SOS 緊急ニュース

 日本各地で今おこっている緊急ニュースをぜひ知っていただきたいのです。


中池見、保全の方向へ

   いつも、「たいへんです!」「なんとかなりませんか?」といった悲鳴に近いSOSばかりですが、たまにはうれしい緊急ニュースもお伝えできることになりました。

 敦賀市にある中池見についてはもう多くの方がご存知かと思いますが、奇跡的に残された貴重な湿地、「西の尾瀬」ともいわれる自然の宝庫です。ここに大阪ガスのLPG基地建設計画があり、その行方が非常に心配されていましたが、幸い、下記の決定となったようです。昨年夏にはトンボ・サミットも開催された場所。今後の保全策にもさらに注視して行きたいものです。





日本湿地ネットワーク(略称:JAWAN)のメーリングリストで届いた文を転載いたします(福井市の森田智子さんからの報告)

1月22日、中池見湿地を敦賀市に寄付するという大阪ガスの申し入れが敦賀市役所 でありました。

中池見保全の中心的存在の笹木進さんからのメールを転送いたします。

JAWANの全国集会を敦賀で開催させてくださった故、山下弘文さんのお顔が眼 に浮かびます。
あの集会から、中池見が全国区の関心となったと感謝しています。 皆様のご支援のたまものです。ありがとうございます。

もしここがラムサール登録サイトとなることができたら、水鳥の数値基準以外 の決め方に対する新しい動きとなるのでしょうか。小林さんをはじめとする方 々の「ラ条約国内運用」のやり取りを関心を持って読んでいます。

中池見MLの皆様

NHKの昼のニュースで流れたのでご存じとは思いますが、 今朝、大阪ガスの副社長が市長を訪ね、 中池見を敦賀市に寄付したいと表明しました。

このことについて、中池見湿地トラストとしての見解を聞きたいと 記者クラブから要請があり、急遽、11時30分から記者会見に臨みました。 突然のことで、十分検討する時間がありませんでしたが、 次のような内容でコメントを行いました。

2004.01.22コメント(案)

大阪ガスが中池見を敦賀市に寄付するという報を受けて

 私たち「中池見湿地トラスト」としては、大阪ガスの英断に敬意を表します。
中池見が敦賀市に寄付されるということで、今後、公有地として、敦賀市民はもとよ り、福井県民、そして日本の国民にとっても、日本でも有数の内陸低湿地の原形を残 す中池見が保護・保全されることはとても喜ばしいことです。

 市に対しては、この重要な(環境省が「日本の重要湿地500」及び「生物多様性保 全のための重要地域」として選定)中池見を、世界からの預かり物として、国際的な 団体・機関(IUCNなど)などからも保全についての援助も惜しまないとの言葉も いただいていますので、賢明な利用(ラムサール条約では「ワイズユース」)、保護 ・保全の方向付けを望みたいと思います。




☆諫早湾干拓事業の工事中止・長期に渡る開門調査の実施を求める緊急アピール

「宝の海」と呼ばれた有明海が、いま「瀕死」の状態に落ち込んでいます。「有明海異変」と呼ばれる環境の悪化、深刻な漁業不振によって、多くの漁業者が瀬活の基盤を脅かされ、漁業の上に成り立って来た有明海沿岸の地域社会自体が、存亡の危機に立たさていると言っても過言ではありません。

「有明海異変」の原因解明のために、諫早湾干拓事業によって閉め切られた水門を開放し、事業の影響を調査すべきと言うことは、ノリの大不作が発生した2001年1月に、当時の谷津農水大臣が提起したことでした。
 さらにノリ第三者委員会が「長期にわたる開門調査を実施すべき」と提言しましたが、農水省は短期開門調査とシュミレーション等の分析結果から、諫早湾の閉め切りは「有明会全体にはほとんど影響を与えていない」と断定し、その後の研究者らの訴えにもかかわらず、「中・長期開門調査は行なわない」と言う最終判断をくだそうとしています。

 このような状況に、諫早干潟緊急救済東京事務所では、緊急アピールへの賛同者を求めています。団体、個人を問いません。  詳しくは諫早干潟緊急救済東京事務所 TEL/FAX03-3986-6490 E-Mail isahaya@khc.biglobe.ne.jpまでお願います。





☆愛知県 渥美半島越戸大山(おっとおおやま)の森を守ろう

    越戸大山のある渥美山塊にはアカマツ、コナラ、スダジイ、タブ、ウバメガシをはじめ、谷あいにはシデコブシ群落も見られる自然性の高い森林があり、鳥類、ニホンリス、タヌキ、キツネなどのほ乳類をはじめ多くの野生生物が生息する貴重な環境です。三河湾国定公園第3種特別地域に指定されています。ここはまた秋にはタカ、小鳥の渡りの中継・休息地でもあり、オオタカ、サシバも営巣している事が確認されています。
 しかし、ここにあった陸上自衛隊の無線中継所の跡地をヘリコプターの離着陸訓練場にする計画が明らかになり、「渥美自然の会」では計画の中止を訴えています。ヘリコプターの離着陸訓練がこの越戸大山周辺の自然に与える影響はあまりに大きいと言わざるを得ません。国定公園内でさえ計画を規制できないとしたら、何のための指定でしょう?会では全国の皆さんに計画中止の署名に協力をお願いしています。

 詳しくは 「渥美自然の会」をご覧下さい。






★ハナノキ湿地の保全を

 数千年前に出現し、いまに残るハナノキ(かえで科)の生息地は、 人間には一見無用とも思われる湿地でした。そのために、長らく放置されてきましたが、 近年、産廃処分処分場として、次々に埋め立てられ、危機的状況にあります。 ハナノキ生息地は、実は多種多様な植物の貴重な生息地でもあったのです。 長野県レッドデータブックによると、ハナノキ湿地(長野県飯田市山本と阿智村)には32種が集中して生息しているとのことです。この貴重な自然を保全するために、ハナノキ生息地の地主さんの協力を得て「はなのき友の会」(長野県飯田市)は、生息地の手入れ、生態調査、観察会、学習会などの活動しています。また、「はなのき通信」の発行も行なっています。長野県に対してハナノキ生息地の保全を訴えていますが、より多くの方にハナノキとその保全の重要性を知ってもらいたいと、パンフレットや絵葉書を制作しています。絵葉書は12枚セットで500円+送料。左の写真はその中の一枚。ハナノキの雌木の美しい翅果(しか)です。
 御関心のある方は、自然通信メールまでご連絡ください。  




  ★東京都青梅市・永山北部丘陵の自然が宅地開発計画で失われようとしている

 オオタカ、クマタカが生息し、生物相豊かな東京都青梅市に残る貴重な里山が、大規模な住宅開発計画によって破壊される危機的状況にあります。時代が変化し、かつてのような大規模なニュータウン構想が千葉ニュータウンなどですでに破たんしているにもかかわらず、昨年6月に突如発表されて以来、永山北部丘陵の開発計画が止まらないのは、背後で東京都環境保全局の後押しがあるから、ともいわれています。地元自治会も反対しているにもかかわらず進められるこの計画の開発手法は非常に荒っぽく、きちんとしたアセスも実施されていないという。この問題についての詳しい情報は 
青梅さとやま市民会議を参照して下さい。

★笠間市ふじみ湖が産業廃棄物処分場として埋め立てられようとしている

 茨城県笠間市のふじみ湖が、茨城県と笠間市による産業廃棄物処分場として埋め立てられる計画があり、10月着工予定と風前の灯の状況となっている。ここはかつての採石場跡地というものの、放置された十数年の間に自然が自ら再生事業を進め、美しく小さな湖となっている。周辺にも樹木が回復しつつあり、また日本南限のオゼイトトンボ、個体密度が驚くほど多いハッチョウトンボなど貴重な野生生物の生息する湿地もあります。  たとえ県のいう産廃処分場の必要性を認めても、なぜこの場所なのか?という疑問が、ここを訪れたすべての人のまずかんがえることでしょう。それほどにすばらしい場所なのです。今、世界的に水問題が危機的状況にある時に、美しい湖を産廃で埋めるという発想自体が信じられません。
 県の言い分は、この土地が一筆であること、県道からすぐの場所で取り付け道路がいらない、などあるようですが、それらの理由だけで、この自然が自らの力で再生を計った美しい湖を埋め立てて良いとは思えません。
この問題に関心のある方は、
ふじみの輪をご覧下さい。
★ジュゴン保全を求める活動


 沖縄本島東側海域でわずか数頭と見られるジュゴンの保護を求めて活動している「北限のジュゴンを守る会」は、普天間飛行場移設計画によって、ジュゴンの生息環境である沖縄県名護市辺野古沖に計画が決定した代替施設建設計画の白紙撤回を求めています。この問題については、
北限のジュゴンを守る会をごらんください。
 また、沖縄島最大の干潟、泡瀬干潟の大規模な埋め立て計画の着工が間近となり、緊張が高まっています。ここは渡り鳥の重要な飛来地であり、豊富で多様な底生生物のすむ貴重な干潟である。この干潟が隣接する自由貿易地域の整備に伴う浚渫土砂の処分場として埋められようとしている。土地利用計画は、バブル期にたてられたずさんなもので、環境影響評価も充分とは言えない状況。ただ、幸か不幸か、昨年から行われてきた海草の移植実験がほとんど失敗したと思われるところから、本体着工が遅れる可能性も出てきているという。注目したい問題のひとつです。


もどる