ちょっといい本 全リスト・1


本にはフクロウがよく似合う






毎月の通信で御紹介した本をあらためて網羅しようと思い立ちました。完成までにはしばらく時間を要しますが、まずはごく最近のブックリストからお目にかけたいと思います。 tr>

もどる



タイトル著者出版社一言
「平和と平等をあきらめない」高橋哲哉×齋藤貴男晶文社右傾化する危険な日本の状況に警告を発する熱い対論。
「アマバルの自然誌
沖縄の田舎に暮らす」
池澤夏樹光文社沖縄の自然を日々に見つめた記録。そこから沖縄の抱える問題も見えて来る。
「日本の景観
ふるさとの原型」
樋口忠彦ちくま学芸文庫日本人にとって好ましい景観を歴史の中からさぐりだし、「環境の美学」の確立を訴える。
「カラス なぜ遊ぶ」杉田昭栄集英社新書解剖学者としてカラスの不思議に挑戦したさまざまな実験から見えて来るカラスの実態と共存への問いかけ。
「私の読書術
同時代の読み方」
内橋克人岩波書店混沌とする現代を読み解くための羅針盤として格好。現代の問題点を探り出し、痛烈な批判を浴びせる。学ぶところが多い。
「調べてみよう
暮らしの水 社会の水」
岡崎 稔 鈴木宏明岩波ジュニア新書日々の暮らしになくてはならない水について、分かりやすく教えてくれる水に関する入門書。
「教えてゲッチョ先生!
雑木林は不思議な世界」
盛口 満山と渓谷社雑木林での植物や昆虫の生態を中心にたくさんの不思議を解き明かした一冊。
「もうひとつの日本は可能だ」内橋克人光文社日本が向かう二極化(弱肉強食)社会への異義を呈し、より暮らしやすい望ましい社会を実現するための具体的な提言を訴える。
「『ほどよい不便』がいちばん幸せ」二部治身小学館もっと暮らしを大切にしようとの呼び掛けとそのためのさまざまなアイデア、工夫が写真をそえて紹介されて、見て読んで楽しい。
「スローでいこう」乳井昌史NHK出版「自然環境を考える44冊」と副題のあるブックガイド。その上、一編一編が本にまつわるネイチャー・エッセイとなっていて味わい深い。
「寺田寅彦随筆集 第4巻」小宮豊隆編岩波文庫科学者の視点をもって世間を広く見て、自在に語る見事な随筆集。ものの見方、考え方を刺激されて面白い。
「自然をつかむ7話」木村龍治岩波ジュニア文庫身近な話題から深遠な科学の世界へと巧みな話術で思わず引き込まれる。「理科離れ」「科学嫌い」には眼からウロコのエッセイ。
「いったい、この国はどうなってしまったのか」魚住 昭
齋藤貴男
NHK出版過激に揺れ動く世界情勢に翻弄されて、大きく方向転換をしつつある(すでにしてしまった?)日本について、新進気鋭のフリージャーナリストが語りつくす。
「海と森の言葉」宮迫千鶴岩波書店伊豆高原で自然に囲まれて暮らす画架・エッセイストが暮らしの中の思索をまとめたエッセイ集。
「アマガエルとくらす」山内祥子・文 片山健・絵福音館書店長年住み着いたアマガエルをていねいに観察して見えてきたカエルの生態。小さなカエルによせる温かな思いがにじみ出た絵本。
「ふしぎの博物誌 動物・植物・地学の32話」河合雅雄編中公新書兵庫県立人と自然の博物館学芸員が手分けして動物、植物、鉱物などについて、楽しい話、珍しい話を綴った本書は「眼からウロコ」の連続を楽しめる。
「イラクの小さな橋を渡って」池澤夏樹・文 本橋成一・写真光文社アメリカのイラク攻撃で直接被害に遭うであろう人々とその暮らしを開戦前に現地取材した反戦の訴え。
「生き物をめぐる4つの『なぜ』」長谷川眞理子集英社新書生き物の不思議に関して、その仕組み、機能、進化などから解明を試みる謎解きの手法が興味深い。
「おぼえていろよ おおきな木」佐野洋子/作・絵講談社うちの前の大きな木に文句ばかりいっているおじさんのとった行動は?そしてその結果は?ちょっと皮肉な面白さを味わえる絵本。
「屈せざる者たち」辺見 庸角川文庫一癖も二癖もある誇り高き自由人12人との刺激的な対論集。数多くの発見と共感と刺激と疑問がつまった一冊。
「日本のゴミ 豊かさの中でモノたちは」佐野眞一ちくま文庫無造作に消費されゴミとなる現代日本の消費社会、その矛盾と問題点を各地の終末処理場を訪ねて、浮き彫りにする。
「カラスの早起き、スズメの寝坊」柴田敏隆新潮選書鳥にまつわる多彩なテーマを比較文明論的視点を交えて論じるユニークなネイチャー・エッセイ。
「ウォーター 世界水戦争」マルク・ド・ヴィリエ共同通信社地球上の利用可能な淡水の量は限られ、その分配は均等ではない。深刻度を高める水問題について多岐に渡る要因を探り、注意を換気する問題の書。
「虫たちの生き残り戦略」安富和男中公新書地球上の全生物の70%を占める昆虫のたくましくも独創的な生き残り戦略を紹介する。
「ふつうがえらい」佐野洋子新潮文庫「百万回生きた猫」の著者による痛快なエッセイ集。発想ユニーク、ユーモアたっぷり、そして切れ味鋭い文に、笑い転げつつ発想と感性を刺激されること間違いなし。
「原発列島を行く」鎌田 慧集英社新書相次ぐ事故に溜まる一方の廃棄物、さらに廃炉問題など、しかし原発の抱える問題はそれだけではすまない。原発立地点を訪ね歩き、地域を原発依存症にする実態をも告発する。
「移入・外来・侵入種」川道美枝子+岩槻邦男+堂本暁子/編築地書館外来、移入種を在来の生物多様性を脅かすものとしてとらえ、各分野の専門家がそれぞれに最新のデータをもとに多面的な分析と提言を行なっている。
「庭に来た虫 いのちのドラマを親子でみる」佐藤信治農文協自宅の庭をフィールドに、子ども、孫たちとの30年にわたるいきものの観察記録。写真や図も多く、わかりやすく紹介されている。
「見えない博物館」池澤夏樹平凡社ライブラリー「海の破片」「見えない博物館」に大きく二つに分れて、ギリシャ神話や大航海時代、博物館など多様なテーマを自在に分析、考察、その深い内容に感銘を覚える。
「春の数え方」日高敏隆新潮社自然界の不思議、生き物たちの行動、人と自然の関係について綴ったエッセイ。専門知識と無類の好奇心、鋭い観察眼が解き明かす生き物たちの知恵や工夫、不思議な習性が興味深い。
「聞き書き 日本の漁師」塩野米松新潮社日本各地の漁師さんを訪ね歩いて、伝承の技、日々の生活、苦労や漁の魅力、漁師が直面する問題などを取材したもの。農業同様、漁業もまた政治の無策に翻弄されてきた現実が痛い。
「日本の自然保護 尾瀬から白保、そして21世紀へ」石川徹也平凡社新書日本の自然保護運動の軌跡を簡潔にまとめたもの。過去の事例に学び、より適切な自然保護策を実現させるためにも一読したい。
「公共事業は止まるか」五十嵐敬喜・小川明雄岩波新書財政破綻と自然破戒の元凶であり、費用対効果どころか、事業そのものが目的となっている観のある公共事業からの転換を訴え。
「爆破」エドワード・アビー築地書館手に汗握るエンターテイメントのテーマは環境テロ。二十数年前に刊行されながら、いまだに環境保護活動の「行動マニュアル」として支持される問題作。
「農から環境を考える」原 剛集英社新書私たちが生きる上で欠かすことの出来ない食糧を生み出す農業が極めて危うい状況にある。農業生産に深くかかわる環境問題から問い直す日本の農業の問題点をさぐり、進むべき道を提示する