物好きな人にも迷惑な戯れ言6




風格ある巨木には畏敬の念がおのずとわいて来ます









 個人的な趣味の話などたわいのない話ばかり、いかなる時も
 何の役にもたたない雑談、改め「戯れ言」のあれこれ集。
ホントにおヒマな物好きな方だけおつき合いください。








更新履歴とキリ番はこちらから






雑談1/03年5月以前

雑談2/03年5月以降〜03年10月

雑談3/03年10月以降〜04年6月

雑談4/04年7月以降〜05年2月

戯れ言5/05年2月以降〜06年3月






消息不明種か?/06年10月31日



 諸般の事情で掲載を削除しました。悪しからず、お了承ください。






謎だ/06年9月8日

 世の中にはふしぎなことはたくさんある。中には「自然界のふしぎ」のように、ひたすら感嘆するものもあるが、その一方で「訳分からん」とか「なぜだ!」と腹立たしかったり、呆れたりすることも多い。ずっと気になって、しかし解明できず、納得もできないのが、小泉首相の支持率の高さだ。無作為の世論調査ということになっているが、なぜ、こんなにはちゃめちゃな政治家を一般大衆?は支持しつづけるのか???「一部のひとをずっとだますことはできる。多くのひとを一時だますことはできる。しかし、多くのひとをずっとだましつづけることはできない」という法則にも例外があるってことだろうか?小泉政権下に、何が行なわれ、何が行なわれなかったのか?もうかなり明白になっていて、明らかに弱者切り捨てだったり、改革という名の元で政治も経済も惨憺たる状況にして、さらにアジア外交の放棄、米ブッシュ政権への追従(米国内にもいろいろな意見があることさえ考慮していない)などなど。どれも、これも、この国のまともな部分をひっくり返して、「ハイ、それまでよ〜」。

 さらに、次期首相とすでに決まったかのような、安部総裁候補への「勝ち馬に乗る」自民党議員の節操のなさ。いつから、恥も外聞もなく、ただただ自己保身に走ることが政治家のお仕事になったのか?それへの批判はなぜに大きな声にならないのか?ホント、ふしぎでならないというか、呆れて言葉もない。  以前にも書いたかもしれないが、石原東京都知事がリコールもされず、大きな顔と言いたい放題で都知事の席に座りつづけているのも、私からしたら「謎だ」。オリンピックの国内候補決定後に、福岡を支持した姜尚中・熊本大教授について、「変な外人が・・・」と言った暴言とも言える発言を平気でする、その無神経さだけでももっと問題視されても良さそうなものなのに・・・。都民にもはや見識はないのか?

 ジャーナリズムの批判精神が劣化しているのか、世間がすでに「物言えば唇寒し」という言論統制的気分に支配されているのか、なんともおかしな時代になったものである。その中で、「政治を『重大に扱ふのは莫迦莫迦しい』とうそぶいている間に、気づけば、レールは敷かれ、いまや『重大に扱はなければ危険』の段階に突入している。もはや高踏を気取っている場合ではない。徒労感に耐えて正念場の闘いに加わろうと、私は本気で思っている」という作家の辺見庸氏に共感と支持を表明したい。それにしても、脳出血に倒れ、癌に冒され、満身創痍の辺見氏に叱咤される我々は・・・、恥ずかしいといわざるを得ない。






愛を知らない人々?/06年5月15日

 すでに過去の繰言だか、戯言だかで書いたかもしれないが、かつて丸谷才一氏が「読書感想文が子どもを本嫌いにする」と自身の随筆で書いておられた。毎年、夏休みの宿題のひとつが読書感想文となって何十年か??本嫌いの子は増える一方のようだ。もちろん、単に読書感想文だけが元凶ではなく、さらに、TVやネット、ゲームなど関心が多様化して、読書に興味がもてなくなっていると言えるかもしれない。

 でも、当時、まだゲームもネットもない時代だったようだが、すでに本を読まなくなった子どもに、何とか本を読ませるための手段としての読書感想文は、あまり賢明ではないろ丸谷氏は力説していた。読み終えた後に書かなくてはならない読書感想文が気になって、本の面白さ、楽しさが半減されてしまうと。とにかく読んで「あ〜、面白かった!」「もっと読みたいな」となってほしい・・・とも。

   出版ダイジェストという出版社の新刊案内の新聞が毎月届く。そもそもは晶文社の新刊本を知りたくて申し込んだので、晶文社、農文協、ミネルヴァ書房三社連合版がきているが、その5月号のトップページは青山学院大学の高田賢一氏が「いま必要なガイドブック・・教育現場からのリポート」と題して、現代大学生の読書について書いておられる。10年程前から学年のはじめに英米文学科の学生に読書アンケートを取るようになったという。英米文学として基本的に読んでほしい文学作品やら児童文学と絵本まで名まえを上げ、原作を読んだかどうか、読んだとすればその時期、さらにアニメや映画化されたものを見たかどうかを問うている。「その結果を一言で言えば、本を読まない世代が確実に増加していると言うことである」「特に最近の傾向として、原作を読んでいるものの比率が急激に減少している」とあった。

 また、男女間では、昔もいまも圧倒的に女性のほうが読んでいる作品の数が多い。映画化やアニメ化された作品では、原作を読まずに、テレビや映画で見たものが当然のことながら多い。「学生の多くは本より視覚メディアに関心があることがあらためて確認できた」ということで、そういう学生を相手にするからには、教師もそれなりの対策を必要とすると考える高田氏は、「教師の創意工夫に加えて、学生はもとより社会人が読んでも面白いガイドブック、テキスト」・・・つまり「時代に見合ったガイドブックが必要なのではないだろうか」としている。何の事はない、ミネルヴァ書房刊行の「シリーズもっと知りたい名作の世界」をおすすめしているわけだが・・・。やはり、若者の活字離れは深刻であるようで、読書感想文よりも、まずはどんな本を読んだか?書名を提出するくらいにしたほうが良さそうだ。

   と、ここから話は飛躍するけれど、目下、教育基本法の改定が今国会で実現なるか?注目されている。無理やりに法律に「愛国心」を盛り込もうと画策するよりも、まずは「愛するに値する国をつくる」努力をすべきでしょ。「国を愛せ」と命じれば愛されるって思っているとしたら、あまりに人間心理を知らなすぎる。恋愛のひとつもしたことがないのでしょうか?恋愛小説も読んだことがなく、恋愛映画も見たことがないのだろうか?そんな連中がこの国の舵取りをするから、ストーカー並に国民に愛を強制しようしているんでしょうね。読書感想文で本好きが育たないように、愛国心を教育基本法に書き入れても、「国を愛する心」は生まれません。「花に水やるラブソング」という歌があるけれど、まさに心を込めて「花に水をやるように」日々にやさしく愛は育てなくちゃならないのですよ・・・。






現在の状況を読み解く『テレビの罠』/06年4月8日

 TVで本日もその姿を拝見した精神科医の香山リカさんの最新著書が『TVの罠』(ちくま新書)です。昨年9月11日、衝撃的な結果となった衆議院選挙について・・・・、郵政民営化法案参議院否決で衆議院解散と言う理屈に合わない選挙戦は、その後、法案反対議員の選挙区へ刺客を送り込み、『小泉劇場』だとか「ホリエモン」などTVのワイドショーの話題を独占した結果、ある意味だれもが予想しなかった自民党大勝となったことはご存知の通り。この自体を目の当たりにした我々は、「いったい、あれはだれかが仕掛けたのか?この結果はだれが望んだことなのか?そして、TVはどんな役割を果たしたのか、今後、この国は、我々はどこへ行くのか」と内心疑問が渦巻く日々を送ることになりました。本書はその数々の疑問を読み解こうと試みていて、実に興味深いものでした。一気に読み終えましたから・・・。

 あの選挙結果には、もちろんマスコミだけでなく、自民党や当選者自身も、そして、投票した有権者さえもが驚いたわけで、いかに巧妙に仕掛けたとしても、このような結果が得られることはふつうにはあり得ない。そのあり得ないことが起こった背景のひとつに「格差社会」があると著者はいう。格差社会の格差があまりに大きくなると、転覆を図ろうと言う意欲は失われ、「勝ち組を支持して、自分も一時『勝ち組』気分」という幻想、錯覚に酔いたいという空気と、「高級官僚やヒルズ族を妬む以上に、雇用の安定した郵便局員などを妬んで引きずりおろそうとい気分」の下流若者たちが大挙して小泉支持にまわったというなんとも厭うべき状況だったと。  だからこそ、「刺客」にも「セレブ」感のある候補が送り込まれ、躍進したとも・・・。

 また、マスコミの責任はきわめて大きいが、小泉首相とその側近が巧みにTVを利用し、効果をあげる一方で、「視聴者の見たいものを提供する」というTVの善意(疑問符付きだが)や「報道の中立を保とうとして、批判精神を鈍らせた」結果、『小泉劇場』の情報垂れ流し状態となったとも指摘する。

 我々の目の前で起こった衝撃的事実と、その結果はこれからのこの国の方向性をも左右する問題だからこそ、実は軸のぶれた不安な社会で、「超越的で断定的な声」(今回は小泉首相だったが)を選び取ろうとする視聴者という実体のない存在に翻弄されたものだとしたら、なんとも堪らんなぁ・・・と、うろたえつつ読み終えたのでした。本書は3月10日発行ですでに2刷ということは、かなり関心を集めているようですね。



もどる