指側の前腕骨(橈骨)からなります。尺骨は上腕骨とつながっているため、前腕を構成する基本的な骨と解釈してよいでしょう。橈骨は手のパーツとつながっており、手の向きをコントロールする骨です。
前腕の骨の長さは1.4頭身くらいです。上腕骨と合わせて3頭身になります。肘の位置が頭頂から3頭身の高さにあるのが普通です。

まず肩関節のボールを描き、そこに上腕の円柱をくっつけます。そして、そこに前腕の円柱をつなぎます。このとき、上腕の円柱が削れて前腕の円柱の形が残るものと考えてください。そして手をつなげます。
それでは細部を描いていきましょう。
まず肩の三角筋を描きます。次に上腕の前面の筋肉「上腕二頭筋」と背面の「上腕三頭筋」群を描きます。前腕の外側につく筋肉も膨らみますのでここも膨らまし、内側につく筋肉もちょっと膨らまします。
腕の描き方はこんなところでいいでしょう。あまり細かく描きすぎると全体のバランスを崩すことがありますので、描き込みのバランスをみて調節します。
腕は上腕部が最も筋肉量に左右されます。
左上の略図を見てください。
(左)女性のように腕が細いときは筋肉のラインをまったくつけず、筋肉も膨らませずまっすぐ描くように心がけましょう。
(中)男性のように少し筋肉が膨らんでいる標準体型の場合は、「三角筋」と「上腕二頭筋」の膨らみのラインを引いて、少し強調してみましょう。
(右)マッチョな体形の場合は「三角筋」と前面「上腕二頭筋」、内外の「上腕三頭筋」群を盛り上げてラインをしっかり引きましょう。
前腕はマッチョなとき以外はラインを引かなくてよいでしょう。
基本的には筋肉の盛り上がり方の調整と、筋肉のラインの本数で筋肉量を示します。

上腕からは前面の「上腕二頭筋」と背面の「上腕三頭筋」で囲んでいます。
前腕からは小指側の前腕骨(尺骨)の「屈筋」と、親指側の前腕骨(橈骨)側の「回外筋」「回内筋」で囲んでいます。
手の骨

手はだいたい顔を覆うくらいのの大きさになります。手を描くうえでの目安になるでしょう。
手は中指の先までがいちばん長く、手のひらと中指の長さが等しくなるのが一般的です。
「中指=手のひら」の長さは、前腕の1/3の長さを目安にします。「前腕+手のひら」の長さ=上腕の長さと考えてもよいでしょう。指の長さぶん前腕と手のほうが長くなります。
手の大きい人は神経が細やかで理性的、慎重で気の小さい性格です。
手の小さい人は神経が太く直観力が鋭く衝動的、大胆な行動をとる個性的な人です。
手の肉付きが厚く弾力のある人は身体も若々しく楽天的で愛情も細やかで知性的な意志の強い積極的な人です。
肉付きが厚いわりに弾力のない柔らかい手の人は欲望に流されやすく根気がなく体力的に頑張れない人です。
手の肉付きの薄い人は体力や気力のない疲れやすい人で性格も消極的、利己的で理屈っぽい人です。
手の描き方

手の描き方にはいくつかの方法があります。その中でもすぐにそれらしいものが描ける方法を書いておきます。
手のひらの1/3の長さの正方形を2つ描き、そのうえに手のひらの残り2/3の長さのいびつな台形を2つ描きます。この台形は小指側の辺が短くて角度がつくようにするのがポイントです。
次に中指をにょっきと生やします。その中指を基準に人差し指と薬指を描いていくのですが、人によって人差し指のほうが長かったり薬指のほうが長かったりしますのでご注意ください。そして小指を生やします。
親指をつけるのですが、親指側の辺の1/2くらいのところと親指側の正方形の下辺を接点として生やします。そして2つの正方形の下辺の真ん中まで親指の腹丘を伸ばします。これで親指が立体的になります。
最後に水かきを忘れずに付けてください。これが描いてあるのとないのとではリアルさが格段に違ってきます。とくに親指と人差し指の間の水かきを描き忘れると、親指が「ただ付いている」だけの存在になってしまいます。
指の描き方

指の各関節の長さですが、人差し指から小指まではだいたい4:3強:3弱とします。親指は4:3くらいを目安にしましょう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
白魚のようなすらっとした小さくキレイな指は、感覚が鋭く直感的に物事をとらえる繊細な神経の持ち主で、心が優しく情にもろい人です。
細く丸くて指の付け根にいくほど太くなる弾力のある指は、色彩や美的感覚にすぐれて創造力豊か、明るい性格で感情も豊かで社交的な人です。
指先が角ばって爪も長方形をしていて、指先から付け根まで同じ太さをしている指は、真面目で几帳面で、忍耐力と実行力を兼ね備えた堅実的で誠実な人です。
指先が広がっていて爪も縦よりも横幅のほうが広いくらいの人は、自信家で個性が強く、いつも心身を動かしていないときがすまない行動的な人です。
指が細長いのに関節の部分だけが太くなっている指は、理性的で意志が強く、知識欲が非常強く、物質面に対する執着が少ない人です。
指先がごつく指も太く短く爪も短い指は、本能的な欲望に突き動かされて行動する野性的で、身体が頑健で体力に恵まれた人です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
指の表情

手にも土踏まずがあります。それぞれの指の付け根部分が盛り上がっており、親指の付け根は母丘があり、小指の付け根にも盛り上がっている部分があります。それらに囲まれたところは、普段地面に付いても土が付かないところです。
手はとにかく数を描いて覚えるしかないです。構造を理解して、なぜそのような形になるのかに考えを及ばせましょう。
どうしてもダメなときは自分の手を観てひたすら模写してください。いつか開眼する日が来ますよ。
[TOPへ戻る][デッサン室TOPへ戻る]