あ〜だこ〜だと隠居未満の繰り言





 気になることにあ〜だ、おかしな出来事にこ〜だと、
とかく愚痴っぽくなっている隠居未満の繰り言集、
おヒマな方だけどうぞおつき合い ください。





コオニタビラコ(きく科)

乾いた田で早春に目立つ、
葉や茎が地面について広がるところから田平子

春の七草のホトケノザはこれ


2012年
/ / / / / / / / / / / 1月



過去の繰り言はこちら







環境と経済の両立/12年2月5日



  厳しい寒さが続く今冬、高齢者や被災者など弱者にはさらに過酷な状況にもかかわらず、政府は何をしているのやら?政策はどんどん後退して、『コンクリートからひとへ」なんて・・・すっかりほこりを被っているみたい。脱原発も進まないどころか、あわよくば再び原発依存でずるずると奈落へ・・・・向かいそう?そんな八方ふさがりのような鬱屈した気分にわずかながらも新風を吹き込んでくれる気配は地方から来るのかもしれない・・・・と思ったのが「コウノトリと共生するシンポジウム」。1月28日(土)野田市役所8階大会議室を参加者でいっぱいにして、根本崇・野田市長と中貝宗治・豊岡市長がそれぞれに語るコウノトリが結ぶ環境時代の取り組みについての講演は、めったにない聞き応えのあるものでした。

 豊岡市のコウノトリ野生復帰の取り組みは、まずコウノトリとの約束であった。かつて当たり前に暮らしの中にいたコウノトリも、ほ場整備や河川改修による湿田の喪失、エサとなる生物の減少によって数を減らし、さらに絶滅の決定的要因は農薬の使用であった。1965年、絶滅の回避のために野生のコウノトリを捕らえて人工飼育を選んだが、その時に「いつか、きっと空に帰す」と約束した。1971年豊岡でコウノトリは絶滅したが、人工飼育に取り組み、2005年初の放鳥に成功。2007年には放鳥したコウノトリにペアが出来て、産卵、自然界で46年ぶりにヒナが巣立ち、その後も毎年ヒナは育っている。

  コウノトリの生育には、まず、農薬や化学肥料を使わない農業に転換しなくてはならない。農薬、化学肥料に頼らない農業は手間ひまかかり、農家には負担が大きい。それだけに農家の理解なくしては成り立たない。でも、農薬、化学肥料を使わない米は安心、安全、美味しいとアピールできるブランド米として、手間に見合った価格で販売できることが次第に農家に浸透。さらに、田植え後に田んぼから水を抜く中干しが結果的にオタマジャクシを干上がらせて、カエルの減少となることから、中干しの時期を遅らせて、カエルになるまで田んぼに水を残すことや、早期堪水、冬期堪水など生物に配慮した水管理も生きものの生息には欠かせない。そして、えさ場の確保としては、河川改修でも自然再生を進めている。

これまで環境と経済は相反するものと見られていたが、豊岡では環境と経済が共鳴する政策を追求している。環境に良い取り組みが経済効果を生む。成果を少しずつ積み上げていくことで、理解を広げ、市民の認識を変えて行くことができる。『コウノトリもすめる環境』はひとにも住み良い、魅力あるまちとして世界に誇れる豊岡を目指したいと話された。

  コウノトリをシンボルとする環境経済戦略が市民に受けいられるには、おそらく云い知れぬ苦労もあったであろうことは容易に推察できるが、あらゆる手練手管を駆使して、少しずつ理解を得ていったという中貝市長の分かりやすく、説得力のある講演はコウノトリの巣立ちの映像も相まって感動的だった。参加者は、今回の市長の話に豊岡への関心を募らせ、ぜひ、訪ねてみたいと思ったのではないでしょうか?見事な豊岡宣伝でもありました。

 野田市も江川地区の保全を進め、市内全域でもさらに玄米黒酢散布や堆肥づくり、冬期堪水などコウノトリも済める環境づくりに取り組んでいる。これから、野田市江川地区にコウノトリの飼育舎をつくり、飼育、放鳥を目指す野田市としても、コウノトリがもたらす数々の良いイメージは刺激的で市民の理解も一歩二歩と深まったのではないでしょうか?

 この講演当日、交通機関の乱れによって、予定が大幅に狂い、アタフタしたけれど、諦めずに最後はタクシーで駆けつけた甲斐があった。信念をもって、知恵をしぼって進むべき道を追求する姿勢はぜひぜひ国政にも見たいものですが、ともかく地方からの改革のひとつとして今後も注目したいと思います。

  現在、3月号で紹介する予定の「脱原始力社会へ」(岩波新書)を読んでいるところですが、 ちょっと驚くべき事実を知りました。チェルノブイリ原発事故が起きたのは1986年4月26日。ベルリンの壁が崩壊したのはそれから3年半後の1989年11月。ソ連邦の崩壊は5年半後の1991年12月。つまり、東西冷戦終焉の引き金となったのがチェルノブイリ原発事故だったとも言えるかもしれない。では、福島第二原発事故は、今後なにの転換点になるのだろうか?と著者、長谷川公一氏は問うている。これからの時代の変化にも注目ではないでしょうか?


 


物好きな人にも迷惑な戯れ言5

物好きな人にも迷惑な雑談4

物好きな人にも迷惑な雑談3

物好きな人にも迷惑な雑談2/03年10月以前

物好きな人にも迷惑な雑談1/03年5月以 前

もどる