ペルシャ文明展とエルサレム
紀元前5000年と言えば、日本は縄文時代。
今から7000年前にも、今以上にモダンで秀でた素晴らしい感性と、それを表現する高度な技術を持った人たちがいた、とあらためて感心したのが、上野・東京都美術館で観た『ペルシャ文明展』。
ペルシャは現在のイラン。
イラン・イラク戦争や原子爆弾開発問題で世界から非難され、我々が音楽の時間に「ペルシャの市場にて」を聞いて抱いたエキゾチックでファンタジックな夢のあるイメージはすっかり傷ついて薄汚れてしまっているが、あのイメージにつながる古代ペルシャ文明のレベルの高さをあらためて認識させられ、息をのんだ。
帰宅した夜、NHKテレビの世界遺産の番組で、聖地エルサレムの、ユダヤ教に始まりイエス・キリスト処刑後のキリスト教、後に起こったイスラム教の聖地にもなった歴史を分りやすく放送していた。それはエルサレムをめぐる戦争の歴史。民主主義だけでは割り切れない、民族と宗教のもつれにもつれたからみ合い。
時代が進んで、高度な文化の中に暮らしていても、人間が心豊かに幸福だとは言いきれない現実をも、あらためて思った。
輝 ☆彡 2006.9.27